転移して最強チート能力者の仲間入りしたけどなんか定期的に時が巻き戻りやがるんだが?   作:如月トッポ

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こんにちは如月トッポです!

最近は良い感じの頻度で投稿出来てる気がする今日この頃

お気に入りしてくれた方が100人超えました!本当にありがとうございます!前回に感想もついてモチベーションが滅茶苦茶上がってます!

今のうちにさっさと書いておかなければ……


この世界の洗礼

 

 

第十一章 これがこの世界

 

 俺がドアノブに手をかけあけようとする

 

「――触らないで!」

 

「..っ」

 

 中から声が聞こえた、拒絶する声に何かがぶつかる、軽い打撃の音に軽い呻きのような声。

 

 声の感じからして拒絶の声がラムで呻いたのはスバルだろうか、面子だけ見ればまたなにかやらかしたのだろうで済む、だがスバルはあの状態だった、それにラムの声は切羽詰まっているというか号泣してるような震えた声をしている、少なくともそう感じた。

 

トア「(ただ事では無いな...)」

 

 俺は一息つき冷静になり、ノックをし、意を決してドアを開く。

 

トア「どうかされましたか?」

 

 俺が入った瞬間全員の視線が突き刺さった、いや、正確に言えば一人は目を開いていなかったのだが。

 

トア「っ...(...は?)」

 

 レムさんがベッドの上で寝ている、いや、死んでいる、顔色には生気が無い、ラムさんがベッドを挟みレムに縋りつくようにラムさんが涙を流し続けている。

 

 俺だって流石に馬鹿じゃない、嫌だって理解できる。

 

トア「(なぜレムさんが死んでる!?なぜだ!?事件はレムさんのせいではないのか!?)」

 

 現状の理解はできたが状況への理解は追いつかない

 

トア「(いや、レムさんの単独犯ではない可能性は十分にある、ロズワール邸の全員が犯人の可能性もある)」

 

 この可能性は全然ある、実際に話してわかる、ロズワールはなにを考えてるかわからないような人間だ、それに、警戒はしているだろうし。

 

トア「(だとして!メリットはなんだ!?レムさんを殺すメリット!家事ができ、戦闘力もある、スバルさんに罪をなすりつけるため?いやいや、スバルさんじゃ返り討ちに合うのは一目瞭然....)」

 

 俺が呆気に取られているとスバルさんがよろよろとした足取りで出口へ向かってゆく、部屋を見渡すとロズワールも居ない、いつの間に部屋を出たのだろうか、薄情なものだ。

 

トア「え、あ、スバルさん...」

 

 

ロズワール「おそらくは魔法によるものだぁね。魔法より、呪術寄りに思えるけどねぇ」

 

 俺がスバルさんを追って部屋を出ると扉のそばに立っていたロズワールがそう口にした

 

トア「呪術?」

 

 覚えのない単語が出てきた、おそらく聞いたことのないもの。

 

ロズワール「死因は衰弱によるものだ。眠っている間に生気を奪われ、ゆぅっくりと鼓動を遠ざけられて、そのまぁま眠るように命の火を吹き消されている」

 

トア「.....(なるほど、にしても随分と詳しいな.....いや、メジャーなものなのかもしれないか....)」

 

トア「(呪術.....ならば余計にスバルさんが出来るわけもない.......いや、口ぶりからしてロズワールも呪術が使えない?いや得意ではない?あいつは初手に魔法によるものと言ってから呪術よりだと言った.....いや、でもそんなのは気まぐれの可能性も.....)」

 

 思考が巡る。

 

トア「(整理するか、スバルさんは論外、ラムさんもあの様子なら論外、ベアトリスさんはこういうのをするタイプではない.....エミリアさんも論外、ロズワール.....いや、さっきから考えているがメリットがない、デメリットが多すぎる、そんなことをする馬鹿には思えない......)」

 

 そして一つの結論に至った。

 

トア「(呪術は完全なる別件ということか?それなら説明がつく、にしてはロズワールが冷静すぎるのが気がかりだが......)」

 

 俺は思考をやめスバルさんの方を見る、どうやらスバルさんも思考しているようで顎に手をあて考え込んでいる。

 

ロズワール「ずいぶんと、真剣に悩んでいたようだねぇ?」

 

 ロズワールがこっちを見下すように、その長身で物理的に見下してくる、スバルもそれにムカついたようで眉をひそめた。

 

 

ロズワール「失礼したね。私も少々、気が立っているようだ。さぁすがに、可愛がっている使用人がこんな目に遭わされたと思うと、ね」

 

 ロズワールも気が立っていたようだ、ロズワールはスバルの思っていることが分かったのかそんな安い謝罪の言葉を口にする。

 

