峰ヶ山
【峰ヶ山ヒルクライムレース 高校の部】
会場入り口付近のバス停
せつ菜 「着きましたぁ! 本日のレース会場…東京と千葉の県境を跨ぐ山「峰ヶ山」です!」
侑 「ここが峰ヶ山…初めて来たよ」
歩夢 「いつも練習で来るって話しは聞いてたけど…」
愛 「デカくないこの山!? 坂道たち、これからこの山道を走るの!?」
しずく 「えっと…今日のレースのゴールは、スタートから約16キロ登った所にある展望台駐車場前にあるそうですよ」
歩夢 「ええ〜」
かすみ 「練習でいつも走るとは言うけど…竜包大丈夫かなぁ?」
璃奈 「・・・大丈夫だよ だって、自信をつけさせるためにライブをしたんだから…だから大丈夫 坂道さんと定時くんもついてる」
侑 「そうだよかすみちゃん、せっかくお友達がエースとして走るんだよ? 精一杯応援する以外何もないよ」
かすみ 「侑先輩…はい! かすみん、全力で応援します!」
せつ菜 「では会場に入りましょうか」
愛 「そうだね! カナちゃんとエマっちは先に着いてるんだっけ?」
璃奈 「純太さんとはじめさんと一緒に現地入りしてるみたい 果林さんはモデルのお仕事が入っちゃって来られなかったって」
愛 「そっか〜」
侑 「嵐珠ちゃんも今頃会場のどこかでスタートするところを待ってるんじゃないのかなぁ?」
歩夢 「そうかもね!」
会場内
手嶋 「いや〜それにしても…」
エマ 「すごい人だねぇ」
彼方 「虹学を見に来たんだね」
青八木 「うん」コクッ
女の子2人組 『はああっ‼️』
手嶋 「っ⁉️」
「T2(ティーツー)だ!」
「T2(ティーツー)さんですか!?」
手嶋 「えっ? へっ? T2(ティーツー)って何?」ヒソヒソ
青八木 「多分、「チーム2人」の」
手嶋 「ああ、略称?」
「フツーに会場にいるんですね!」
「私たち船橋から応援に来ました! 頑張ってください!」
手嶋 「あ、俺らは今日走らないよ」
「写真良いですか?」
カシャ! カシャ! カシャ!
「ありがとうございました!」
「インターハイすごく応援しました!」
手嶋 「ありがとう……すげぇな青八木! 「T2」って…「チーム2人」がさ!」
青八木 「優勝だからな 確か雑誌でちょっと話題になってたから」
手嶋 「なるほどな!」
彼方・エマ 『純くん?(はじめくん?)』ジトー
青八木 「っ! も、もう、小野田達のテントに一度顔を出すぞ純太」
手嶋 「あ、わりっ そうだったな ははっ」
青八木 「気づいてやれ純太…」
虹ヶ咲学園 選手控えテント
鳴子 「う、嘘やろ……」
小野田・今泉 『・・・』(・_・;
杉元 「昨日までは普通に元気だったんだけど…昨日の夜、夕飯の後急に戻して! 熱を出して!」
段竹 「・・・」(・_・;
鳴子 「定時が…」
鳴子 「熱ゥゥ⁉️」
幹 「定時くん、これ飲める? 飲料ゼリー」
定時 「す、すみません………小野田さん…みなさん せ、せっかく選んでいただいたのに…」(;´д`)
杉元 「プレッシャーだよ…チームを背負うプレッシャーで…受験の時も熱を出したんだよ」
定時 「でも‼️ 大丈夫です‼️ おん‼️ なんとか走ります‼️ 頑張ってちゃんと僕は…」
バタン‼️
立ち上がるがすぐに後ろに倒れてしまった定時
杉元・沢田・ゴリ蔵 『定時ィィ‼️』
幹 「ゴリ蔵くん! お水を持って来て!」
ゴリ蔵 「は、はいっす!」
鳴子 「無理やこれはアカンで‼️ どうする小野田くん⁉️」
今泉 「小野田、もうひとつ悪いニュースだ」
小野田 「えっ」
今泉 「駐車場に箱学の車があった」
小野田 「っ⁉️」
鳴子 「はぁ⁉️ えっ⁉️」
今泉 「リストで調べたら滑り込みで名前があった…今年もヤツらが出るぞ…しかも」
今泉 「今年は2人だ!」
小野田 「ふ、ふたり…」
定時 「ご、ごめん兄ちゃん…ごめん…はぁ、はぁ」
杉元 「ね、熱は仕方ない お前のせいじゃないよ定時」
鳴子 「定時は無理や小野田くん! TDS…」
鳴子 「スタート出来ん‼️」
小野田 (定時くんはスタート出来ない…「2人」…2人で走ることになるのか…ボクと段竹くんで)(・・;)
段竹 (小野田さん…)
鳴子 「せやのにスカシが言うには」
今泉 「ああ」
鳴子 「こっちはどえらい状況やいうのに……アホか‼️ このレース箱学さんも参戦するて‼️ しかも2人て‼️」
今泉 「ああ!」
鏑木 (このレースに箱学が!)
