マブラヴガールズガーデン ドロテア・カークランドの雪山の流儀   作:マブラマ

7 / 11
第7話 遭難の予行演習

吹雪がようやく収まり、視界がゆっくりと戻ってきた。

周囲は一面の銀世界。

岩の影に身を寄せ、三人は息を整えながら互いの顔を見合わせた。

ラウラが肩で息をしながら、雪を払う。

「はぁ、はぁ…風はまだ強いけど、吹雪は収まったみたい」

ジュリーが大きく息を吐き、顔を上げた。

「やっと周囲が見えるわ! もう、さっきは周りが真っ白だったし!」

指揮官は周囲を見渡しながら、内心で冷静に状況を整理する。

「(ジュリー達もはぐれたことにはすぐ気付くだろうが……ここでパニックになる危険が大きい。すぐに合流できる可能性だってまだ残っている……だから、体力を無駄に消費しないように冷静に行動するべきだ)」

ジュリーが首を傾げて辺りを見回す。

「なんとなーく見えるようになったけど、ここ……どこぉ?」

ラウラが不安げに頷いた。

「目印もないような、一面の雪景色だものね。とっても綺麗だけどちょっと不安かも……」

指揮官は風の音を聞きながら、静かに言った。

「そうだな……風よけになりそうな岩はあるが、このまま進んでいくのはちょっと不安になるな」

ラウラの声が少し震える。

「私達……はぐれちゃったのかしら?」

指揮官は一瞬、柊校舎シリウスシュガーの月ヶ瀬ちゆるの顔を思い浮かべた。

「(ここにちゆるがいてたら、どう判断していたか…?)」

そして、すぐに決断を下す。

「と、とりあえずテントを張るぞ」

ジュリーが目を丸くする。

「ここにテントを張るのね!」

指揮官は地面を軽く踏みしめ、首を振った。

「そうだ…いや、待て。テントを張れる状態にはないな。地面もあまり平らじゃない。俺達のテントだと設営は難しいな。Temuで購入した安価なモノだし」

ジュリーが腕を組んで考える。

「むむむ…じゃあ、どうしようかしら?」

指揮官は周囲を見回し、冷静に言った。

「まずは体力の余計な消耗を防ぐのが大切だ。どこか風除けが出来て腰を落ち着けられる場所が必要だな」

ラウラが指を差す。

「ええっと…それなら、あっちにある岩とかどうかしら?」

ジュリーが即座に賛成する。

「そうね! あそこなら風も遮られそうだし、それに腰を据えて休むのにも適しているわ!」

指揮官は頷き、立ち上がった。

「ああ、それじゃあまずはあそこで休憩しよう(通信機は繋がる気配はない、か。参ったな……)」

三人は岩陰に移動し、風を背に座り込んだ。

ジュリーが大きく息を吐き、笑顔を作った。

「ふぅ…一息ついたら、ちょっとだけ安心してきたかも! やっぱり雪山って凄いのね!……あんな吹雪が吹くなんて!」

ラウラが頷き、頰を赤らめて言った。

「そうね……私も飛ばされちゃうかと思っちゃった」

指揮官は苦笑しながら、ジュリーをからかう。

「ジュリーなんて、半分くらい吹き飛ばされて倒れてたようなもんだからな」

ジュリーが頰を膨らませる。

「ぐむむ……だ、だってあんなに風が強かったら無理よ!前だって見えないくらいだし!」

ラウラが優しく微笑んだ。

「そういえば、ジュリーちゃんありがとうね? 私の帽子を取ってくれて」

ジュリーが照れくさそうに手を振る。

「気にしないで! 困ったときはお互い様よ! ラウラだって、倒れてたあたしを助けてくれたじゃない!」

ラウラが頷き、穏やかに返す。

