廃人が行く!効率厨の最強ビルド育成論 作:こくとうまんじゅう
ダンジョン出口へ続く一層草原はすっかり夜の色に染まっていた。月光が揺れる草を照らし昼とは別世界のような静けさが広がっている。
ちなみに一層は夜間にモンスターが出現しないような設定になっている為、セーフティエリアとして使用できたりする。
隣を歩くセツナは杖を腰のベルトに戻してため息を吐いた。
「……はぁ……疲れた……」
「魔力はまだ余裕あるだろ?」
「精神が疲れてるのよ!!」
まあ、それは分かる。
この世界では普通は一日でここまで潜らない…らしい
ゲーム時代はこれ以上の無茶しまくって、1日でレベルを20まで上げていた人もいたなぁ…(RTA走者)
「でも」
セツナが清々しい表情で月を見上げ、笑った
「強くなった実感はあるわ」
「だろ?」
「うん」
第五層まで一気に潜った成果は確実に出ている。ステータスも、魔法威力も、戦闘の動きも間違いなくダンジョン入場前よりも洗練された
これからに成長が楽しみだ。
「ねえレオン」
「ん?」
「明日も潜るの?」
「もちろん」
「……はぁ…やっぱり」
呆れ半分、納得半分の声。セツナには俺が何を考えているかすでにバレていたらしい。
明日どうしようか?今日みたいに作業ゲーでレベルを上げるのも良いんだけど…効率がちょっとなぁ…。いや、階層主周回グリッチでーーあれ?この世界グリッチできんのかな?したら世界壊れたりしない?
今日の夜、一回やって安全を確かめよう。
「明日はボス狙いで行こう」
「ボス?」
「第10層の奥にいる階層主がいるだろ?ソイツを倒そうと思ってて」
「え」
「レベルも上がりやすいし報酬もいいさ。良いだろ?」
「え???」
セツナの整った顔が引きつる。自分の未来を悟ったか心なしか少し顔が青くなっていた
「ちょっと待ちなさい。まだ心とレベルの準備が——」
「大丈夫」
「全然大丈夫じゃ無いわよ!?レベルは?レベルは足りて無いでしょ!?後装備も!」
「俺たちなら行ける。俺を信じろ」
一瞬、セツナが固まり、数秒後、俺から顔を背けた
「……そういうの、ずるいわよ」
「?」
「なんでもない!」
よく分からないが、まあいい。ダンジョンの出口が見えてきた。外の街の灯りが、遠くに瞬いている。
「……帰ってきたって感じするわね」
「大袈裟だなぁ」
「あなたの基準がおかしいのよ」
そんなことないだろ!(フロムゲー脳)これが普通だ。普通じゃないなら普通にしてみせる!(使命感)
とりあえず新しいパートナーになるのだしセツナを飯にでも誘おうかな?
「セツナ。俺今から飯行くけど一緒に行くか?」
「……行く」
「そうと決めれば早速いこう。なんか良いとこ知らない?」
「知らないのに誘ったのね…。こっちに美味しい料亭があるわ。そこにいきましょう」
「了解。」
セツナのような美少女とご飯に行けるなんて、オレはリア充だった?
しばらく街道沿いに歩くとどこか日本の定食屋のような風情のある建物が見えてきた。こんな店ゲームにあったっけ?というかなんか異世界に日本の定食屋があるからとても目立っている気がする
「ここか?」
「そう。ここ。お父さんが美味しいって絶賛していたから行ってみたかったの」
「ほお。セツナのお父様か…。ちなみになんのお店なんだ」
「和食よ」
「マジか…」
セツナによると極東の国の民族料理らしい。日本かな?ここを卒業したらそこに行ってみるのも良いのかもしれない
俺が木製の引き戸を引き店の中に入る。
内装はとっても日本風であり隠れた名店感を醸し出している。鼻をつく出汁の匂いがとても食欲をくすぐる。
正直泣きそうである。こちとら10年ぶりに出汁の香りを嗅ぐのである。なんか前世の家族のことを思い出す。
父さん、母さん…そして我が妹よ。早死に?してしまってすまない。俺自分が死んだかどうかすらわかんないけど。俺はここでなんとかやっていくよ
「何突っ立ってるの?」
「セツナ、察してくれ。俺は今泣きそうなんだ」
「何故?」
セツナは変なものを見るような目でコチラを見ている。なかなか心に刺さる
その後、俺たちは女将さんにカウンター席に案内された為そこに座り、メニュー表を受け取った。
メニューは…「金平ごぼう」に「焼き鮭」!?それに「だし巻き卵」!え、ここだけ日本だったりする?この世界のご飯ってステーキとかパンとかフランクフルトとか欧米系の料理しかないんだよ?
