世紀末ヒャッハー伝説 〈汚物は消毒だァ!!〉 作:ヒツジ(ラム肉
ヒャッハー!
軍閥代表、圧倒的質量でヒャッハーを蹂躙!!
常識外れの殴打戦!!
人型兵器すら霞む怪物同士の暴力領域!!
だが忘れるな!!
相手はあのヒャッハー!!
理不尽の王が、ついに本性を剥き出すゥ!!
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激突の余波は、戦場そのものを破壊していた。
爆発でもない。
砲撃でもない。
ただ二つの存在がぶつかり合うだけで、
大地が砕け、空気が裂け、構造物が悲鳴を上げる。
ドォン!!
軍閥代表の拳が振り抜かれる。
回避などという概念を拒絶する質量。
ヒャッハーの身体が吹き飛ぶ。
コンクリート壁へ激突。
破砕。
崩落。
瓦礫の嵐。
「ヒャッハァ!!」
だが。
次の瞬間には笑い声。
煙を突き破って飛び出すモヒカン。
「いいねぇ!!」
顔面流血。
装備半壊。
それでも目は輝いていた。
狂気ではない。
純粋な歓喜。
軍閥代表、無言。
再び踏み込む。
ズシン!!
その一歩がすでに攻撃。
ダム上部が揺れる。
床面が軋む。
「……!」
周囲の兵士たちが後退する。
理解していた。
これは戦闘ではない。
災害同士の衝突であると。
ドォォン!!
膝蹴り。
ヒャッハーの腹部へ直撃。
空気が圧縮される異音。
人間なら即死。
ヒャッハー、吹き飛ぶ。
転がる。
止まる。
沈黙。
誰もが一瞬、息を呑む。
そして。
「……ヒャッ……ハー……」
立ち上がる。
笑っていた。
苦しげに。
だが笑っていた。
「効くじゃねぇか……!!」
軍閥代表の視線が僅かに揺れる。
常識的損傷量を超えている。
致命傷のはず。
だが怪物は健在。
ヒャッハーが首を鳴らす。
ゴキリ。
異様な余裕。
「だがなァ……」
口角が吊り上がる。
「そろそろ俺も本気出していいよな?」
空気が変質する。
戦場の温度が下がる。
本能的恐怖。
ヒャッハーが腰のポーチへ手を伸ばす。
軍閥兵が叫ぶ。
「撃てェ!!」
弾幕。
銃撃。
砲撃。
だが遅い。
ヒャッハー、小瓶を取り出す。
「世紀末必須アイテム……」
ニヤリ。
満面の笑み。
「まんたーんドリンクゥ!!」
一気飲み。
次の瞬間。
異変。
損壊していた装備が戻る。
裂けた皮膚が塞がる。
歪んだ姿勢が修復される。
戦場凍結。
「な……」
「なんだ今の……」
理解不能の再生現象。
ヒャッハー、完全復活。
「ヒャッハー!!」
狂喜。
圧倒的テンション。
「これだよこれェ!!」
軍閥代表、初めて構える。
警戒。
だが遅い。
ヒャッハー、消える。
「――なッ!?」
瞬間移動じみた踏み込み。
視認不能の加速。
背後。
「ヒャッハー!!」
硬鞭。
ゴォン!!
軍閥代表の側頭部へ直撃。
巨体が揺れる。
初めての有効打。
「ヒャッハッハァ!!」
追撃。
連撃。
死角。
関節。
装甲の薄い部位。
すべてを正確に狙う。
理性なき狂人ではない。
戦闘適応型怪物。
軍閥代表、反撃。
拳が唸る。
だが。
当たらない。
ヒャッハーは笑っていた。
「遅ぇ遅ぇ!!」
異常機動。
異常反応。
異常回避。
そして。
ズドォッ!!
抜き手。
軍閥代表の胸部へ深々と突き刺さる。
戦場絶句。
巨躯停止。
時間凍結。
ヒャッハー、満面の笑み。
「証明終了だァ!!」
軍閥代表、崩れ落ちる。
圧倒的質量が地面を揺らす。
沈黙。
誰も言葉を発せない。
怪物が怪物を圧倒した。
だが。
ヒャッハーは止まらない。
血濡れのまま振り返る。
笑う。
心底楽しそうに。
「さて……」
ダムを指差す。
「面白ぇ話を教えてやる」
戦場全体が凍り付く。
「このダムの地下にな……」
一拍。
不気味な静寂。
「旧世界の工場が眠ってんだよ」
ざわめき。
理解。
戦慄。
「燃料も兵器も補給も」
「全部ここで作ってたのさ」
絶望的事実。
ヒャッハーの理不尽の根源。
そして。
怪物は笑った。
「ヒャッハー!!」
「無限補給ってやつだァ!!」