「スパム」
相変わらず数だけは多いと、倒れ伏しているヘルメット団を椅子にしながらため息をつく少年ーー伏黒コトノは夜空を見上げながら考え込んだ
……………………女みたいな名前だが、それを指摘すると機嫌が悪くなるので注意しよう
(やばいな……………………散歩中にうるさかったからのしたけど、先輩にバレたら怒られるな。確かここも先輩のパトロールエリアだったはず……………………そうと決まれば)
「そうと決まれば何なのかな~」
先輩にバレる前に帰ろうと立ち上がったコトノの背中に銃が突き付けられる
「っ!スパム!?」
「コトノく~ん?こんな夜更けに何をしてるのかな~?」
銃を突き付けられたコトノは
「スパム!スパム!スパム!」
「いや~散歩してたら絡まれたって言い訳見苦しいよ?君の家逆方向じゃん?」
「スバっ!?ス、スパム~」
「ていうのは冗談だよ~でも深夜に散歩は危ないから辞めな?ロクでもない大人とに誘拐されたり、遭難してミイラになっちゃうぞ~?」
「スパム!」
ホシノの冗談を真に受けたコトノが敬礼すると満足したのかホシノは銃を降ろした
「よし~じゃあ夜に出歩いた罰として、コトノくんには柴崎ラーメンを奢って貰おうかな~」
「スパム!?」
柴崎ラーメンで深夜に柴崎ラーメン野菜とニンニクマシマシは太るんじゃないか……?と思ったコトノだがそれを口にすれば今度こそ、ハチの巣にされることは明確なので心にしまっておいた
「スパム?」
「はい!もしかしたら力を貸してくれるはずです…!」
「おはよう~」
「おはようございます!セリカちゃん!」
「スパム~」
「おはよう、アヤネちゃんにコトノ」
学校でコトノがアヤネと話しているとセリカが登校してきた
幾ら教師がいないとはいえ勉強は一応するというのがルールになっている
「でなんの話してたの?」
「シャーレに手紙を送ったんです」
「シャーレ?何それ?」
「スパ、スパム、スパ」
「え?連邦生徒会の?会長って失踪したんじゃなかったっけ?失踪した会長の代わりに先生っていうのが来たの?そうなのね」
シャーレと聞きピンとこないセリカにコトノが教えると納得はしたようだが不満そうな顔をするセリカ
「スパム?」
「だって先生って大人でしょ?信用ならないわよ……今までもそうだったじゃない」
「あっ!セリカちゃん!修理依頼したあれ、届いてましたよ?」
「ほんと?よかったわ、これでコトノの言ってる意味が分かるわ、こないだ壊れたから予備の使ってて怖かったのよね」
あれとはイヤーカフのような通訳デバイス、なんでも分かるよ君のことである。命名はコトノである
ミレニアムの某ロマンを追求するマイスターにコトノが頼み作って貰った、特注品でありこれによりアビドスのみんなは、訳あって普通の言葉が喋れないコトノの言葉を理解することができる
放課後になると事件は起こった、コトノ達の一個上、二年生の先輩の砂狼シロコが大人を誘拐してきたのだ!