ロズワール「火で炙り、水で犯し、風で刻み、土に沈める。――それぐらいのことをしなければ、この返礼にはならないと思うぐらいだ。こんなことを聞くのもなんなんだけど……お客人、なにか心当たりはないかねぇ?」

 

 どうやら俺らを疑っているようだ、まぁ、妥当だろうが.....だがムカつくかどうか、それとこれは話は別だ。

 

トア「いえ、自分は全く、(.....どの口が言ってるんだ、)」

 

 スバルは言葉に詰まっていた、そりゃそうだろう、いろんな情報を持っている、だが言えない、言えないが情報を持っているが故に怪しいのだから。

 

パック「昨夜あたり、警戒するようにって。そう言ってたよね、スバル」

 

 パックが現れそんなことを言う、心なしかパックの声も少し冷たく、挙動も少ない

 

トア「(スバルさんそんなこと言ってたのか!?)」

 

 スバルはやはり黙ったままだった。

 

パック「心情的にも恩義的にも、君に肩入れしたいのは山々なんだけどね。それを優先して物事の見極めを誤ると、報われない子がいるから」

 

トア「(随分と言いたい放題だな...)」

 

 すべてが自分の神経を逆なでしてゆく、言葉は自分に向けられたものではない、恐らく最初に言い返せた自分に比べ、黙ってうつむいたまま、何も言えず、昨夜に怪しいことを言い残したスバルが相対的に疑われてるのだろう。

 

 結果として、最初に全員を突き放してしまったようなスバルと、いつも通りふるまった自分とではこのように差が出来てしまったのだろう。

 

パック「未練や迷いが残れば、魂は救われずに魔へ堕ちる。それは一介の精霊としても、そして少なからずあの子と接したボクとしても、悲しいことだよ」

 

 パックはそういいベアトリスの手のひらに丸く収まった、ベアトリスもまた、無言でスバルを見つめている、その姿は普段のツンデレ?の見る影もなかった。

 

トア「(....被害者だ、俺も、スバルさんも被害者だ、なぜか突然異世界に飛ばされ、望まない力を持たされただけの被害者.....何をしたっていうんだ.....何があって冤罪をかけられ....精神的に追い詰められ、こんな思いをしなければならない,.....)」

 

エミリア「スバル...」

 

 エミリアがスバルの裾を引いて潤んだ瞳で何かを訴えかけている

 

 が、やはりスバルは黙ったままだった、否、黙ることしかできなかった。

 

トア「.....」

 

 不快......全部が不快だ、なんの権利を持って一人の人間をそこまで追い詰める、なにを思ってこの人をその眼で見ている.......力を持ってなければこうなるのか......ムカつく。

 

エミリア「スバル」

 

 エミリアがもう一度スバルの名を呼ぶ、それが追い詰めることかを知ってか知らずか.......少なくとも、スバルを傷つけるには十分すぎるものだった。

 

 なにがここまで俺をイラつかせるのか、スバルに自分を重ねてるのか?......わからない、わからない、ムカつく、この世の不条理のすべてがムカつく。

 

 スバルが何か口を開こうとした瞬間、スバルが苦しみだし顔が真っ青になり汗がとめどなくあふれてくる。

 

エミリア「スバル!?」

 

トア「スバルさん!?」

 

 俺は咄嗟にスバルさんに駆け寄る。

 

トア「大丈夫ですか!?」

 

 その時スバルははっとしたような感じで意識が戻ってくる、

 

スバル「っ......」

 

 スバルは唇を震わせ、後ずさるが、その行動は一人の少女の逆鱗に触れていたようだった。

 

ラム「――なにか知っているのなら、逃がさない」

 

 その刹那、突風が吹き荒れた、突風が館の壁や扉を吹きあらし、顔に、目にぶつかる、スバルが反射的に目をつぶった、その時。

 

 

 

  ガキンッ!!!

 

 

 

 何か、鋭いもの同士がぶつかる音だけが館に虚しく響いた。

 

トア「.....」

 

 逆鱗に触れていたのは、その少女だけではなかった。

 

スバル「ト....トア......」

 

 俺は無言で刀を納刀する、その姿にその場にいる全員の視線が突き刺さる、やっぱり気持ち悪い。

 

 扉の先には今しがた風の刃を飛ばしてきたのであろう少女が、空いてる手のひらをこちらに向け恨めしそうにこちらを見ている。

 

トア「すみません、目の前で人を傷つけられるのを見過ごすことはできなくてですね......」

 

トア「(なぜその憎悪をこっちに向ける....犯人にはなりえない、被害者に、なぜ向けるんだ......それに、レムさんの襲撃の時の謎の斬撃、正体はラムさんか.......やっぱり、全員絡んでいるのか?)」

 

ラム「なにか知っているなら、洗いざらいぶちまけなさい」

 

 ラムはそうこちらを見ながら言う、警戒の対象が俺にも移っている、そりゃ当然か...

