弱虫ペダル Colorful Dreams   作:サクータ

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RIDE,11 Sing! Song!!Smile!(前編)

 

 

 

校舎の屋上にて

 

 

かすみ 「ってな訳で、4人でぇ〜お揃いの〜可愛い衣装を着ましょうよ!」

 

エマ 「わあ~! すごく良いね! みんな、着ぐるみで踊ろうよ!」

 

青八木 「・・・」(・_・;

 

璃奈 「それなら、バーチャル空間でライブしたらどうかな? そこなら、自由に変身できるよ」

 

彼方 「夢の中なら~何でもできるよ~4人いるならステージにベッド4台も並べられるね~!」

 

かすみ 「ライブ中に寝るつもりですか!?」

 

彼方 「ええ~~!? 睡眠は大事だよ~?」

 

かすみ 「んんんん!」

 

手嶋 「合宿の話しは聞いていたが、ここまでバラバラとわな」

 

青八木 「・・・これはこれで面白い」

 

手嶋 「お、おう…変わったな青八木」

 

 

かすみ・彼方・エマ・璃奈 『はぁ〜〜〜』

 

 

かすみ 「全っ然気持ち揃わないじゃないですかぁ」

 

彼方 「このやり取り、前もみんなでした気がするよ~」

 

エマ 「合同ライブまで1週間しかないのに…これじゃあ、嵐珠ちゃんどころかファンのみんなと盛り上がれるライブも出来ないよね」

 

かすみ 「はあ~やっぱり4人でやるなんて、無茶だったんですかねぇ」

 

手嶋 「おいおい、もう諦めちゃうのか? まだ始まってもいないんだぜ?」

 

彼方 「そうだけどぉ〜」

 

かすみ 「かすみんたち、いつもこんな感じでバラバラなので」

 

エマ 「なかなか決められないんだよね」

 

彼方 「みんなの期待に応えないといけないのに…」

 

璃奈 「うん だから1日1人ずつ、時間をかけて自分のやりたい事を発表し合うのはどうかな? そうすればお互いをもっと知ることもできると思う」

 

手嶋・青八木 『っ!』

 

かすみ・彼方・エマ 『・・・』

 

彼方 「おお! 良いね~それ~!」

 

エマ 「うん! やろう!」

 

手嶋 「へぇ〜やるじゃん」

 

かすみ 「流石りな子です!」

 

璃奈 「部活の時間だけじゃ足りない だから…」

 

 

 

虹ヶ咲学園食堂

 

かすみ達との会議の後、エマは果林と食堂にいた

 

果林 「今日から4人で合宿ね」

 

エマ 「うん、順番にお家にお泊りするんだ! 純太くんとはじめくんは男の子だから流石に泊まらせることは出来ないけど 今日はかすみちゃん家!」

 

果林 「そう」

 

エマ 「しばらく朝起こしに行ってあげられないけどモーニングコールしようか?」

 

果林 「大丈夫よ子供じゃないんだから 私のことは気にしないでしっかり練習してきなさい」

 

エマ 「うん! じゃあ行ってくるね!」

 

エマが立ち去った後

 

愛 「やっほー果林! あっ、コーヒー飲んでるんだ! 私は紅茶を買っちゃった! こうちゃだけに! あははっ!」

 

果林 「愛」

 

愛 「え? あっごめん! 何?」

 

果林 「明日…朝7時に電話くれる?」

 

愛 「・・・え?」

 

 

 

 

 

中須家 かすみの部屋

 

かすみ 「合宿スタートです!」

 

彼方 「・・・純くんがいないと寂しい」

 

エマ 「はじめくんもいない」

 

かすみ 「流石に男性を入れられませんよぉ」

 

璃奈 「一差くんと竜包くんは入れたことないの?」

 

かすみ 「ないよぉ!・・・って今はその話しじゃなくて・・・ゴホン! 見た目のイメージは大事です! だからやっぱり、衣装を決めましょう! 服飾同好会から可愛い衣装をたーっくさん借りてきましたよぉ!」

 

エマ 「どんなのがあるの?」

 

かすみ 「例えばですねぇ〜」

 

服飾同好会から借りて来た衣装を着る3人

 

璃奈は猫耳カチューシャがあるゴスロリチックなドレス、エマは魔法使いの衣装、彼方とかすみは小悪魔衣装

 

かすみ 「わあああ‼️ スッゴく可愛いですよぉ‼️

 

エマ・かすみ・璃奈 『そぉ〜?』

 

かすみ 「じゃあ皆さん、これでステージに立ちましょう!」

 

パタン!