「ううん、指揮官さんに任せてばっかりだったから、でも、そうね。お互い様よね」

指揮官は内心で考える。

「(さて、どうするか。目的もなく、ただ休むというのは精神的に負担が大きい)」

ラウラが心配そうに声をかける。

「指揮官さん?」

指揮官は(それに、俺が通信機を必死に弄っていたら、異常事態だと勘付いて不安にさせてしまう……なら)と判断し、すぐに話題を変えた。

ジュリーが不満げに言う。

「…ねえ、指揮官ってば!」

指揮官がびくりと肩を震わせる。

「うおっ!? な、なんだ?」

ジュリーが頰を膨らませる。

「なんだじゃないわ! さっきから声をかけてたのに、全然気付いてくれないじゃない!」

ラウラが優しく心配する。

「大丈夫? やっぱり、指揮官さんも、吹雪で疲れちゃった?」

指揮官は無理に笑みを浮かべた。

「ああ、いや、大丈夫だ。こうして待つだけじゃなと思って、ちょっとやる事を考えてたんだ」

ジュリーが目を輝かせる。

「やること?」

ラウラも首を傾げる。

「でも、あんまり動いたりしたら危ないのよね?」

指揮官は頷き、落ち着いた声で説明を始めた。

「ああ、だからここで簡単にできること…それは、仲間とはぐれた時に実践できる救助の呼び方だ!」

ジュリーが興味津々に身を乗り出す。

指揮官は少し露骨かもしれないと思いながらも、続ける。

「メイズ内でも仲間とはぐれるような事はあるかもしれない。その時に、こういった知識があると役に立つはずだ」

ジュリーが大きく頷く。

「なるほど! 確かにその通りね! ここでしっかり覚えて帰るわ!」

指揮官は内心で考える。

「(……流石に他人を疑うことを教えた方がいいか?)」

そして、慎重に言葉を選んだ。

「とはいえ、俺も知識が多いわけじゃない。実際に遭難をしたことがあるわけじゃないからな」

ジュリーがふむふむと頷く。指揮官は雪を指差して続ける。

「なんで、仲間内で分かりやすい符号を作って、それを使って連絡し合うっていうのが一つだ」

ジュリーが首を傾げる。

「ふごう……?」

ラウラがすぐに理解する。

「お互いに分かるマークとか、記号のことよね?」

ジュリーの目が輝いた。

「なるほど! それなら、プレ・クラス-Aで使う用の、マークとか考えておかないとね!」

指揮官は頷く。

「ああ、こういう場所に来るときはそれもありだ。そうだな……雪だとしても、地面に書けば良い。すぐに消える事もあるが、深くまで書いておけばすぐには消えない」

ラウラが頷く。

「それを見た誰かが気付いて、やってきてくれるってことよね?」

ジュリーが勢いよく立ち上がる。

「なるほど……なら、あたしは似顔絵を描くわ! そうすれば、ジュリーたちがここにいるってわかるでしょ!」指揮官が釘を刺す。

「あと、上空から見えるくらい大きく書くんだぞ? あんまりこじんまりしても、見えないからな」

ジュリーが胸を張る。

「なるほど……任せて! えーっと、雪に書くような道具は……」

ジュリーがゴソゴソとバッグを漁り始める。

指揮官は見られないように通信機を弄る。

「(……周波数は間違っていない。だが、ノイズが酷すぎて何も聞こえないな)」

ラウラが静かに提案する。

「私は…分かりやすく、SOSって書こうかしら? 伝わりやすい方がいいわよね?」

ジュリーが雪に指を突っ込んで描き始める。

「よーし、ここからここまで…さらにこっちは……! あっ、踏んじゃった!?」

