合宿三日目 璃奈の家
手嶋
「第1問! 赤い果物と言えば?」
璃奈 「リンゴ!」
彼方 「イチゴ!」
かすみ 「さくらんぼ!」
エマ 「パッションフルーツ!」
手嶋 「すげぇ、誰1人合わなかったな」
かすみ 「ねぇ、りな子」
璃奈 「何?」
かすみ 「何でクイズなの?」
璃奈 「4人の気持ちを揃える為にゲームを考えた」
かすみ 「どうゆう事?」
手嶋 「えっと、次の問題にいくぞ」
手嶋 「第2問! 虹ヶ咲学園と言えば?」
璃奈 「スクールアイドル同好会!」
彼方 「自転車部!」
かすみ 「校舎がキレイ!」
エマ 「果林ちゃんが迷う!」
手嶋 「そこは同好会じゃないんだな…」
エマ 「全然揃わないねぇ」
彼方 「案外難しいもんだね~」
璃奈 「揃うまで、やる」
かすみ達 『えっ? 嘘でしょ?』
璃奈 「次、お願い」
手嶋 「お、おう…」
手嶋 「第3問! お台場と言えば?」
かすみ 「レインボーブリッジ!」
彼方 「ヴィーナスフォート!」
璃奈 「ジョイポリス!」
エマ 「はじめくんと行く大盛の牛丼屋さん!」
かすみ 「どこですかそれぇ! エマ先輩、合わせる気あります!?」
エマ 「あるよ~」
かすみ 「ホントですか? てか、はじめ先輩はいないんですか?」
手嶋 「青八木は用事があると言って帰っちゃったぜ」
彼方 「はじめんにしては珍しい」
エマ 「はじめくんと純太くんだったら、すぐ答えが合うと思うんだけどなぁ」
彼方 「チーム組んでたぐらいだしねぇ」
璃奈 「うん、だからみんなの気持ちが揃うまで…やる」
手嶋 「なるほどね……こりゃ大変だな」
翌日
手嶋 「へぇ〜ここがスクールアイドル同好会の部室か〜」
青八木 「はじめて入ったな」
せつ菜 「ようこそ、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の部室へ」
歩夢 「いつでも気軽に遊びに来てください 歓迎します」
手嶋 「おう、ありがとな」
果林 「ふふふ、これで一段と賑やかになるわ…と言いたいところだけど…」
かすみ・彼方・エマ・璃奈 『はあああああ』
果林 「大丈夫なの?」
青八木 「大丈夫…ではないな」
手嶋 「昨日は大変だったよ みんな考える事バラバラでさぁ〜まだどういったライブにするのかすら決まってない」
果林 「まぁ、私たちみんないつもバラバラだしね」
侑 「はあああ~」
せつ菜 「っ? 侑さんも何か悩まれているんですか?」
侑「・・・うん」
同好会メンバーたち
『大丈夫⁉️(大丈夫ですか⁉️)』
侑 「えええっ!?」
手嶋 「音楽科は今、作曲の課題をやってるらしいじゃん…」
青八木 「行き詰まってるってとこか?」
侑 「えっと、そう…なんです…あはは…」
璃奈 「課題、上手く行ってないんだね」
侑 「ミアちゃんにアドバイスして貰ったんだけど でも、やっぱり出来ないんだよね~ 私以外の子は、みんな出来てるみたいなのにぃ」
果林 「確かにねー 求められる物に応えるのは、大切な事だもの」
愛 「でも聞いてると何かそれだけじゃ、物足りない感じするなぁ?」
歩夢 「うん、侑ちゃんのやりたい事をやってみたら良いと思う」
侑 「でも、それだと」
しずく 「大事なのは、侑先輩が満足できるかどうか? じゃないでしょうか?」
侑 「っ!」
せつ菜 「必ずしも、正解を出す為に頑張らなくても、良いと思います」
彼方 「やってみて、ダメならダメでも良いじゃな~い」
璃奈 「せっかくなら、侑さんらしい曲を聞いてみたい」
侑 「私らしさかぁ〜それはそれで、難しいよ」
侑
「私には、みんなみたいな個性は無いし」
歩夢 「えっ?」
手嶋 「そうか? 俺から見れば個性の塊のような子だなって思ってたぜ」
侑 「そ、そうですか?」
かすみ 「そうですよぉ!」
彼方 「侑ちゃんには侑ちゃんらしい所、いっぱいあるよ~」
