世紀末ヒャッハー伝説 〈汚物は消毒だァ!!〉   作:ヒツジ(ラム肉

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第35話 「怪物の証明」

ヒャッハー!

軍閥代表、圧倒的質量でヒャッハーを蹂躙!!

 

常識外れの殴打戦!!

人型兵器すら霞む怪物同士の暴力領域!!

 

だが忘れるな!!

相手はあのヒャッハー!!

 

理不尽の王が、ついに本性を剥き出すゥ!!

 

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激突の余波は、戦場そのものを破壊していた。

 

爆発でもない。

 

砲撃でもない。

 

ただ二つの存在がぶつかり合うだけで、

大地が砕け、空気が裂け、構造物が悲鳴を上げる。

 

ドォン!!

 

軍閥代表の拳が振り抜かれる。

 

回避などという概念を拒絶する質量。

 

ヒャッハーの身体が吹き飛ぶ。

 

コンクリート壁へ激突。

 

破砕。

 

崩落。

 

瓦礫の嵐。

 

「ヒャッハァ!!」

 

だが。

 

次の瞬間には笑い声。

 

煙を突き破って飛び出すモヒカン。

 

「いいねぇ!!」

 

顔面流血。

 

装備半壊。

 

それでも目は輝いていた。

 

狂気ではない。

 

純粋な歓喜。

 

軍閥代表、無言。

 

再び踏み込む。

 

ズシン!!

 

その一歩がすでに攻撃。

 

ダム上部が揺れる。

 

床面が軋む。

 

「……!」

 

周囲の兵士たちが後退する。

 

理解していた。

 

これは戦闘ではない。

 

災害同士の衝突であると。

 

ドォォン!!

 

膝蹴り。

 

ヒャッハーの腹部へ直撃。

 

空気が圧縮される異音。

 

人間なら即死。

 

ヒャッハー、吹き飛ぶ。

 

転がる。

 

止まる。

 

沈黙。

 

誰もが一瞬、息を呑む。

 

そして。

 

「……ヒャッ……ハー……」

 

立ち上がる。

 

笑っていた。

 

苦しげに。

 

だが笑っていた。

 

「効くじゃねぇか……!!」

 

軍閥代表の視線が僅かに揺れる。

 

常識的損傷量を超えている。

 

致命傷のはず。

 

だが怪物は健在。

 

ヒャッハーが首を鳴らす。

 

ゴキリ。

 

異様な余裕。

 

「だがなァ……」

 

口角が吊り上がる。

 

「そろそろ俺も本気出していいよな?」

 

空気が変質する。

 

戦場の温度が下がる。

 

本能的恐怖。

 

ヒャッハーが腰のポーチへ手を伸ばす。

 

軍閥兵が叫ぶ。

 

「撃てェ!!」

 

弾幕。

 

銃撃。

 

砲撃。

 

だが遅い。

 

ヒャッハー、小瓶を取り出す。

 

「世紀末必須アイテム……」

 

ニヤリ。

 

満面の笑み。

 

「まんたーんドリンクゥ!!」

 

一気飲み。

 

次の瞬間。

 

異変。

 

損壊していた装備が戻る。

 

裂けた皮膚が塞がる。

 

歪んだ姿勢が修復される。

 

戦場凍結。

 

「な……」

 

「なんだ今の……」

 

理解不能の再生現象。

 

ヒャッハー、完全復活。

 

「ヒャッハー!!」

 

狂喜。

 

圧倒的テンション。

 

「これだよこれェ!!」

 

軍閥代表、初めて構える。

 

警戒。

 

だが遅い。

 

ヒャッハー、消える。

 

「――なッ!?」

 

瞬間移動じみた踏み込み。

 

視認不能の加速。

 

背後。

 

「ヒャッハー!!」

 

硬鞭。

 

ゴォン!!

 

軍閥代表の側頭部へ直撃。

 

巨体が揺れる。

 

初めての有効打。

 

「ヒャッハッハァ!!」

 

追撃。

 

連撃。

 

死角。

 

関節。

 

装甲の薄い部位。

 

すべてを正確に狙う。

 

理性なき狂人ではない。

 

戦闘適応型怪物。

 

軍閥代表、反撃。

 

拳が唸る。

 

だが。

 

当たらない。

 

ヒャッハーは笑っていた。

 

「遅ぇ遅ぇ!!」

 

異常機動。

 

異常反応。

 

異常回避。

 

そして。

 

ズドォッ!!

 

抜き手。

 

軍閥代表の胸部へ深々と突き刺さる。

 

戦場絶句。

 

巨躯停止。

 

時間凍結。

 

ヒャッハー、満面の笑み。

 

「証明終了だァ!!」

 

軍閥代表、崩れ落ちる。

 

圧倒的質量が地面を揺らす。

 

沈黙。

 

誰も言葉を発せない。

 

怪物が怪物を圧倒した。

 

だが。

 

ヒャッハーは止まらない。

 

血濡れのまま振り返る。

 

笑う。

 

心底楽しそうに。

 

「さて……」

 

ダムを指差す。

 

「面白ぇ話を教えてやる」

 

戦場全体が凍り付く。

 

「このダムの地下にな……」

 

一拍。

 

不気味な静寂。

 

「旧世界の工場が眠ってんだよ」

 

ざわめき。

 

理解。

 

戦慄。

 

「燃料も兵器も補給も」

 

「全部ここで作ってたのさ」

 

絶望的事実。

 

ヒャッハーの理不尽の根源。

 

そして。

 

怪物は笑った。

 

「ヒャッハー!!」

 

「無限補給ってやつだァ!!」

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