指揮官が笑みを浮かべる。

「おお、目立つように書けてるじゃないか」

ラウラも丁寧にSOSの文字を刻む。

「私も、ちゃんとSOSの文字を書けたわ。これなら、きっと誰にでも、見つけて貰える筈よね!」

指揮官が頷く。

「ああ、そうだな……っと、少しだけ吹雪いたか」

突然、風が強まり、雪が崩れて二人の描いた文字を覆い隠した。

ジュリーが悲鳴を上げる。

「ああああ~~~~!?」

指揮官は苦笑しながら謝る。

「……しっかりと書いていたのに、こうもあっさりも消えるのか。すまん、俺も予想外だった」

ラウラが少し落ち込む。

「指揮官さんも初めてなら仕方ないわ。でも、どうすればいいのかしら……書いても消されちゃうし、目印になるものは……」

ジュリーがぱっと顔を上げる。

「ふふん! いいことを思いついたわ! 雪だるまよ! 雪だるまを作れば、雪で消されたりはしないわ!」

指揮官が頷く。

「雪だるまか……悪くないかもな」

ラウラが少し心配そうに言う。

「でも、分かるように作るんだったら沢山必要にならないかしら?」

ジュリーが勢いよく立ち上がる。

「大丈夫、沢山作ればいいのよ! 待ってて、今から作ってくるわ!」

指揮官が呼び止める。

「おい、ジュリー……って、行っちゃったな」

ジュリーの背中が雪原に消えていく。

ラウラが心配そうに呟く。

「ジュリーちゃん……大丈夫かしら」

指揮官は静かに雪を見つめながら、内心で考える。

「(……これで少しは気を紛らわせられる。だが、本当の目印は……まだ見つからない)」

風が再び強くなり、雪が舞い上がる。

三人は岩陰で体を寄せ合い、仲間たちの無事を祈りながら、静かに待つしかなかった。

雪山は、まだ試練を終わらせていない。

しかし、ジュリー・ステイシー探検隊の絆は、この白い闇の中でも、決して折れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カークランドハウスの最上階、観測室に設けられた小さなモニタールーム。

ハリエットは椅子に腰を下ろし、複数の小型画面を睨みつけていた。

画面には、雪に埋もれた岩陰で体を寄せ合う指揮官、ジュリー、ラウラの姿が映し出されている。

音声はクリアに拾われ、三人の会話がスピーカーから流れていた。

ハリエットは顎に手を当て、ため息混じりに呟く。

「……ここでテントを張ろうとしてるなんて愚かにも程がありますよ。悪徳指揮官がやろうとしてますね」

画面の中の指揮官が地面を踏みしめ、首を振る。

《そうだ…いや、待て。テントを張れる状態にはないな。地面もあまり平らじゃない。俺達のテントだと設営は難しいな。Temuで購入した安価なモノだし」》

ジュリーが腕を組んで考える。

《むむむ…じゃあ、どうしようかしら?》

ハリエットは小さく鼻で笑った。

「さあ、どうする?」

ラウラが指を差す。

《ええっと…それなら、あっちにある岩とかどうかしら?》

ジュリーが即座に賛成。

《そうね! あそこなら風も遮られそうだし、それに腰を据えて休むのにも適しているわ!》

指揮官が頷き、立ち上がる。

《ああ、それじゃあまずはあそこで休憩しよう》

三人が岩陰に移動し、風を背に座り込む。ジュリーが大きく息を吐き、笑顔を作った。《ふぅ…一息ついたら、ちょっとだけ安心してきたかも! やっぱり雪山って凄いのね!……あんな吹雪が吹くなんて!》

