天が讃えし転生馬   作:びりーばー

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ほんまお久しぶりです、はい(*^◯^*)


本命不在の前哨戦

 

 

1964年 3/29(日) 東京競馬場 2回東京5日目。

 

メイン10Rは第13回フジテレビ賞スプリングS。

牡馬クラシック戦線の大本命であるテンザン不在の混戦必至の皐月賞トライアルとなる本レースは距離芝1800m、14頭が揃った。人気は滋賀武見騎乗のブルタカチホが1番人気に推され、続くのがウメノチカラ。芝ダート共に良で行われる。

 

 

《東京競馬場、素晴らしい天気に恵まれました。メイン10Rは皐月賞トライアル第13回フジテレビ賞スプリングS、芝の1800m戦。クラシックの季節が近づいてきたと実感させてくれる、そんなレースでもありますこのレース》

 

 

牡馬クラシック第一関門である皐月賞は4/19に開催される。もう1ヶ月を切っているのだ。

 

 

《さあ、スタートが切られましたフジテレビ賞スプリングステークス。まずまず揃ったスタート。テンザンに対抗しうる存在は現れるのでしょうか、1コーナーに向かって前はごった返している》

 

《その中でアカネオーザ、やはり行きました。アカネオーザやはり行った。更には14番のツキホマレも逃げています。1コーナー右手にカーブしていきました。やはり先頭に立ちましたのはアカネオーザ更にハーバージャパン、この2頭は予想通りの逃げ》

 

《3番手につけたのはツキホマレ、内内5番のウメノチカラ。更には4番のアイエルオーも上がってまいりました。更に弥生賞の覇者13番トキノパレード、中団の位置1番ホマレライサンです。更にはキオーがいて2番ヤマニンスーパー》

 

《外からブルタカチホ!怪物の対抗馬として一気に捲るように向正面上がっていきました!先団に取り付いていったブルタカチホ鞍上滋賀武見!さあその後方ですがトキノパレード、更には4番アイエルオーそしてここにアスカ、その外にはジユセンです》

 

《そして2頭並んで内8番ヤマニンシロ、外3番のシンザンです。さあ1000m59.2!早い展開になりました!早くも先頭はブルタカチホ、滋賀武見がハナに立ちました3.4コーナーの中間地点!外から11番ジユセンが接近していって。間からはハーバージャパン、インコースからは9番のアカネオーザ以下》

 

《第4コーナーをカーブして最後の直線へと向かって来ます!先頭ブルタカチホリード1馬身!ハーバージャパン外から接近して来る!11番のジユセン、間を狙ってホマレライサン!》

 

《200を切って外に持ち出してヤマニンスーパー!更には5番ウメノチカラも伸びてくる!外から3番のシンザンの追い込みですが!先頭入れ替わって2番のヤマニンスーパー!内からウメノチカラ!外から3番シンザン!シンザンだ!ゴールイン!》

 

 

《シンザン僅かに捉えた様に見えます!2番手は接戦で5番のウメノチカラ、2番のヤマニンスーパー!》

 

 

「…な、なにぃ!うちのシンザンがスプリングSを勝ったやって?」

 

 

競馬場内の公衆電話で電話をしているのは武山文吾調教師。

スプリングSを勝利したシンザンの調教師だ。

 

 

武山は電話口で仰天している。

理由は武山の管理馬であるシンザンがスプリングSを勝利したことだ。武山の見立てではスプリングSは厳しいと考えていた。

 

そもそもこのレースに出走するのは本来同厩舎所属のオンワードセカンドが予定されていたのだが、なんとオンワードセカンドが前走で敗北。

 

この機会に武山はシンザンの実力を図るためにスプリングステークスへの出走を決める。....が、相変わらず期待していなかった武山は当日別の開催に行ってしまい、シンザンは栗川に任せっきりだった。

 

 

「栗川の目は合っとったちゅう訳か… こうしちゃいれん、シンザンと栗川に会いにいかんと!」

 

 

 

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そして… クラシックの大本命であるテンザンはというと…

 

 

「いやあ……これ程までに強くなるとは考えてなかったよ。な!黒富士」

 

 

生まれ故郷である北海道浦河町、高平牧場に帰っていた。

 

黒富士はテンザンが幼駒時代の血統名だ。

本編10話を見ると分かりやすいよ!

 

「それにしてもまた一段と黒くなってないですか?黒光りしてますよこの馬体!」

 

 

「言われてみれば確かにテラテラしてるな…」

 

 

テンザンの馬体はほぼ仕上がっている。

だからこそ放牧したのだ。

 

テンザンは頭が良いため自身のベスト状態を知っている。そのためゆっくり調整したいのに自分で仕上げしまうのだ。そこでテンザン陣営は2週間の短期放牧を挟み、そこから入厩することになった。

 

 

「良いか黒富士、お前は運動禁止だ!ただ食って寝る!それだけだぞ!」

 

 

「そうだぞテンザン、少し休みなさい」

 

 

テンザンは人の言葉が分かったかの様にしょんぼりして飼い葉を食い出した。ちなみにテラテラって光沢があるさまのことを言うらしい。

 

 

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《実況の参考レース》

スタートから第3コーナーまで

2026 スプリングS (勝ち馬:アウダーシア)

【実況:カンテレ】

 

最後の直線

2026 スプリングS(勝ち馬:アウダーシア)

【実況:JRA公式】

 

 





投稿が遅くなり申し訳ないです。
リアルでとてもショックな事があって立ち直れない時期がありました。深い喪失感に苛まれることもありましたが今はもう立ち直れそうな所まで来ています。

不定期更新なのは変わりませんが必ず次話は出します。
どうかそれまで楽しみに待っていてください!
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