まずは幼駒時代から、どうぞ。
1961年4月10日
『内から飛んできましたのはテンザンであります、シンザンも外から来ました!
1964年 5/31 (日) 東京9R
東京優駿 OP 芝2400m 晴 良
5回東京4日目 4歳オープン
100 200 6 000テンザン00000000 牡4 .竹邦彦
100 400 10 00シンザン00000000 牡4 .栗川勝 同着
300 100 1000 ウメノチカラaaaaaa牡40伊馬竹男 ?
400 200 4000オンワードセカンド0 牡40松下善登 4
500 300 8000 ヤマニンスーパーaaa牡40藤原勝彦 1.1/4
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最低気温はまだ1°を切っている4/10。
4月上旬の春の陽気をまったく感じないという都会住みにはにわかに信じられない気候の中、日高の牧場である1頭の仔馬が生まれようとしていた。
そして母馬から真っ黒な仔馬がこの大地に産み落とされた。
「よっしゃ!ソールが生みましたよ!」
「おし、よく頑張ったなソール。小野寺もありがとう」
「いえいえ。それにしても疲れましたねえ…」
「こんだけ苦労したんだ、競馬史に名を刻むぐらいのとんでもない馬になるに違いない」
「それにしてもこいつ…黒いですね。ここまで黒いのは珍しいんじゃないですか?」
「そうだなあ、
「だったら血統名は『黒富士』とかどうです?」
かくして黒富士と名付けられたその馬は側からみればいたって普通で平凡なサラブレッドだった。
「んあ?もう立ちましたよこいつ!」
「ははっ… こりゃ本当にとんでもない馬になるかもな…」
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牧場関係者からの僅かな期待を背負った『黒富士』が誕生して2週間。今年に入り最低気温が3°を超えた初めての日、4/24だ。
「元気だなあ黒富士は」
「すくすくと成長してます、骨格も問題は見つかりません」
「このままいってくれたらいいなあ」
黒富士が生まれた牧場は後にメイショウマンボというG1馬を輩出した、高平牧場である。その1代目場長とスタッフは黒富士に大きな期待をするようになった。
「
「まったくですよ、こいつの素質は計り知れません」
「
種牡馬としてのセントライトは元々いた小岩田農場がGHQの指示により閉鎖を余儀なくされ、岩手農畜試験場に移され繁殖牝馬の質が低下し、近年は目立った活躍馬が出ていなかった。
そこに何らかのロマンを感じた場長がわざわざ岩手の試験場に繁殖牝馬を輸送し、種付けに成功した。
そうして誕生したのがロマンの塊である黒富士だった。
「ん?黒富士があたふたしてますね」
「お母さん探してるんじゃないか?」
「とりあえず新馬が待ち遠しいですね」
「激しく同感だ」
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なんだこの視点は?前に見えるこの脚は…馬か。
とりあえず立と… なんで4本脚なんだ?
ちょっと待ってくれよ、何だよこれ夢か?
馬になってやがる!!
オトコの大事な場所は… あるのね、良かった良かった尊厳は失われていない。
とりあえず立たないと… 足が震える震える。
周りのおっさん達が驚いてる?まさか立つまでの時間が早かったのか、まあ大丈夫…だよな?
それはそうと父親誰なんだろうか?
良血馬なら活躍しなくても種牡馬になれる可能性はある。
だが良血馬でなくとも活躍した馬を私は大勢知っている。
私が知っている限りでは…
真っ先にオグリキャップが浮かぶだろう。
竹豊を背に引退を飾った有馬記念。
あのレースを観たことは一生忘れる事のない経験だろう。産駒が活躍しなかったのは残念だが、もし自分がオグリの息子ならオグリの産駒成績にG1を捧げれるかもしれない。
一気にやる気が出てきたのを感じる。
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あー風が気持ちいい…
おっさん達なんか話してるな、盗み聞きさせてもらおう…
『
3冠馬…ってことはディープとかか?
とりあえず3冠馬が父ってことだけで期待が高まるな。
だけどオグリとかなんか渋い血統が良かった感も否めないな… ロマンを感じるんだよな、ああいうのって。
『まったくですよ、こいつの素質は計り知れません』
走り回ってるだけなんだかな…
というかそんな期待してくれてるとは思わなかったな…少しでも期待してくれている人のためにも頑張っていk
『
は?せ、セントライト?
いつの時代だよ!確かに3冠馬だけどいくらなんでも古過ぎるだろ、元いた世界から80年ぐらい戻ってないか?じゃあなんだ?今これ1940年代ってことか?
カレンダーとか見る機会なかったし勝手に2000年代だと勘違いしてた!この時代、金稼げなかったら処分になる可能性が高過ぎる!ヤバいヤバいヤバい!
『ん?黒富士があたふたしてますね』
『お母さん探してるんじゃないか?』
探してねえよ!クソッタレ!
テンザン&シンザンからウメノチカラの着差は話の内容で変更する場合があるので《?》になっています。ご了承を。