ハリエットは画面を拡大し、冷ややかに呟く。

「当たり前ですよ。雪山を舐めてるにも程があります」

ケイトが隣の椅子に座り、控えめに尋ねる。

「指揮官さん達の様子を見てるの?」

ハリエットは視線を画面から外さず、淡々と答えた。

「監視…いや、観察しないといけませんからね」

画面の中、ラウラが頰を赤らめて言う。

《そうね……私も飛ばされちゃうかと思っちゃった》

指揮官が苦笑しながらジュリーをからかう。

《ジュリーなんて、半分くらい吹き飛ばされて倒れてたようなもんだからな》

ジュリーが頰を膨らませる。

《ぐむむ……だ、だってあんなに風が強かったら無理よ! 前だって見えないくらいだし!》

ハリエットは小さく舌打ちした。

「……ドロテア様は前見えなくても進んでましたよ。全く…」

ケイトが優しくフォローする。

「ジュリーちゃん、初めての雪山だし大目に見てやったらどうかな?」

ハリエットは肩をすくめた。

「まあ、それも想定内ですが」

画面の中、ラウラが優しく微笑む。

《そういえば、ジュリーちゃんありがとうね? 私の帽子を取ってくれて》

ジュリーが照れくさそうに手を振る。

《気にしないで! 困ったときはお互い様よ!ラウラだって、倒れてたあたしを助けてくれたじゃない!》

ラウラが頷き、穏やかに返す。

《ううん、指揮官さんに任せてばっかりだったから、でも、そうね。お互い様よね》

ミリアムが部屋に入ってきて、モニターを覗き込む。

「ボクも見ていいかな?」

ハリエットは無表情で答える。

「ご勝手にどうぞ」

ミリアムが目を輝かせる。

「ええっと……指揮官、何か考え事してるよ!」

ハリエットは冷たく返す。

「どうせ、碌でもないことを考えてるだけでしょう…」

ミリアムが首を傾げる。

「そうかな……?」

画面の中、ラウラが心配そうに声をかける。

《指揮官さん?》

ジュリーが不満げに言う。

《…ねえ、指揮官ってば!》

指揮官がびくりと肩を震わせる。

《うおっ!? な、なんだ?》

ジュリーが頰を膨らませる。

《なんだじゃないわ! さっきから声をかけてたのに、全然気付いてくれないじゃない!》

ラウラが優しく心配する。

《大丈夫? やっぱり、指揮官さんも、吹雪で疲れちゃった?》

指揮官は無理に笑みを浮かべた。

《ああ、いや、大丈夫だ。こうして待つだけじゃなと思って、ちょっとやる事を考えてたんだ》

ジュリーが目を輝かせる。

《やること?》

ラウラも首を傾げる。

《でも、あんまり動いたりしたら危ないのよね?》

指揮官は頷き、落ち着いた声で説明を始めた。

《ああ、だからここで簡単にできること…それは、仲間とはぐれた時に実践できる救助の呼び方だ!》

ジュリーが興味津々に身を乗り出す。

指揮官は少し露骨かもしれないと思いながらも、続ける。

《メイズ内でも仲間とはぐれるような事はあるかもしれない。その時に、こういった知識があると役に立つはずだ》

ジュリーが大きく頷く。

《なるほど! 確かにその通りね! ここでしっかり覚えて帰るわ!》

指揮官は雪を指差して続ける。

《なんで、仲間内で分かりやすい符号を作って、それを使って連絡し合うっていうのが一つだ》

ジュリーが首を傾げる。

《ふごう……?》

ラウラがすぐに理解する。

《お互いに分かるマークとか、記号のことよね?》

ジュリーの目が輝いた。

《なるほど! それなら、プレ・クラス-Aで使う用の、マークとか考えておかないとね!》

指揮官は頷く。

《ああ、こういう場所に来るときはそれもありだ。そうだな……雪だとしても、地面に書けば良い。すぐに消える事もあるが、深くまで書いておけばすぐには消えない》

ハリエットは画面越しに吐き捨てるように言った。

「は?何を言うと思えば無駄な消耗を」

ケイトがそっと声をかける。

「ハリィちゃん」

ハリエットは小さく息を吐く。

「わかっています」

画面の中、ラウラが頷く。