パジャマに着替え直し、借りた衣装をクローゼットにしまう3人

 

彼方 「いや~、ステージは厳しいかな~?」

 

璃奈 「ちょっと恥ずかしい」

 

エマ 「着ぐるみなら良いけどねぇ」

 

かすみ 「ええ〜!? みんなノリノリだったじゃないですかぁ!」

 

彼方 「ごめ~ん かすみちゃんは、4人でも可愛い感じにしたいんだね~?」

 

かすみ 「だぁってぇ、彼方先輩もエマ先輩もりな子もスッゴく可愛いから、それをもぉっと引き出してあげたいんですよぉ!」

 

エマ・彼方・璃奈 『っ!』

 

彼方 「そうなんだ~」

 

かすみ 「もぉ〜! 真面目に聞いてくださいよぉ!」

 

彼方 「聞いてるよ~」

 

エマ 「あ、これって…」

 

かすみ 「えっ?」

 

後ろの本棚の下段に手を伸ばすエマ

 

エマ 「もしかして、かすみちゃんのアルバム?」

 

かすみ 「うああ! それはまだ整理中のヤツでぇ!」

 

エマ・かすみ 『あっ・・・』

 

小学校の入学時、正門の前で撮った写真、何故か不貞腐れたような顔つきのかすみの写真があった

 

 

かすみ うああああ‼️

 

 

エマ、彼方、璃奈 『可愛い~!』

 

かすみ 「それは全然可愛くないですぅ!」

 

彼方 「そんな事無いよ~」

 

かすみ 「ありますよぉ! うう…見られたくなかったのに〜」

 

璃奈 「・・・あっ、この前のインターハイの時の写真だ」

 

彼方 「ホントだ〜 みんないい顔してますなぁ〜」

 

エマ 「こっちは…中学生の頃の写真かなぁ?」

 

かすみ 「え」

 

彼方 「この頃のかすみちゃん可愛いじゃん!」

 

かすみ 「えへへ〜かすみんはいつでも〜可愛いですよ!」

 

璃奈 「じゃあこの写真は…」

 

かすみ 「可愛くない!」

 

璃奈 「即答…」

 

エマ 「一差くん達の写真もたくさん飾ってあるね!」

 

璃奈 「この頃から仲良かったの?」

 

かすみ 「中学2年生の時からだよ かすみん、スクールアイドルをやりたいっていうのをみんなからバカにされてて そんな時に一差が声をかけてくれたことがきっかけで仲良くなって それから2人の応援に行くようになったんだ」

 

エマ 「ホント仲が良いんだね!」

 

璃奈 「竜包くん、次のレースでエースを任されたんだよね? 大丈夫そ?」

 

かすみ 「え?・・・うん…竜包は一差と違って真面目で面倒見が良くて優しくて けどどこか引っ込み思案で 一差と2人でレースに出てた時はよくアシストとして、一差をゴールまで運んでたんだ そんな竜包がエースとして走るって聞いて、背中を押してあげたくなって」

 

彼方 「分かるよぉ〜その気持ち ずっと一緒にいた仲だからこそ、応援してあげたくなっちゃうよね?」

 

かすみ 「だから今度のライブは竜包を勇気づけるためのライブでもあるんです! かすみんたちのライブで少しでも自信を持ってレースに出てほしいんです!」

 

 

 

 

 

翌日

 

音楽科の教室

 

先生 「転入・転科した皆さんへの補講も今日で終わりです 最後の課題にこれまで習ったことを踏まえて皆さんに曲を披露してもらいます」

 

