廃人が行く!効率厨の最強ビルド育成論   作:こくとうまんじゅう

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職業決定

 

筋肉の事実に衝撃を受けた後、順調に職業診断は続いていった。今回は職業の診断だけなので、この場で無理に自分の職業について決める必要は無い。猶予は1ヶ月ほどあり。それまでにジョブについていないと強制的に、その時点で自分がなれる職業につかされることになる

 

だからこそ、ランク3やランク4などの高位職になったりすると、その場でそのジョブになることを決定するが、ランク2の普通の職業しかない人たちは、残りの1ヵ月の猶予を使って、自分の望む職業になるために学校が開く特別授業に参加することになることになっている。

 

 この世界では職業は“与えられるもの”だが、実際は、職業は“選ぶもの”である。ステータスポイントを自分で割り振り、適性条件を満たした職業に就く――ただそれだけの、ゲームみたいなシステム。

 

 前世での俺は、完全な一点特化ビルドが好きだった。

 

 火力に振り切る。

 

 速度に振り切る。

 

 命中率に振り切る。

 

 とにかく尖らせる。

 

 バランス型? 知らない子ですね。

 

 そんな思考でステータスを振った結果、俺は「ダンジョン・パイオニア」個人戦闘分野2位に辿り着いた。そのジョブは――槍系統の最上位職である…

 

「次、レオン・ヴァルディス」

 

 名前を呼ばれ、俺は一歩前に出る。

 

 中央に立つ巨大な女神像は思っていたよりも大きく、触ったらどんな感触なんだろうと少しだけワクワクしてしまい、ああ俺やっぱり根本的にこういうイベント好きなんだなと自覚しながら手を伸ばした。

 

 そして――触れた。

 

 瞬間。

 

【選択可能職業一覧】

 

ランク2

【戦士】【重戦士】【剣士】【槍兵】【大剣士】【細剣士】

【狩人】【盾士】【大盾士】 【魔法使い】 【斥候】   

 

ランク3

【高位槍兵】 【両槍使い】 【長槍使い】

【センチネル】 【ブラッドランサー】

【パイクマン】 【暗殺者】 【影】 【忍者】

 

ランク4

【聖槍騎士】 【薔薇の騎士】 【筋肉男】

【筋肉魔法使い】 

 

ランク5

【無窮】 

 

 

 

教師がそれを見て目を見開く。

 

「……こ、これは……」

 

教師は一瞬言葉を失った。周囲の生徒たちもざわつき始める。

 

俺の前に現れた選択可能職業の一覧。その中でも、ひときわ目立つのはランク5の項目だ。

 

【無窮】

 

「……君はどの職に就くつもりなんだい…?」

 

教師の声は、現実が受け止められないようで震えている。

 

この世界におけるランク5とは1学年に数人いるかどうか、また今まで存在が判明していた【剣聖】や【聖女】などではなく完全に未発見のジョブである【無窮】。びっくりするのは当然である。

 

俺は小さく頷き、周囲の視線を意識しないように目線を前に固定した。

 

「選ぶ職業は……【無窮】」

 

【無窮】選択して、俺のステータス画面が変わった。

心臓が高鳴る。

期待と興奮が、胸の奥で熱く渦巻く。

 

俺の物語は、今、静かに動き出した。

 




あなたはこの小説を読み終わった時、すでに⭐︎10をつけているだろう!

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