世紀末ヒャッハー伝説 〈汚物は消毒だァ!!〉 作:ヒツジ(ラム肉
ヒャッハー!
死なない怪物!!止まらない災害!!
まんたんドリンク!!モヒカンスラッガー!!
理不尽の限界突破ァ!!
だがヒャッハーは満足しない!!
なぜなら――まだ遊び足りない!!
そして怪物はついに気付く!!
最悪!!
最大!!
絶対に触れてはいけない装置へとなァ!!
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「ヒャッハー……♪」
ヒャッハーは上機嫌だった。
完全再生。
完全復活。
爆炎すら娯楽。
戦場はすでに彼の遊園地と化している。
周囲。
瓦礫。
炎上車両。
崩壊した戦線。
誰もが理解していた。
この怪物は止まらない。
誰にも止められない。
だが。
その時だった。
「……んん?」
ヒャッハーの動きが止まる。
首を傾げる。
奇妙な違和感。
戦場を見渡す。
怯える兵士。
後退する賊徒。
沈黙するハンター。
恐怖。
絶望。
諦め。
「……ヒャ」
ニヤリ。
歪む口元。
危険信号。
「どうしたァ?」
ゆっくり歩き出す。
戦場の中心を。
無造作に。
まるで散歩でもするかのように。
進路。
ダム中央部。
巨大な金属構造物。
異様な存在感。
異様な威圧。
誰かが呟く。
「……やめろ……」
理解してしまった者の声。
「おい……」
「まさか……」
ヒャッハー、到達。
巨大なレバー。
無骨。
重厚。
明らかに重要機構。
「ヒャッハー……♪」
実に楽しそうに撫でる。
愛おしげに。
「な、何の装置だ……?」
誰かの震える声。
答えはすぐに示された。
ヒャッハーが振り返る。
満面の笑み。
「戦う理由が欲しいんだろ?」
戦場凍結。
意味を理解する前に。
カウント開始。
「10……」
誰も動けない。
「9……」
脳が拒絶する。
「8……」
「やめろォォォ!!」
悲鳴。
絶叫。
だが止まらない。
「7……」
ヒャッハーの指がレバーへ掛かる。
「6……」
「撃てェ!!」
銃撃。
砲撃。
弾幕。
だが。
すべてが遅い。
すべてが無意味。
「5……」
怪物の笑みが深まる。
「4……」
戦場は理解する。
最悪の展開。
「3……」
誰も届かない。
誰も間に合わない。
「2……」
絶望が完成する。
「1……」
ヒャッハーの瞳が狂喜に染まる。
「ヒャア……」
そして。
叫ぶ。
「我慢できねぇ!!」
ガコン。
レバーが引かれる。
次の瞬間。
地鳴り。
振動。
衝撃。
ダム全体が揺れる。
「な……ッ!?」
「なんだァ!?」
パニック。
混乱。
崩壊。
ヒャッハー絶叫。
「ヒャッハァァァ!!」
歓喜。
純粋な歓喜。
振り返る。
両腕を広げる。
「さぁ!!」
最高最悪の宣言。
「今俺を倒せば――」
ニヤリ。
「止められるかもしれねぇぞォ!!」
戦場絶句。
完全に理解する。
この男は。
世界すら玩具にする。
怪物である。
崩壊の振動。
終末の鼓動。
恐怖と混乱の中心で。
ヒャッハーは笑っていた。
「ヒャッハッハァ!!」
この瞬間こそが。
彼にとって最高の娯楽だった。