侑 「曲を…自分で…」

 

 

 

 

生徒会室

 

栞子 「先日話していたスクールアイドルフェスティバルの件ですが、文化祭と合同開催するのはいかがでしょう?」

 

菜々 「合同開催ですか?」

 

副会長 「かなり思いきったアイディアですね 学園の承認が取れるでしょうか?」

 

菜々 「フッ、可能性は充分です 現在、フェスティバルの参加希望者は全生徒の過半数を越えていますから」

 

栞子 「そうですね 他校のスクールアイドルや、ファンが参加できる仕組みを作るなど、いくつか課題を」

 

菜々 「・・・学園に掛け合ってみましょう 三船さん、素晴らしい提案を、ありがとうございます」

 

副会長 「三船さんもスクールアイドルが好きなんですか?」

 

栞子 「私はただ、私の適性に沿って動いているだけです」

 

副会長 「あはは…」

 

 

その後生徒会室を後にした栞子

下校途中、柱の後ろから裏門の方を見つめる嵐珠を見かける

 

 

嵐珠 「・・・」

 

 

栞子 「こんなところで何をしてるんですか? 嵐珠」

 

嵐珠 「っ? あ、栞子! 彼らを見てたのよ」

 

栞子 「自転車部の方達ですか」

 

嵐珠 「特にあの子、坂道よ あの子の何が虹学を2連覇に導いたのか知りたくて見てたんだけど…」

 

栞子 「・・・全く検討がつかないと言ったところですか?」

 

嵐珠 「やっぱり、今度のレースを観に行かないと分からないのかしら?」

 

栞子 「ん? それって「峰ヶ山ヒルクライムレース」ですよね?…観に行くんですか?」

 

嵐珠 「誘われたのよ 前のキャプテンくんにね、この目で見ないと分からないものだって だからそれを確かめに行こうと思うの」

 

栞子 「そうですか・・・ところで、スクールアイドルの方はどうですか? ライブをしたと聞きましたが」

 

嵐珠 「ええ、試しに何度かやってみたけど大成功だったわ」

 

栞子 「さすが嵐珠ですね」 

 

嵐珠 「その…来てくれるわよね?」

 

栞子 「もちろんです」 

 

嵐珠 「うん」

 

栞子 「そういえば私、虹学とY.G国際との合同ライブに誘われたんです 嵐珠は行くんですか?」 

 

嵐珠 「ええ、当然よ」

 

 

 

 

 

合宿2日目 彼方の家

 

手嶋 「おっす! 邪魔するぜ!」

 

青八木 「っ!」コクッ

 

彼方 「待ってたよ〜2人とも!」

 

かすみ 「ええ!? 今日先輩達お泊まりするんですか!?」

 

青八木 「いや、それは流石に…」

 

 

彼方・遥の部屋

 

彼方 「ファンのみんなと一緒に楽しめるステージを考えた方が良いよね~」

 

璃奈 「賛成」

 

手嶋 「印象に残るステージを考えないとな」

 

彼方 「ふふん! そういう訳で~ステージの案を考えました~! ドドン!」

 

青八木 「・・・これがステージ…」

 

かすみ 「これもうステージじゃなくて、枕じゃないですかぁ!」

 

彼方 「みんなとスヤピできる、夢の空間だよ~!」

 

エマ 「気持ち良さそうだねぇ」

 

璃奈 「確かに良い夢見られそう」

 

かすみ 「寝ちゃダメだって!」

 

青八木 「収集がつかないな」

 

手嶋 「ハハッ」

 

コンコン! ガチャ

 

遥 「皆さん、晩御飯が出来ましたよー!」

 

かすみ達 『は~い!』

 

 

リビング

 

 

遥・近江母 『さあ! 召し上がれ!』

 

 

『わあ~!(おお〜!)』

 

エマ 「美味しそ〜!」

 

遥 「お2人もゆっくりしていってください!」

 

手嶋 「ありがとう」

 

青八木 「っ!」コクッ

 

彼方 「あ、私ご飯よそうよ」

 

遥 「あ、良いから良いから!」

 

