妖精と白き夜叉   作:さとモン

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お久し振りです。
なかなか更新ができなくてすいませんでした。


閑話 壱
十五話 銀の敵は白き鬼なり


 

 

「ミラちゃんって、美人だし優しいよな~」

 

 

「ありがとう」

 

 

喉に、酒が通る。

洋酒はあまり飲まないので詳しいわけではないが、日本酒とはまた違った味がする。

 

 

それを、美女を見ながら飲めるってのは良いもんだねぇ

 

 

「疲れた~」

 

 

聞き覚えのある声が聞こえてきた。

俺はその声に笑みを浮かべる。

 

 

「よぉ、火竜(サラマンダー)

 

 

俺が声をかけると、火竜(サラマンダー)とネコは驚いて俺を見た。

 

 

「なっ、なんで!?」

 

 

ネコの方が驚きの声をあげる。

そんなにおかしいだろうか。

 

 

「別にいいだろうが」

 

 

まだほろ酔いだからか、冷静な判断ができるのに、俺は酒を口に注いだ。

残念ながら、酒には強くない。

 

 

「なんでお前ここにいるんだよ。」

 

 

火竜(サラマンダー)が聞いてきた。なんだ?酒を飲みにきちゃいねーのか?

そんなルール、俺は聞いたことねーぞ。

 

確かに、正直な話ここに来てまで調べる気はなかった。

しかも、堂々とフードを外している。流石にバレるのではないだろうか。とは思ったが、親戚だとか特徴が似てるからだとかそう言うことをいえば、普通にいけそうな気もしないことはない。

 

 

「……お前らってさー"白夜叉"って知ってるか?」

 

 

もしかしたら。知ってるかもしれない。あぁ、でも知らない方が高いかもしれない。だってコイツ。見た目が馬鹿そうだし。

いや、俺も馬鹿そうだけど

 

 

「白夜叉?なんだそれ」

 

 

「オイラも知らないよ」

 

 

ほら、ネコと馬鹿そうな奴が知ってるはずがない。

 

 

「白夜叉……。ごめんなさい、わからないわ。あ、でも、ルーシィがそのことについて話してたかも…」

 

 

ガタッ

 

 

俺は勢いよく立ち上がった。もちろん、椅子から。ルーシィっていうのは、たしか星霊魔導士だ。見たことはあった。俺は金髪の女を探す。

 

 

黒、赤、黒、水色、黒…

 

 

 

 

黄=金髪

 

 

いた。

 

 

「おい」

 

 

後ろから声をかけた。

 

 

「!?アンタは…」

 

 

「万事屋銀ちゃんのオーナー。坂田銀時でーす。」

 

 

ふざけて言うと、逆に睨まれた。おかしいな。

 

 

別に、初対面という訳ではないはずだからまぁ、多分大丈夫だろ。

 

 

「……なんのよう?」

 

 

警戒をしながら、そう聞いてきた。

 

あ、似てる

誰に似ているかはいわないが、確かに似ていた。いや、でもすこし…だいぶ状況は違うが。

 

じゃなくて、俺はコイツに聞かなければいけないことがあったんだ。

 

 

「"白夜叉"って、知ってるか?」

 

 

「……"白夜叉"?」

 

 

「……なんだよ"白夜叉"って」

 

 

ナツはルーシィに問う。

 

 

「白夜叉っていうのは…「東洋にある国、日本。そこでとある戦争が起こった。その時に戦地を駆けた伝説の侍。

その男、銀色の髪に血を浴び戦場を駆ける姿は正しく夜叉。

その姿から、男は白夜叉呼ばれ、敵はおろか、味方からも恐れられた。」

 

 

だが、それに答えたのは銀時だった。

 

 

「人に聞くのに、随分と知ってるのね」

 

 

当たり前だ。と、銀時は思った。

白夜叉をなんだと思っている。だが、それを知りたいわけではない。もっと、もっと別のことを。

 

 

「この他のことを知りてーんだ。」

 

 

「他には、冷酷無比の鬼って呼ばれてると思うけど…」

 

 

やはりか、と冷めたように思う。

どこにいっても、白夜叉は鬼なんだ。諦めたように笑った。

 

 

「でも、私はそうは思わない。」

 

 

「!」

 

 

「何でだ?」

 

 

ナツは頭をかしげる。彼の頭の上には、クエスチョンマークが浮かんでいた。

 

 

「本で読んだんだけど、白夜叉は仲間思いの侍で、心と血の通った人間だったっていう考えもあるの。」

 

 

あぁ、なんて馬鹿なことをした奴がいたんだろう。

なんで、そんなことを書くかなぁ…。

 

 

「すまねーな。俺が知りてーことはなかったわ」

 

 

銀時の口元は、不思議と笑みを浮かべていたのだが、本人はそれに気づかなかった。

 

おかしなことに、それに気づいたのはルーシィだけだった。

 

 

銀時はギルドから去ろうとする。

 

 

「ねぇ」

 

 

その声に銀時は振り返る。

 

 

「…なに」

 

 

「なんで、白夜叉のことを調べてるの?」

 

 

まぁ、それは当然か。

白夜叉なんかを調べる奴がそうそういるはずがない。

 

 

「アイツはな…」

 

 

ゴクリ…ルーシィは唾を飲み込んだ。

 

 

「大切なものを護れないただの鬼なんだよ」

 

 

ルーシィは、背筋が凍るような恐怖に襲われた。

それは、銀時が滲み出している殺気だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

―夜叉は屍を喰らい、夜を喰らい、命を喰らうだろう―

 

 

 

 

「なんだよ、夜の鬼って…」

 

 

 

何度も何度も調べた。

 

 

夜を喰らうってどういうことだよ。

 

 

俺は、いったい何者なんだよ…

 

 

俺は、本当に――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間なのか?

 

 

 

 




とくに進展はないですが、次はエドラスです。
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