今回文字数は他よりもダントツで少ないです。
レース描写を次話にしたくて…
あの日、僕は初めて跨った。
高平牧場の坂路、4ハロン。
『邦彦、坂路4ハロンしっかり追えよ』
小東調教師に言われたのはこれだけだった。
だけど、どこかこの
さあいくぞと気合を入れてキャンターから追い動作に入る。
その瞬間、振り落とされそうな感覚に見舞われた。
とてつもない加速力と爆発力。
早い、早過ぎる。
乗り味が違う。ストライドが違う。
巡航速度がそもそも他馬とは違う。
これまでの乗ってきた馬が過去に思える。
何もかもが違う。
段違いだ、突き抜けている。
『ははっ・・・はははっ!』
この馬に乗りたい、そう思った。
この背を誰にも譲りたくない。
そう、思った。
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1週前追い切りを消化後、厩舎で小東と横川がテンザンの馬房の前で話をしていた。
テンザンはこの調教で猛時計をマーク。
内容としてはミハルカス(4歳40万下クラス)を大きく追走。一杯に追われ、ミハルカスに7馬身半先着し、6ハロン77秒8―11秒9の猛時計をマークした。
「変わりないですね、テンザンの動き。十分いい感じで仕上がっていると思います。折り合いはつくし。」
「ああ、朝日盃に期待が持てる良い内容だった」
テンザンの次走は朝日盃3歳ステークスだ。
東京競馬場所属などの関東馬のチャンピオンを決めるべくして設立されたレースである。
主な出走予定馬はカネケヤキやサンダイアル。
そしてミツフクとウメノチカラである。
小東が敵視しているのはウメノチカラ。
デビュー前から実力馬であると知られ、『ウメノチカラが出走するなら』と同じレースの出走予定馬が回避するなど競馬関係者に強い印象を与えていた。
「ここを勝ったら一躍クラシック戦線の最有力馬に踊り出れるんだ、頑張れよテンザン!」
テンザンは言葉が分かっているように立ち上がって嘶き、小東の方を向いた。
「よしよし、気合い十分だな」
小東は安心した面持ちで馬房の前から去っていった。
「レースの時はスタンドから観るよ、勝てよテンザン」
横川はテンザンの鼻先をポンポンと叩き、また別の馬の調教を付けに行った。横川はこの日朝日盃3歳ステークスが開催される中山競馬場で3鞍騎乗予定だが朝日杯の乗鞍はない。
そのうち小東厩舎所属が2頭でまだ他の調教師からは余り乗鞍が与えられていないようだ。
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1963年 12/15(日) 中山競馬場 7回中山6日目。
メイン10Rは第15回朝日盃3歳ステークスOP あああああ 3歳以上芝1600m。14頭が揃い、人気は51kgのカネケヤキが1番人気でテンザン、サンダイアルが続く。芝ダート共に良で天候は晴れ。
中山10R.0 朝日盃3歳ステークス ..あ芝•右:1600m 晴れ 良 発走時刻 15:25 28分前
馬名 ..0 単勝人気 騎手名
. 1 フラワーウツド 0 6番人気 保多 隆芳 (51.0)
. 2 キオー 11番人気 街田 精生 (52.0)
. 3 カネツオー 13番人気 伊馬 竹男 (52.0)
. 4 ナスノカゼ 10番人気 野原 好男 (52.0)
. 5 テンザン 00000000 2番人気 竹 邦彦 (52.0)
. 6 サンマリノ 0 9番人気 喬松 三太 (51.5)
. 7 カネケヤキ .00000... 1番人気 野原 裕二 (51.0)
. 8 ツキホマレ . 12番人気 弓野 一博 (52.0)
. 9 サンダイアル 00000 3番人気 滋賀 武見 (52.0)
10 マルサキング 14番人気 川之内 豊 (52.0)
11 グレートサンキユウ.05番人気 山丘 忞 (52.0)
12 ミツフク 00000000 4番人気 新山 良司 (51.0)
13 フラミンゴ 8番人気 幸長 正人 (51.0)
14 ウメノチカラ 5番人気 古河 一隆 (52.0)
投稿遅くてすみません!
投稿が遅れた理由は少しヤバい人に絡まれて警察沙汰になり、モチベというかやる気が低下していました。
まだ解決はしていませんがモチベは回復傾向なので引き続き応援よろしくお願いします!