侑 「そ、そうかなぁ?」
エマ 「よくトキメいてるよね?」
璃奈 「うん」
果林 「人の気持ちがよく分かるし」
歩夢 「私達の気持ちに寄り添って、いつも応援してくれてる わたし達だけじゃなく自転車部の人達にも同じように寄り添って、応援してたから」
せつ菜 「寄り添うというと 最後のゴールも全力で応援していましたし、インターハイが終わった後、憧れの先輩に会えなくて落ち込んだ坂道さんを立ち直させてました」
手嶋 「あの時は、巻島さんが小野田に会いに戻ってきてくれたから良かったけど もし高咲ちゃんがいなくて、巻島さんが戻って来なかったら また1年前の小野田に逆戻りだった あれはホントに感謝しかないよ 自覚ないかもしれないけど、きみの言葉で誰かの心をより動かしているんだぜ」
侑 「わたしはそんな! みんなの為ならと思っての事でして・・・でも…そっか…私って、そんな感じなんですね」
せつ菜 「自覚無かったんですか?」
侑 「うん、正直 でも、そうなんだね 何か嬉しい! みんなにそう言ってもらえて、やる気出てきたかも!」
歩夢 「良かったぁ!」
侑 「ありがとね 頑張るよ!」
虹ヶ咲学園の学生寮 エマの部屋
エマ 「侑ちゃん、元気出て良かったぁ!」
璃奈 「でも侑さんが自分の事、あんな風に思ってたなんて」
かすみ 「以外でしたねぇ」
彼方 「純くんが侑ちゃんに言ってた事、わかる気がする」
璃奈 「確かに、侑さんの言葉って説得力があって 力もらえる」
かすみ 「分かる!」
彼方 「でも、侑ちゃんだけじゃないのかもね」
かすみ 「ん? それってどういう事ですかぁ?」
彼方 「実はみんな、人の事はよく見えてて、自分の事は見えてなかったりするって」
璃奈 「私達も、そうなのかな?」
エマ 「そうなのかも」
かすみ 「因みにぃぃ! 皆さんから見たかすみんは〜 どぉぉんな感じですかぁ? えへっ! あはっ! きゃぴんっ! きゅるるん!?」
彼方 「本当は凄くみんなの事を考えてくれるよね~」
かすみ 「へっ?」
璃奈 「分かる」
エマ 「ステージ衣装の話をしてた時も、自分だけじゃなくて、私達の事も考えてくれてたもんね それに、人一倍の友達思いでもある!」
璃奈 「しずくちゃんが演劇の事で落ち込んでた時も、一差くんの体調が悪かった時も、そして今度は竜包くんの事も 誰よりも1番想ってた」
彼方 「うんうん、そうだね〜」
かすみ 「はわわわ! 彼方先輩だって、マイペースに見えて、ホントはスッゴクお世話好きじゃないですかぁ!」
彼方 「違うよ~」
エマ・璃奈 『分かる』
彼方 「ん?」
かすみ 「お泊まりした時、お母さんが二人いるみたいでしたよ?」
彼方 「にゃははは これ~、何か恥ずかしいね~?」
エマ 「ねぇねぇ! 私は?」
璃奈 「いつもポカポカだけど、意外と芯は強い」
彼方 「スッゴクまっすぐだよね 後、エマちゃんも友達思いだよね〜」
エマ 「そうかな?」
かすみ 「とっても素敵だと思います!」
エマ 「ありがとぉ!」
彼方 「それに一緒にいる時の居心地の良さが良い エマちゃんがいると、かなり安心できるし、リラックスできるよ〜」
エマ 「えへへへ」
璃奈 「じゃ、じゃあわたしは?」
エマ 「璃奈ちゃんは、引っ張るタイプだよね」
璃奈 「えっ?」
かすみ 「この合宿を提案してくれたのもりな子だったしね」
璃奈 「テレテレ//」
エマ 「自分のやりたい事を発表する合宿だったのにぃ、最後は、みんなから自分の事を教えてもらう合宿になっちゃったねぇ」
彼方 「でも、何か見えた気がするよ〜」
かすみ 「ソロの時は、自分のやりたい自分だけど」
璃奈 「一緒になると、新しい自分を見つける事ができる」
エマ 「私達で、新しい色を作ってみようよ!」
合同ライブ当日
Y.G国際学園近くのライブハウスにて
鏑木 「かすみ達のライブ楽しみだな! 段竹!」
段竹 「お、おう」