 

スバル「そっ、それは....」

 

 スバルがそう言いよどむ、いったところで無駄だと思ったのだろう、だがそれは怪しいことそのうえ無い。

 

 また風が軽く吹いてくる......

 

トア「.....(またそれか、芸の無い....)」

 

 再び刀に手をかけ、鯉口を切る、が、刀が抜かれることはなかった

 

トア「...(?、なんだ?魔法が消失した??)」

 

 この事態にラムは驚き声を失い、スバルは状況が呑み込めず呆然としている。

 

 

 その時、一人の小柄な人影がスバルとラムの間に割り込む

 

 

ベアトリス「――約束は、守る主義なのよ」

 

トア「!?(え?こっち側なん!?え!?どゆこと!?それに約束??)」

 

 ベアトリスは掲げた手のひらを下す、その姿は先ほどラムの魔法を消した直後とは思えないほどに落ち着いていた。

 

 

ベアトリス「屋敷にいる間、この人間の身の安全はベティーが守るかしら」

 

 

ラム「ベアトリス様……!」

 

 

 心底めんどくさそうに、ため息でも出そうな様子でそう言うベアトリスにラムの憤怒のギアが一つ上がる。

 

トア「言える立場ではないのですが.....貴方のところの使用人が二度も、危害を加えようとしてきたのですがどうお考えですか、ロズワールさん」

 

 ロズワールはその言葉に一瞬眉を寄せるが、すぐに取り繕い、いつもの軽薄な顔に戻る。

 

ロズワール「確かに誠に遺憾なことだとも。できるなら私もすぐに君たちを客人として改めて歓待したい。その胸の内を吐き出し、身軽になってくれたのならすぐにでも、もちろん君も含めて....ね?」

 

トア「残念ですが、自分も何も知りません、そもそもこんなことをするメリットが無い」

 

ロズワール「う~ん、どうかねぇ、王選関連ならいくらでもあるんじゃないかなぁ?」

 

ベアトリス「そいつはともかくこいつは昨日の夜、ずっとベティと禁書庫にいたかしら、だから関係無いかしら」

 

ロズワール「事態に重きを置くべきはすでにそこにない。ベアトリス、君もそぉれぐらいは十分に承知しているはずじゃぁないかね?」

 

トア「.....いい加減にしてほしいものです」

 

ロズワール「.....それはこっちのセリフでもあるかぁな?」

 

 ロズワールの纏う雰囲気が重くなり、、ロズワールは肩をすくめたそのままに両手の掌を上へ向ける。その掌にふいに、色とりどりの輝きが複数浮かび上がるのが見えた。

 

トア「.....それは、脅しのつもりでしょうか?」

 

ベアトリス「相変わらず、小器用な若造なのよ。少しばかり才能があって、ちょこっとだけ他人より努力して、ほんのわずかだけ家柄と師に恵まれた……そんな程度で、器用貧乏から抜け出せたとでも思っているのかしら」

 

ロズワール「おやぁ、手厳しいねぇ、ところでベアトリス、君はトア君達側ということでいいかなぁ?」

 

ベアトリス「ふん、ベティはどっちもそっちもないかしら、ただ、契約があるからそいつを屋敷の中なら守る、それだけかしら」

 

ロズワール「....そう」

 

 二人、いや、三人の間の空気が重く、禍々しく変化していく、その時。

 

ラム「どうでもいい、そんなのは全部、どうでもいいのよ!」

 

 地団太を踏み、ラムがそのやり取りに割り込んだ。

 

 全員の注視を受けながら、彼女はスカートの裾をギュッと握りしめる

 

ラム「邪魔をしないで、ラムを通して。レムの仇を……なにか知っているなら、全部話して。ラムを……レムを助けて……」

 

スバル「っ.....」

 

 だが、スバルは唇を噛んでうつむくことしかできない、そりゃそうだ、喋りたくも喋れない、喋ったとて信じてもらえるわけがない。

 

 だが、そんなことは悲しみに暮れる少女には一切関係なく、スバルの沈黙に対して再び風の刃が放たれる。

 

 が、やはりスバルに届くことはない、いくつかが刀により音を立て弾かれ、いくつかは空中で霧散する。

 

 それは偶然にしては上手く連携しているようになってしまい、疑念をさらに加速させる。

 

エミリア「ごめんね、ラム。私はそれでも、スバルを信じてみる」

 