近江母 「今日は座ってて?」

 

遥 「私とお母さんでやるから!」

 

彼方 「ごめんね~? 料理手伝えなくて~」

 

近江母 「何言ってるの! カナちゃんがせっかくお友達連れてきてくれて、しかも彼氏さんとそのお友達も連れてきてくれたんだもの お母さん嬉しいわ こんな時ぐらい、母親らしい事させて?」

 

遥 「ささっ! 冷めない内にどうぞー!」

 

『いただきま〜す‼️』

 

エマ 「あ〜む・・・っ!」

 

エマ・かすみ 『ボーノ!(美味しい!)』

 

遥 「その卵焼き、私が作ったんです!」

 

かすみ 「やりますねぇ!」

 

遥 「お姉ちゃん直伝です!」

 

エマ 「そうなんだぁ!」

 

遥 「あ、お姉ちゃん、私の制服にアイロンかけてくれたんでしょ? ありがとね」

 

彼方 「ああ~シワになってるとこぉ、あったから…あっ、璃奈ちゃん、ご飯つぶついてるよ」

 

璃奈 「え?」

 

彼方 「は~い、これで良し」

 

璃奈 「ありがとう…テレテレ//」

 

手嶋 「うん! すげぇ美味しいよ」

 

青八木 「この卵焼き…美味しい」

 

遥 「はぁ! ありがとうございます!」

 

近江母 「たくさん作ったから いっぱい食べてね!」

 

手嶋・青八木 『はい』

 

近江母 「それにしても、カナちゃんに彼氏が出来るなんてお母さん嬉しい♪ テレビで見るより全然カッコいいじゃない」

 

手嶋 「え?」

 

遥 「手嶋さんの活躍、特に3日目の山岳賞争い お母さんと見てました あの時の手嶋さんすっごくかっこよかったです! お姉ちゃんが惚れるのも分かります! 私もつい…惚れてしまいました//」

 

彼方 「え?」

 

手嶋 「いや〜なんか照れるなぁ〜」

 

彼方 「ダ、ダメだよ! 純くんの彼女は彼方ちゃんだよ! いくら遥ちゃんでも横取りはダメ!」

 

遥 「ちぇ〜」

 

近江母 「あらあら…ふふふ」

 

かすみ 「かすみんたちは何を見せられてるんですか?」

 

璃奈 「・・・修羅場」

 

エマ 「お〜! これが修羅場っていうんだね!」

 

かすみ 「修羅場っていうんですかこれ?」

 

 

 

青八木 「・・・」もぐもぐ

 

 

 

翌日

 

学園のベンチに腰掛けていた侑

 

侑 「う〜ん、やっぱり難しいなぁ」

 

侑が考え事をしてると

 

はんぺん 「にゃっ!」

 

はんぺんが侑の膝の上になって来た

 

侑 「うわっ! はんぺん!?」

 

 

ミア 「待ってよ!」

 

はんぺんを追いかけるミアがやってくる

 

 

侑 「あっ、ミアちゃん」

 

ミア 「っ! ミアちゃんってなんだよ 僕は先輩だよ」

 

侑 「えへへっ」

 

 

 

 

侑 「作曲の課題進んでる?」

 

ミア 「えっ? あぁとっくにできてるけど」

 

侑 「流石プロ 私は全然でさ」

 

ミア 「そう、それじゃ」

 

侑 「え!? ちょっ、待ってよ〜相談に乗ってよ〜」

 

ミア 「え、ええ?」

 

侑 「補講で教わったことおさらいするので精一杯でさ 作曲はやってみたかったんだけど自分でいいと思えるメロディーが全然思い浮かばないんだよ」

 

ミア 「別に自分がいいとかどうでもいいんじゃない?」

 

侑 「えっ?」

 

ミア 「求められるものに忠実に答えるのが音楽さ 相手が先生なら教わったことを守ればなんとかなるよ」

 

侑 「求められるもの」

 

ミア 「僕が言えるのはそれだけさ じゃあねベイビーちゃん」

 

 

侑 「・・・」

 

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