妖精と白き夜叉   作:さとモン

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銀さんがエドラスに行くようです。
さて、そこで彼を待ち受けるものとは?
新銀魂キャラでるといって出ませんでした。


十七話 一つ目の闇、なんてかっこよくやってみたい。

 

 

「……エドラス」

 

 

魔法のない世界。

 

 

アニマによってこの町は吸収された…。

 

 

神楽も、きっと。

 

 

「私だってまがりなりにも妖精の尻尾の一員な訳だし…母国の責任でこうなったやましさもある訳だし…連れてってあげない事もないけど……1つ問題があるの」

 

 

「問題?」

 

 

「ええ。私たちがエドラスに行くには、私とオスネコの力でエドラスに運ぶ必要があるの。だけど、知っての通り、私とオスネコが運べるのは一人だけ…」

 

 

「え?私たち、二人だよね?」

 

 

「そうか?さっきからもう一人いるぞ」

 

 

え、気づかれてる?

 

 

「ちょ、それって俺のことォォォ!?」

 

 

「ほっ、本当だ!」

 

 

餓鬼というか、少女がそう言ったのだが、よくよく考えてみれば気配を駄々漏れにして聞いていたわけなので、バレるのも無理ないのかもしれない。

 

 

「で、私からすると、アンタに残ってほしいんだけど」

 

 

「俺の家族があっちにいる。そういうわけにはいかねぇ」

 

 

「なによ、空を飛べるなにかがあるの?」

 

 

それをいわれるとダメなんだ。確かに、飛べるといやぁ飛べる。でも、それはあれを使うって訳で。

もう使わないって決めたあれを使うのはどうしても嫌だった。

そうそれは鬼ということだから。

自分が鬼だとは思っているが、本当の鬼にはなりたくない。矛盾している。こんな俺をあの人は笑ってくれない。

 

 

「……先に行ってくれたらいい。」

 

 

ただ、悩むだけだった。

 

 

「無理よ、あなた一人じゃエドラスにはいけない。」

 

 

いいのか。

 

 

悩みに悩む銀時の脳裏に、とある言葉がよみがえる。

 

 

『迷ったのなら、己の魂が赴くままにいきなさい』

 

 

そうだ

 

 

助けたいのなら、会いたいのなら、行けばいいんだ。

 

 

そんなつまらないことを考えるな。

 

 

少しぐらい、使ったって大丈夫。

 

 

俺が坂田銀時だということには変わりないから。

 

 

「わかった。いこう」

 

 

「じゃあ、改めて説明するけど、その前にいくつか約束して。私がエドラスに帰るという事は〝使命〟を放棄するという事。向こうで王国の者に見つかる訳にはいかない……全員変装する事」

 

 

「オレもか?」

 

 

「シャルルはそれでいいの?」

 

 

「いいの、もう決めたから。そしてオスネコ、私たちの使命については詮索しない事」

 

 

「あい」

 

 

「3つ目……私も情報以外エドラスについては何も知らない。ナビゲートは出来ないわよ」

 

 

「まぁ、当然だよな」

 

 

「最後に、私とオスネコがあなた達を裏切るような事があったら、ためらわず殺しなさい」

 

 

それには、誰もが驚いた。

 

条件だとしても

 

 

「オイラ…そんな事しないよ」

 

 

それは、覚悟だろう。

 

 

昔は、俺もそうだった。

 

 

心の中を落ち着けるために瞳を閉じた。

 

 

足に、魔力を集中させる。

久し振りだ。この感覚は。

懐かしい力が、体の中を駆け巡った。

 

 

「いくわよ!」

 

 

その声が聞こえたと同時に、その目を開いた。

 

 

その瞬間、地についていた俺の足は宙に浮く。

 

 

気持ち悪い

 

 

一瞬そう思ったが、すぐに心地よいものになった。

 

 

天かける夜の鬼

 

 

"天夜叉"

 

 

高杉が名付けた技?だ。

 

 

白夜叉が空を飛ぶのだからそれでいいだろう。というのが奴の考えた理由らしい。別に技名なんて考えなくてもいいものを。そう思った俺だが、高杉が俺の技に名をつけてくれるのは初めてだったし、けっこうかっこよかったので、そのまま採用している。

 

ただ、お返しにとアイツの技に名を付けてやったら、「銀時、お前頭大丈夫か」など言って嫌そうな顔をしてきたので、お互いの技に名を付けたのは、後にも先にもこれっきりだった。

 

 