全部食べてみたいが残念なことにそこまで食べれないので「塩しゃけ定食」を注文た。ちなみにセツナは「生姜焼き定食」だ。お父さんが一番好きだったメニューらしい。
女将さんに注文を受け早速料理を作り始める。他にも数人の従業員がいるが店内に客が少ない為、皿洗いなど押していた。ちなみに女将さんはとってもお若いらしく、今王都中央学院の3年生らしい。
「色々あったが今日はお疲れ様だな。」
「そうね。ちょっと色々ありすぎたけれど充実した1日だったわ。」
「なら良かった。じゃあ今日渡したあのメモを出してくれ」
「ちょっと待ってちょうだい…。はい。コレよね」
「オーケーそれだ。じゃあ今からステ振りしていこうか」
「…それってそんな大切なの?」
「ああ。この世界で一番大切だと言っても過言でもない。これ次第で自分のできることも変わってくるし、ステ振りを間違えることはその分のステータスをドブに捨てることと同じだ」
この世界はステータスよりもレベルが重要視されるらしく、ステータスは余り大切ではないと思われているらしい。(セツナ談)
このゲーム内でのステ振りにおいて大切なことは極振りをしない、けど全部に平等に振りすぎてもダメ、がスローガンだった。俺も最初はAGIに振りまっくって最強暗殺者つくろーって思って極振りしたら中位ダンジョンのステータス逆転能力によって亀よりも遅くなりボコられたことがあります。
そんなことにならないために慎重にステ振りをしていこうと心に刻み、早速振っていこうと思う。
俺はすでにダンジョンから帰り道ですでに振り終えている
『レオン・ヴァルディス』
種族 人間
人種 村人
職業 【無窮】 レベル15
ステータス
HP 135/135 → 135/165
MP 59/59 → 65/65
ステータスポイント 合計獲得150
STR 50 → 70 (135) (×1,5)
VIT 10. (×1,5)
AGI 90 → 140(195). (×1,5)
INT 10
DEX 30 → 110
スキルポイント 0 → 25 → 0
スキル
【無窮一閃】lv1 【ワンアーミー】lv3
【高速機動】lv2 【直感】lv5 【
特異能力
【天壌無窮】lv10
装備
頭 初心者のアクセサリー
胸 初心者の軽装備
足 初心者の軽装備
靴 初心者の靴
武器
破邪槍
基本的に俺はATK、AGI、DEXに振っていく。この世界のDEXは手先の器用さであり弓使いや生産系職業、採取系職業に必要なステータスであり通常の近接戦闘職には基本的に必要ではない
じゃあ何故俺はDEXにポイントを振っているのか疑問に思うかもしれないがこれにはちゃんと理由があったりする。
俺のジョブである【無窮】の上級転職先は一撃の火力が高い【
だが俺はその二つを選ばない。
俺が現在目指しているのは“特殊上位職”、【大聖女】【光の勇者】などのどの系統にも属さないようなジョブが特殊上位職と言われているのだが今世の俺はそこを目指している。それのジョブを十全に扱えるようになるために俺はDEXを上げている。
どんなジョブかというと…またその時に説明しようか
次にセツナのジョブ【静謐の魔女】は基本的にINT特化である。レベル45で解放されるスキルでINT換算の防御スキルがあるためVITをたくさん振る必要のないのである。
「なんで希少なランク5のスキルについて知ってるのよ」
「ははっ」
「誤魔化さないほうがいいわよ」
「ハハっ」
「はぁ…もういいわ。取り合えず貴方が言ったようにステータスを振ってみる」
セツナ
種族 人間
人種 公爵令嬢
職業 【静謐の魔女】レベル11
ステータス
HP 100/110 → 100/130
MP 50/50 → 140/140
ステータスポイント 合計獲得297
STR 10
VIT 10 → 30
AGI 10 → 30
INT 10 → 257
DEX 10
スキルポイント 55
スキル
【氷魔法】lv5【風魔法】lv5 【スキルインターバル減少】lv10 【固定砲台】lv5
特異能力
【静かなる時】lv10
【終わりの時】lv1
このような感じになった。スキルは【
【スキルインターバル減少】を持つ魔法使い系統は【静謐の魔女】含め、たったの2つしかなかったりするかなり希少なスキルである。その分効果を強くなんとスキルの待ち時間ヲ最大5割減することが出来る。これがまた強い。超高火力の魔法をポンポン打ってくるのだ、ほとんどの相手は近づく前に倒されてしまう
ちなみにこの世界の【〜魔法】系スキルは別に使える魔術が増えるわけではなく、ただ純粋にその属性の下級魔法を覚え、魔法の火力が上昇するだけである。中級からは一つのスキルとして覚えるようになるため注意しよう
「こんな偏った振り方でいいのかしら…?」
「そんなに偏ってるか?」
「かなり偏ってるよわよ。普通最初期の魔法使いはATKとDEX以外の全てに均等にステータスを振るものよ」
「なんでそんな弱い振り方するの?」
「貴方今全世界の魔法使いを敵に回したわよ」
どんな女が、タイプだい?
-
無口系魔法使い
-
後輩系大盾少女
-
純粋無垢むっつり聖女様
-
ツンデレ系剣士
-
天真爛漫弓兵