 ベアトリスとトアの隣に並び、エミリアがラムを牽制する

 

 彼女は掌をラムの方へ向け、その肩にパックを乗せながらスバルに歩み寄る。そうして言葉を探すようにわずかに俯き、

 

 

エミリア「スバル、お願い。……あなたがラムを、レムを救ってあげられるなら、全部話して?」

 

 エミリアは心配をこめて、そうスバルに言う、全部話して、話せたらどんなに楽だろうか、信じてくれたらどんな反応をするのか、だが現実は話せないし信じてくれるわけもなく。

 

 ただその優しさがラムの魔法よりも鋭くスバルの心を引き裂いてゆく。

 

 ここでスバルが取れた行動は。

 

スバル「ごめん――」

 

 そういいスバルはエミリアから距離をとった。

 

エミリア「スバル...」

 

 エミリアが手を伸ばしかけるがラムの刃により咄嗟に迎撃に回されスバルに届くことは無かった。

 

トア「(まずいな、見境が無くなってる....)」

 

 次の瞬間スバルが走り出し、それと同時に風の刃が大量に放たれる。

 

トア「危ない....」

 

エミリア「きゃっ!?」

 

 トアはエミリアを庇うように前に立ち刃をすべて弾く。

 

トア「自分に女性を傷つける趣味は無いので、攻撃をやめてくださると嬉しいのですが。」

 

エミリア「え、あ、ありがとう」

 

ラム「黙ってよ!!じゃあそこをどいて!いますぐラムを通して!」

 

トア「それは残念ながら」

 

ベアトリス「出来ないのよ」

 

 示し合わせたかのように二人から言葉が紡がれ、二人はスバルの走った方向にラムが行けないよう、そこに立つ。

 

ロズワール「随分と仲がいいようだぁね」

 

ベアトリス「冗談じゃないのよ、こんなやつと仲が良いなんて、屈辱以外の何物でもないのよ、」

 

トア「.....それはそうと、貴方の従者ならば止めたらどうですか?正直、そろそろ自分もムカついてきます。」

 

ラム「ムカつく....?お前が....どの口で!」

 

トア「どの口で?ははっ……本気で言ってますか?体張って、殺人鬼から人を助けたら勝手にこの屋敷に連れてこられ、善意を疑われ、挙げ句の果てには殺人疑惑で確証も無く魔法を放たれ、暴言を吐かれ……」

 

ラム「うるさい……」

 

トア「自分が怪しいのは認めましょう、常識知らずの出生もわからない謎の人物、ですが、確証も無く、こんなことをする、ねぇ、ロズワールさん、王選候補者の後ろ盾としてどうなのですか?自分が知らないだけでこの国は無法地帯なのですか?私刑で、使用人の一人が死んだからと、勝手に一応恩人である人物を二人も殺す、これは問題にならないのですか?王選において不利にならないのですか?」

 

ロズワール「………少々こっちも気が立って居たようでね、申し訳な」

 

ラム「うるさい!黙れ!ラムは…」

 

 ロズワールの声は遮られ、再び風の刃が先程とは比べものにならない量放たれる。

 

ベアトリス「なっ…」

 

トア「……黙れ」

 

 次の瞬間、瞬身の加護によりトアの姿が消え、気づくとラムの後に現れ、そのまま峰打ちで気絶させた。

 

ベアトリス「………」

 

エミリア「ト……トア…君」

 

ロズワール「……」

 

 ロズワールが驚いたように一瞬目を見開くが、直ぐにいつもの様子に戻る。

 

トア「冷静さを失っていて、このままでは話し合いが出来ないうえ、命の危険があると判断し、気絶させました、文句はありますか?」

 

ロズワール「………い~や、ないよぉ、ただ、ベッドに運んであげて良いかなぁ?」

 

トア「どうぞ、自分はスバルさんの後を追わせて頂きます、」

 

 そういい刀を納刀し、スタスタと歩き始める。

 

 空間には重苦しい沈黙が流れる、が、いつもの軽薄な感じの抜け落ちた、真剣な声がその静寂を切り裂いた。

 

ロズワール「一つだけ……君は何者だい?」

 

トア「ただの世間知らずの加護持ちです」

 

 振り返らずそう、短く答える。

 

 

 

 

ロズワール「加護……ねぇ、」

 

 トアの歩き去ったその空間に、その声はやけに響いた。

 

 





中途半端で申し訳ありません……、今日中に投稿するにはこうするしかなかった………

良ければ感想や評価お願いします!

あ、アンケート設置しますので気が向いたら回答よろしくお願いします

どんだけ原作崩壊した方がいい?

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  • 基本原作をなぞりながらの程々にオリ展開
  • 上二つの間くらい
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