《それを見た誰かが気付いて、やってきてくれるってことよね?》

ジュリーが勢いよく立ち上がる。

《なるほど……なら、あたしは似顔絵を描くわ! そうすれば、ジュリーたちがここにいるってわかるでしょ!》

ハリエットは呆れたように呟く。

「は?」

指揮官が釘を刺す。

《あと、上空から見えるくらい大きく書くんだぞ? あんまりこじんまりしても、見えないからな》

ジュリーが胸を張る。

《なるほど……任せて! えーっと、雪に書くような道具は……》

ジュリーがゴソゴソとバッグを漁り始める。

ハリエットが目を細める。

「?何をやってるのですか…」

ミリアムが画面を覗き込む。

「通信機を弄ってるみたいだね」

ハリエットは小さく舌打ちした。

「……無駄な努力ですね」

画面の中、ラウラが静かに提案する。

《私は…分かりやすく、SOSって書こうかしら? 伝わりやすい方がいいわよね?》

ジュリーが雪に指を突っ込んで描き始める。

《よーし、ここからここまで…さらにこっちは……! あっ、踏んじゃった!?》

ハリエットが思わず吹き出す。

「ぷぷぷ!」

ミリアムが笑う。

「ジュリーちゃん、燥いでるね!」

ハリエットは肩を震わせながら呟く。

「面白い光景です」

画面の中、指揮官が笑みを浮かべる。

《おお、目立つように書けてるじゃないか》

ラウラも丁寧にSOSの文字を刻む。

《私も、ちゃんとSOSの文字を書けたわ。これなら、きっと誰にでも、見つけて貰える筈よね!》

指揮官が頷く。

《ああ、そうだな……っと、少しだけ吹雪いたか》

突然、風が強まり、雪が崩れて二人の描いた文字を覆い隠した。

ジュリーが悲鳴を上げる。

《ああああ~~~~!?》

指揮官は苦笑しながら謝る。

《……しっかりと書いていたのに、こうもあっさりも消えるのか。すまん、俺も予想外だった》

ハリエットはため息をつく。

「だから言ったのに……」

ラウラが少し落ち込む。

《指揮官さんも初めてなら仕方ないわ。でも、どうすればいいのかしら……書いても消されちゃうし、目印になるものは……》

ジュリーがぱっと顔を上げる。

《ふふん! いいことを思いついたわ! 雪だるまよ! 雪だるまを作れば、雪で消されたりはしないわ!》

ハリエットは呆れたように呟く。

「雪だるま……無駄な労力を使いますね」

ミリアムが首を傾げる。

「でも、そうでもないみたいだよ!」

ハリエットは冷たく返す。

「どうだか…」

ジュリーが勢いよく立ち上がる。

《大丈夫、沢山作ればいいのよ! 待ってて、今から作ってくるわ!》

指揮官が呼び止める。

《おい、ジュリー……って、行っちゃったな》

ジュリーの背中が雪原に消えていく。

ハリエットはため息をつき、双眼鏡を置いた。

「……何やってるの?」

ケイトが画面を指差す。

「躓いて自分が雪だるまになったみたいですね」

ハリエットは額を押さえる。

「……ホント、無駄な労力ですね」

ケイトが優しく言う。

「ジュリーちゃん、沢山雪だるま作ってる。それを目印にしようとしてるのかな?」

ハリエットは椅子に深く腰を沈め、静かに言った。

「どうせ、崩れますよ。私は休憩します。ケイ、ミリィ。あとは頼みますよ」

ケイトが頷く。

「うん、わかった」

ミリアムが元気よく答える。

「ちゃんと観察するからね!」

ハリエットは部屋を出る前に、もう一度画面を振り返った。

雪だるまを作り続けるジュリーの小さな姿が、モニターの中で必死に動いている。

「……愚かですね。でも……それが、プレ・クラス-Aの強さなのかもしれません」

彼女は扉を閉め、静かに廊下を歩き去った。

雪山の試練は、まだ終わっていない。

しかし、カークランドハウスの観測室では、ジュリーたちの小さな抵抗が、冷たい画面の中で静かに続いていた。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。