世紀末ヒャッハー伝説 〈汚物は消毒だァ!!〉   作:ヒツジ(ラム肉

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第26話 「ポリたん出撃」

ヒャッハー!!

 

戦場継続!!

 

ギルドの切り札消滅!!

 

常識完全崩壊!!

 

だが怪物の悪ふざけは終わらない!!

 

ダム深部より解き放たれる新たな災厄!!

 

補給という名の地獄!!

 

ポリたん!!

 

大量投入であるゥ!!

 

--------------------

 

爆炎。

 

黒煙。

 

怒号。

 

戦場はすでに臨界点を超えていた。

 

EMP。

 

航空機。

 

レーザー。

 

戦車。

 

すべてが無意味に消費された果ての光景。

 

理屈の通じない世界。

 

理性の通じない怪物。

 

その中心。

 

ヒャッハーは愉快そうに立っていた。

 

「ヒャッハー……♪」

 

鼻歌。

 

この地獄の只中で。

 

まるで遠足前夜の子供のような声音。

 

周囲の兵士たちが凍り付く。

 

誰もが理解していた。

 

まだ何かある。

 

この男がここで満足するはずがない。

 

ヒャッハーはダム側面へ歩く。

 

無造作。

 

悠然。

 

恐怖という概念を踏み潰す足取り。

 

そして。

 

巨大な鉄扉の前で立ち止まる。

 

戦場がざわめいた。

 

「……なんだあれ」

 

「搬入口……?」

 

旧世界規格の重厚な装甲扉。

 

無骨。

 

異様。

 

そして嫌な予感しかしない存在感。

 

ヒャッハーは振り返る。

 

満面の笑み。

 

「さて」

 

両腕を広げる。

 

「手始めに――」

 

狂気の宣言。

 

「こいつらをプレゼントだァ!!」

 

次の瞬間。

 

ゴゴゴゴゴ……!!

 

重低音。

 

振動。

 

鉄扉がゆっくりと開いていく。

 

誰も動けない。

 

誰も理解できない。

 

ただ。

 

本能だけが警鐘を鳴らしていた。

 

そして。

 

現れた。

 

「……は?」

 

間抜けな声が漏れる。

 

小型。

 

丸い。

 

異様な容器。

 

無数。

 

無限。

 

転がり出してきた。

 

ポリたん。

 

戦場を埋め尽くす謎の容器群。

 

ゴロゴロ。

 

ガラガラ。

 

ドバドバ。

 

洪水のように溢れ出す。

 

「な、なんだコレ……」

 

「補給物資……?」

 

誰かが呟く。

 

ポリたんの一つが砕ける。

 

内部から流れ出す液体。

 

「……燃料!?」

 

空気が変わった。

 

次の瞬間。

 

賊徒たちが叫ぶ。

 

「ヒャッハァァ!!」

 

理性蒸発。

 

欲望爆発。

 

「補給車だァ!!」

 

銃撃。

 

破壊。

 

強奪。

 

こじ開け。

 

燃料回収。

 

戦場の優先順位が瞬時に書き換わる。

 

生存資源。

 

最優先。

 

だが。

 

異変はすぐに起きた。

 

ドガガガガガ!!

 

炸裂音。

 

悲鳴。

 

「なッ!?」

 

ポリたんの一部が。

 

反撃を開始した。

 

容器上部。

 

展開する小型砲塔。

 

跳ね上がる銃座。

 

異様な変形機構。

 

「武装……だと!?」

 

武装ポリたん。

 

補給容器と見せかけた自律兵器。

 

弾幕が荒野を裂く。

 

賊徒車両粉砕。

 

兵士転倒。

 

混乱爆発。

 

ダム上部。

 

ヒャッハーが腹を抱えて笑っていた。

 

「ヒャッハッハァ!!」

 

歓喜。

 

「混ぜておいたぜェ!!」

 

最悪。

 

最低。

 

最高にヒャッハー的悪ふざけ。

 

戦場は瞬時に地獄へ変質する。

 

補給を奪おうとした者が撃たれる。

 

撃とうとした者が燃料を見て迷う。

 

混沌の極致。

 

だが。

 

世紀末の住民は適応が早い。

 

「待て……!」

 

倒れた武装ポリたん。

 

そこへ飛びつく賊徒。

 

目が輝く。

 

「武装付きじゃねぇか!!」

 

次の瞬間。

 

引き剥がし。

 

分解。

 

奪取。

 

略奪。

 

補給容器ではない。

 

可搬型武装ユニット。

 

「使えるぞコイツ!!」

 

自前車両へ強制接続。

 

即席火力増強。

 

理不尽な進化。

 

軍閥兵も理解する。

 

「奪え!!」

 

ポリたん争奪戦開始。

 

燃料。

 

武装。

 

資源。

 

すべてが混ざり合う。

 

誰が敵か味方かすら曖昧になる。

 

ヒャッハーは満足げに頷く。

 

「ヒャッハー……♪」

 

心底楽しそうに。

 

「そうだァ……」

 

「それでいい」

 

戦場そのものを玩具にする怪物。

 

ポリたんは止まらない。

 

転がる。

 

砕ける。

 

撃つ。

 

爆ぜる。

 

燃料が飛び散り、

 

火炎が走り、

 

弾丸が交差する。

 

補給という概念の完全破壊。

 

戦場はもはや戦闘ではなかった。

 

資源争奪狂騒曲。

 

悲鳴。

 

怒号。

 

爆笑。

 

混沌。

 

すべてを見下ろしながら。

 

ヒャッハーは笑っていた。

 

「ヒャッハッハァ!!」

 

狂喜。

 

「最高じゃねぇか……!!」

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