鏑木 「おいおい、せっかく小野田さん達に許可もらって来させてもらったんだぜ? 今日は思い切り楽しもうじゃないか!」
段竹 「・・・うん、そうだな 一差」
ジェニファー
「お待たせー‼️盛り上がって行くよー‼️」
うおおおお‼️
嵐珠 「栞子」
栞子 「あっ、嵐珠…」
嵐珠 「ふふっ、お手なみ拝見ね」
そして
彼方 「みんな〜‼️」
かすみ 「初めましてぇ‼️」
エマ 「私達ぃ〜‼️」
璃奈 「っ‼️」
かすみ・彼方・エマ・璃奈
『QU4RTZです‼️』
♪「ENJOY IT!」
エマ 「伝わったかな? 嵐珠ちゃんに」
かすみ 「きっと伝わってますよ!」
かすみ (それに…どうだったかな? 少しは自信ついた? 竜包)
鏑木 「すげぇライブだったな 段竹!」
段竹 「うん、凄かったよ こういうライブもあるんだな お陰でエースとして走る不安が晴れたように思うよ、一差」
段竹 (後は…俺自信の…)
栞子 「これが、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の歌なんですね」
嵐珠 「アタシには、真似したくても出来ないステージだった それは認めるわ」
栞子 「嵐珠?」
嵐珠 (でも…)
舞台袖
ジェニファー 「すごいです‼️」
愛 「だよね⁉️」
愛・ジェニファー 『サイコー‼️』
果林 「何だか、先越されちゃったわね」
しずく 「こんなステージがあるんですねぇ…」
歩夢 「とっても楽しそう!」
侑 「そうだね」
私は、同好会のみんなに、夢を貰った
翌日の放課後 音楽科の教室
先生 「では、高咲侑さん」
侑 「はい」
侑 「スゥ〜…ハァ〜………っ!」
♪「NEO SkY! NEO MAP!(ピアノ伴奏)」
音楽をやりたいと思ったのは、みんなみたいに、自分を表現できる人になりたかったから
この世界に……私は、私しかいない
ミア (・・・っ!)
上手く出来なくても良い 私にしか出来ない事を!
どこに向かうか、まだ、分からないけど…
面白そうな未来が待っていると、笑い合えるみんながいれば…
私は!
合同ライブが終わった後
夕方
果林 「お疲れ様、ホントにすごいライブだったわ」
彼方 「ありがと〜 純くんもありがとね、今日までライブのサポートをしてくれて」
手嶋 「ホントいいライブだったよ 最後の方は俺たちのサポート入らなくても彼方達らしい答えを出した結果のライブだった 俺たち、お役に立ってたか?」
彼方 「うん! 色々意見を言ってくれたり、ランニングとか一緒に走ってくれたり、一緒にいてくれるだけでも支えになってくれた それにこれは、はじめんが「4にするか」って言葉で始まった事だから はじめんに感謝だよ」
手嶋 「青八木とチーム組む時もそうだったよ 「2にするか」って言葉で俺たちはチームを組んだ、ほんと誰よりも頼りになるんだ 青八木は」
果林 「そうだったのね ところで、そのはじめくんは今どこにいるの? エマもいないけど…」
彼方 「はじめんとエマちゃんなら、一緒に外に行ったよ」
エマ 「う〜ん! 今日のライブ楽しかった〜!」
青八木 「いいライブだった」
エマ 「ありがとうはじめくん! 私たちのライブ…嵐珠ちゃんに伝わってるかな?」
青八木 「・・・今日の為にやってきた事は間違ってない すぐに心変わりする事はないと思うが、エマ達のライブで少しでも同好会に入りたいと思ってくれたはずだ」
エマ 「そう思ってくれてたらいいな」
青八木 「っ!」コクッ
・ ・ ・
エマ 「・・・ねぇ、はじめくん ずっと聞きたかったことがあるんだけど」
青八木 「っ?」
エマ 「わたし、はじめくんの心をポカポカに出来てるかな?」
青八木 「え?」
エマ 「前にはじめくん、わたしの優しさのおかげで救われてるって言ってくれたよね?」
***************
弱虫ペダル Rainbow Ride