そもそも、仲が悪いのだからしょうがない。

 

 

猫を追いかけてとぶ

 

 

鳥になりたいと、昔言ったことがある。

その時はまだ、飛べなかった。

 

 

あの頃よりも、成長しているだろうか。

あの頃と変わらないのだろうか。

 

 

「アニマの残痕からエドラスに入れるわ!!! 私たちの翼で突き抜けるの!!!! 」

 

 

物凄いスピードだ。

 

こんなに速い速度は出したことは一度もなかった。

というよりは、ついていくのが精一杯。

 

 

「今よ!!!!」

 

 

空に、穴が開いた。

 

 

俺は、その穴を、潜り抜けるように入った。

 

 

周りは光に包まれていた。

 

 

 

 

 

目を開いた。

 

 

そこには、想像を絶する光景があった。

 

 

幻想的。というやつなのだろう。

宙に浮く島。見たことのない生物。

まるで、他の星に来たみたいだ。いや、そんなものじゃない。

 

 

だがその光景は、先程いた世界とは違うということを、俺に知らせていた。

 

 

だが

 

 

いきなり体が傾き、一気に急降下した。

 

 

何事だと、咄嗟に足下を見た。

 

 

足に集中させていたはずの魔力は、どこかへ消え去っていた。

 

 

どういうことだ?

 

 

落ちたところは倉庫のような場所だ。

 

 

先程、妖精の尻尾組は走り去ったので、ここには俺しかいない。

 

 

服が落ちているので、まぁ、変装しろと言われていたし、一応着替える。

 

この髪は、目立つだろうか。

銀髪のような髪の人物はけっこう思っていた以上にいた。まぁ、ここは異国の地だから逆に黒髪の方が珍しいのかもしれない。

 

 

でも、それでなんか俺だと特定されても嫌だし、この髪は俺のトレードマークみたいなもんだから、適当に布を探して、髪が隠れるようにした。

 

 

が、よくよく思うと、日本じゃないので、こんな服装をするやつはいないと思った。

帽子にすればよかった。でも、帽子はなかった。

 

 

 

町を目指して歩こうと思ったが、ギルド(というか、妖精の尻尾だ)を見つけ、そこに走った。

 

 

のだが

 

 

目の前で、ギルドが消え去ったのを俺は見てしまった。

 

 

「え、エェェェェ!?」

 

 

消えた!?は、どんだけ魔力使ってんの!?そんな大がかりな魔法、使っちゃうのォォ!?

 

 

「うるさいぞ」

 

 

そんな女の声が後ろから聞こえてきたが、アテになるかもしれない場所が目の前で消えたんだ。動揺するに決まってる。

 

 

「知るかァァァ!!なんで目の前でギルドが消えんだよ!!」

 

 

「どうしたんだお前。そんなに叫ぶとはお前らしくないぞ、"シルヴィア"」

 

 

「"シルヴィア"?」

 

 

聞きなれない名前に、俺は振り返った。

 

 

「!」

 

 

俺は驚いた。

そこに、知っている人間がいたから。

 

 

「エルザ・スカーレット……」

 

 

紅い髪をもつその女は、確かに"エルザ・スカーレット"だった。

 

 

「お前、とぼけているのか?私は"エルザ・ナイトウォーカー"だ。」

 

 

もしかして、目の前のコイツはこの世界のエルザなのか?

だとしたら、コイツの言っている"シルヴィア"っつーのは、この世界の俺なのか?

叫ぶことがあまりないってことは、静かな正確なのか、クールなのか、無口なのか、それとも…

 

まぁ、とにかく適当にソイツのフリをすれば良いか。

 

 

「……妖精の尻尾が消えるとは思わなかった」

 

 

「……ほう、あれがお前の驚きかたか」

 

 

いや、こっちの俺のじゃ無いと思うけど

 

 

「妖精の尻尾を見つけてな。狩ろうと思ったが、このざまだ。」

 

 

「流石は王国の砦だな。」

 

 

「それはお前だろう。」

 

 

いや、ほんとなんか世間話とかわかんねーんだけど。

話、合わせとかねーと危ないし

 

 

「……王都に連れていってくれないか。できれば城下町まででいい」

 

 

「……」

 

 

右も左もわからない世界。

 

 

ここが別の世界なら……

 

 

少しだけ、へんな希望をもった。

 

 

いや、王都にいきたいのは神楽を助けるためだけど

 

 

 




次こそ、新銀魂キャラだします。
次こそ!さて、誰なのか予想してみてください!
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