廃人が行く!効率厨の最強ビルド育成論 作:こくとうまんじゅう
「…あれ?」
庭の隅で、木の枝を振り回しながら遊んでいたときだった。
ほんの一瞬、視界がぐにゃりと歪んだような感覚がして、頭の奥で何かが弾けるような衝撃が走ったかと思うと、次の瞬間には膨大な情報が一気に流れ込んできた。
自分が日本と言う島国で、サラリーマンとして働いていたこと。自分にはとてもやり込んでいたゲームがあったこと、そのゲームが20周年でサ終してまうことに、絶望してショック死してしまったこと。それらたくさん思い出した
俺はその場で固まった。
呼吸が止まりそうになる。
心臓の鼓動がやけに大きく聞こえる。
ゆっくりと、自分の手を見る。
小さい。
明らかに子供の手だった。
周囲を見渡す。
そこには、石造りの家、木製の柵それらはザ中世風の村と言われるような景色が見えている。空気の匂いまで妙にリアルだ。
(……いや、待て)
脳内で状況を整理する。
そして――理解した。
(これ、転生した?)
俺は、転生している…のだと思う。どんな世界かは知らないが。
まずは現状確認からしよう。体は小さくなっている。またちゃんと我が息子もついている。TS転生ではないようだ。
服はザ村人というような緑色のシャツに茶色の短パンを履いている。
うん。普通だ。
ポケットには…ん?何この封筒?
「〈アレク王都中央学院入学状〉?」
アレク王都中央学院…って、あ!?『ダンジョン・パイオニア』の学園じゃん!?マジ!?
『ダンジョン・パイオニア』とはかなり人気のあったRPGかつ育成ゲームで、主人公を操作して、ダンジョンを攻略していくよく見るようなゲームである。
自分は前世で今ゲームを腐るひどやり尽くした。宝箱の位置や秘密のジョブの解放条件まで全て暗記している位やった。
どうして、自分がここまで熱中したかと言うと…
圧倒的なジョブの多さである。なんと全部で500個もの職業があるのだ。
うん。製作陣は頭がおかしいね!
もちろん俺はすべてのジョブを一通り試している。こちとらプレイした時間は1万時間以上だぞ。
はっ!?という事は、俺はこの世界で無敵になれるのではないか?
思わず笑いそうになるのを必死でこらえる。
神様ありがとう。
いや誰か知らないけど。
最高すぎる。
「レオンー!ごはんよー!」
家の中から母親らしき女性の声が聞こえてきた。
(あー、俺レオンって名前なのか)
どうやら年齢は五歳くらいらしい。
状況は完璧に把握できた(多分)
・ゲーム世界に転生
・時代は序盤以前
・身体は子供
・プレイヤー時代の記憶あり
つまり。
(俺は最強になれることが確定しちゃった)
このゲームには職業システムがある。
そして職業には進化系統が存在する。
下級職 → 上級職 → 神級職。
勿論、ジョブには強弱がある。
ランク1からランク5までの5段階評価でもちろんランクが高くなればなるほど、そのジョブの性能が上がっていく。
我々廃ゲーマーは毎日どのジョブが最強かを議論しあった。
誰かは言った。「勇者」が最強だと。
ある人は言った「傲慢」が最強だっと
そして完成された【最強ジョブランキング】
俺は、その中で〈単体最強部門〉のジョブになろうと思う
俺はその最終職まで知っている。
解放条件も。
最適ステ振りも。
(これは勝ったな)
問題は一つだけだった。
職業を取得できるのは――十五歳。
王都中央学院に入学した時。
つまり、あと十年。
「暇だぁァーーーーー!」
実は、このゲーム学園に入らないとジョブを取得することができないのだ。ジョブの解放条件はあるが、そんなものは1ヵ月程度でみたすことができる。
なのでそれが終わったらもうやることがなくなってしまうのだ。
くそッ!神様はどうして5歳に転生させたんだ!
どんな女が、タイプだい?
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