「RIDE,93 インターハイ3日目 最終日」より
エマ 「今も痛いその脚で走ったら はじめくんの脚が動かなくなってしまうんじゃないかって心配で 無理をしてほしくなくて そんな姿のはじめくんの姿見たくなくて だから…」(-_-)
青八木 「確かにこのまま走ったら俺の脚は動かなくなってしまうかもしれない でも俺にはチームのためにやらなきゃいけない事がある チームの勝利の為に無理をしてでもやらなきゃならない」
エマ 「で、ても!」
青八木 「フッ…純太に似て優しいなエマは その優しさのお陰で俺は救われてるんだ」
***************
青八木 「・・・うん」コクッ
エマ 「あの時はレースのスタート前だったし、終わった後も足の怪我でそれどころじゃなかったから聞けなかったんだけど もしかしたら、あの言葉の後にまだ言いたかった事があったんじゃないかなって だから、今それを確かめたくて…わたし、今もはじめくんの心をポカポカに出来てるのかな?」
青八木 「それは…」
エマ 「聞かせて はじめくんの気持ち…全部」
青八木 「・・・俺は昔から無口で暗い性格だったから、友達と呼べるやつが1人もいなかった 小さい時から自転車始めてチームに入りたくても入れなかった、レースも1人でエントリーしてた 当然結果を出すことはなかった 虹学に来て純太と彼方と出会って初めて俺に友達が出来た、チームに入って目標にしてる憧れの先輩も出来た 後輩にも恵まれた それだけでも十分恵まれてると思ってた けど エマと出会ってもっと変わった」
エマ 「・・・」
青八木 「エマの優しすぎるところ、誰かの為に頑張ろうとするところ、どんな時でも誰かの想いに寄り添ってくれるところ そんなエマを見てたら俺も、インハイでチームの為に頑張ろうという気持ちが強くなった エマの言葉が支えになった エマの言葉で心熱くなった エマの言葉でインハイ走って来られた 俺をここまで変わる事が出来たのはエマのお陰だ」
エマ 「はじめくん…」
青八木 「だから、言う」
青八木 「俺は、エマの事が好きだ」
エマ 「っ‼️///」
青八木 「本当はインハイが終わった後に言おうと思ってたんだけど 遅くなった…」
エマ 「・・・良かった…はじめくんの気持ち…全部聞けて わたしの気持ち、全部受け止めてくれてたんだ…嬉しい わたしも…」
エマ
「わたしも、はじめくんの事が好き!」
エマ 「インターハイでのはじめくん、すごくカッコよかった 目標の為に精一杯頑張って走ったところ、止まってしまった一差くんを迎えに行ってチームともう一度合流出来たこと、怪我をしてまでチームの為に走り切ったところ、はじめくんの走りを見て心が熱くなった 思い出すだけで胸がギュッとなるの!」
青八木 「エマ…」
エマ 「わたし、はじめくんとお話しする時間が好き、はじめくんと一緒に歩く時間が好き、はじめくんと一緒にご飯を食べる時間が好き、はじめくんの走ってる姿が好き わたしのこの好きをもっと共有したい これからもはじめくんと一緒にいたい だから…わたしを、はじめくんの彼女にしてください」
青八木 「・・・これからも、エマのファンとして…エマの彼氏としてエマの事を支え続ける」
エマ 「ありがとう…はしめくん!」^_^
遠くから2人を見守っていた3人
果林 「エマ…」
手嶋 「やっと言えたな、青八木」
彼方 「エマちゃん、ずっとはじめんのこと気にかけてたよ インターハイでのはじめんの必死な走りを見てれば好きになるよ、 それに聞いた? 彼方ちゃんたち初めての友達だって」
手嶋 「うん、初めて聞けたよ 青八木の本心」
彼方 「うん、けど…すごく嬉しい はじめんがあんな風に想っててくれたなんて」
手嶋 「青八木はホントに…優しくて、仲間思いで、誰よりも頼りになる男だよ」
果林 「ええ…」
果林 (良かったわねエマ、はじめくん)