何故かモチベが高くて急ピッチで書いてしまいました。
楽しんで頂ければ幸いです!
『さあ変わってミホシンザン先頭に立った!ミホシンザン先頭!そして2番手争いは外から懸命にサクラサニーオーとスズテンザン突っ込んできた!更にはスダホーク!スズテンザン伸びてくる!スズテンザン差し切るか!ミホシンザンに!並んで! 交わし切った所がゴール板!!』
1985/11/10(日) 京都10R 15:35発走
菊花賞 GI 芝3000m 晴 稍
5回京都4日目 4歳オープン
100 300 6 000スズテンザンぜぜぜ0牡4 .蛇沢誠治
200 600 12 00ミホシンザン00000 牡4 .柴野政人 クビ
300 500 1100 スダホーク0000000牡40田平成貴 1.1/4
400 800 1700.サクラサニーオー.....a牡40西信二 クビ
500 800 1800 サクラユタカオー00.牡4...谷本達三 2
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私は高平牧場の場長である 佐山和憲 だ。
ここ、高平牧場には育成牧場の設備はない。
だから本来ここで生まれた2歳馬達(満年齢1歳)は秋に同じ浦河地区の育成設備がある農水省日高種畜牧場(現 JRA日高育成牧場)に移されるのだが…
『育成牧場の設備完成したんだ、見てくれよ』
なんと下藤さんが育成牧場の設備を整備したのだ。
理由は1つだけ。
《ここで黒富士のすべてを任せたい、佐山さんの高平牧場を俺の馬主生活最後の拠点したいんだ》
こんなことを言われてしまっては断れない。スタッフ達も驚いてはいたが喜んでもいた、結局これで良かったのかもしれない。
調教は牧場スタッフの 小野寺 に任せることにした。
調教に関する知識は身に付けていて、新しい育成牧場の設備に感動していた。
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「場長!場長見てくださいよこの坂路!」
「ああ、どうだ?調教しがいがあるか?」
「ありまくりですよ!早く黒富士を走らせてください!」
高平牧場の育成牧場の目玉は、この時代では珍しい傾斜と深さがあり負担が掛かりやすい坂路。ここからテンザンに次ぐ名馬達が育成されていったのはいうまでもないだろう。
「後期育成はまだまだだろうが。黒富士は中期育成の終わり頃なんだぞ」
「待ち切れないですよ〜!」
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「……なんでこんなに従順なんだ?まさか人の言葉分かってんのか黒富士は…」
小野寺は1人、唸っていた。
ハミ受け・鞍付け・騎乗・ハミ馴致・バッティング・ストラップ すべてにおいてすぐに終わったのだ。
馬としての『賢い』の域を超えている、そう小野寺は直感した。
いくらなんでもおかしい、知能が高過ぎる。いやもしかしたらただ従順で大人しいだけなのかもしれない。
「うーん…」
「そこで何してんだ小野寺、馴致の前準備終わったのか」
「じょ、場長」
「どうしたんだその表情っ、眉毛は垂れ下がってんじゃねえかっ…」
場長は小野寺の表情見て大笑いした。
顔が面白くて声に漏らすことを堪えるつもりはあったが、結局出してしまった場長。
「いやあの…場長」
「クックク…な、なんだ?」
「こいつ…賢過ぎますよ。知能が高過ぎます」
黒富士は前々から頭が良いことは関係者から知られていた。たまにとんでもなく知能が高い行動を見せる時があることも。
「まあな、人の言葉を理解しているかの動きをすることはあるな」
「そうでしょう?」
「まあ頭が良いのはいいことだ、そんな気にするな」
「え、ええ?」
「…これがバレたら研究所に黒富士が連れて行かれるかもしれないぞー」
その言葉を聞いた瞬間、小野寺は決意を固めた。
『黒富士が死ぬまでバラさない』と。
馬主と調教師がもう決まっているのに研究所に黒富士が連れて行かれてしまっては小野寺の立場はなくなる、いや消え去るまでいくのだ。
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初期&中期育成が終わりまして、後期育成の前準備…なんだが…
スタッフの小野寺に賢過ぎることを怪しまれている!
いやまあ元人間なのは確実にバレないとは思うけど…
そりゃ馬だと思ってみたら人間ぐらい知能が高い行動してる馬いたら不気味だよな… 自分からアホっぽく振る舞うのも遅いし、万事休すか…?
『まあ頭が良いのはいいことだ、そんな気にするな』
場長… 助けてくれるとは!
これでスタッフも?まだ怪しんでるか、そりゃ当たり前だよな。クソ程怪しいのは理解してる。
『…これがバレたら研究所に黒富士が連れて行かれるかもしれないぞー』
研究所とかあるのかこの時代?
だけど確かに頭が良過ぎる異常馬がいたらそりゃ調べたくもなるか… これからは知能が高く見える行動は出来る限り控えよう…
今週のアランカールが楽しみ過ぎます。
エレガンスアスクもいいんすよねえ…