段竹 (箱根学園…)(・_・;
今泉 「ついでだ…もうひとつ悪いニュース聞くか」
駐車場
悠人 「アレが峰ヶ山かぁ〜 なり気に初めて来るなぁ〜 東京、千葉なんて来ないからなぁ〜…いやこの間東京に来たばかりか……良さそうな山だ」
顧問の先生 「早朝移動で疲れてないか 大丈夫か」
悠人 「いやぁ、んなことないすよ 車でゆっくり寝せてもらったので」
顧問の先生 「今日はいけそうか?」
悠人 「そすね」
今泉 「今日走る箱根学園の2人のウチの1人は…」
今泉
「頂上の雀蜂《ピークホーネット》新開悠人だ」
悠人 「その答え」
悠人 「YESですよ?」
鳴子 (新開‼️)
小野田 (悠人くん‼️)
鏑木・段竹 『っ‼️』
鏑木 「あの生意気そうな1年!」
鳴子 「うん、まぁお前もやけどな」
鏑木 「インターハイメンバーを送り込んでくるって 箱学あいつら…鳴子さん!」
鳴子 「そやな…この峰ヶ山ヒルクライム…東京千葉の県境、ふたつの県のご当地レースでヤツら、マジで…大マジで…」
鳴子 「盛大に勝ちに来とるで‼️」
駐車場
悠人 「アップ代わりに走って来ます」
顧問の先生 「おう、気をつけろよ」
ゲート横
彼方 「純くん達有名人だねぇ」
エマ 「ちょっと嫉妬しちゃうなぁ」
彼方 「しかも「T2(ティーツー)」なんて呼ばれて」
手嶋 「いや〜有名人ってこんな感じなのか〜照れるなぁ」
青八木 「純太、煽ってるようにしか見えないぞ」
エマ 「はじめくんは嬉しくないの?」
青八木 「・・・まぁ…嬉しい…かな//」
彼方 「照れてるはじめん初めて見た」
ザアアアア‼️
手嶋・青八木 『っ⁉️』
悠人 「あ、はざます 虹ヶ咲元キャプテン手嶋さんと元副キャプテン青八木さん」
手嶋・青八木 『・・・』
悠人 「モテモテですねぇ、余裕ですかぁ? まぁその余裕 今日のレースで叩き割りますけどね……それじゃあ!」
ザアアアア‼️
彼方 「あの子って」
エマ 「璃奈ちゃんのライブに来てた箱根学園の!」
青八木 「純太!」
手嶋 「ああ、新開だ! しかもあいつ今、ゼッケンを付けてた 走るのかアイツ! 今年も来たか箱学!」
ゲートから少し離れた場所で
歩夢 「みんな見て! ゲートだよ!」
侑 「大きいね!」
せつ菜 「彼方さん達はこの先のゲート横にいるそうですよ」
愛 「流石に人が多いねぇ、みんな坂道を見に来てるのかな?」
侑 「そりゃそうだよ だってインターハイの優勝者だよ」
璃奈 「周りから坂道さんの名前しか聞こえてこない」
しずく 「優勝ってすごいですね」
かすみ 「でも今日は竜包が活躍する日なんだからね?」
しずく 「そうだね!」
ザアアアア‼️
しずく 「・・・えっ⁉️ 悠人くん⁉️」
悠人 「あ、やっぱり来てたんだ まぁ当然か、虹学だもんな」
かすみ 「えっ!? は、箱根学園!?」
せつ菜 「今年のインターハイメンバーの1年生クライマー 新開悠人さん!?」
侑 「ど、どうしてここに!?」
璃奈 「レース…走るの?」
悠人 「本当は真波さんが出る予定だったけど 真波さんの代わりに急遽俺が走ることになって 今ここにいる」
歩夢 「きゅ、急遽って」
かすみ 「し、しず子から聞いてますよ! 坂道先輩と勝負するためにインターハイメンバーになったって 今日ここにいるって事は坂道先輩を倒しに来たって事ですよね!」
悠人 「しず子?……当然でしょ、また山王と戦えるんだから インハイ2日目走った時はドローだったけど 今日こそ
ザアアアア‼️
愛 「行っちゃった」
せつ菜 「まさかの人物に遭遇してしまいましたね」
歩夢 「今日のレース…どうなっちゃうのかな」
しずく 「竜包くん…大丈夫…だよね?」
かすみ 「だ、大丈夫だよ! は、箱根学園がなんですか! 坂道先輩と必死に練習をして来たんだから大丈夫だよ!」
虹学の控えテント
段竹 「・・・」(・・;)
今泉 「段竹! もうメンバーはアップを始めろ、時間がない!」
段竹 (箱学が来てる……本気で来てる)
段竹の手足
段竹 (手が…震えて…足も! なんだこの震え! 小野田さんと2人て走る……この大切なレースで…ダメだ…俺は緊張すると)ハッハッハッ
段竹 (体動かなくなるんだ!)
段竹 「ハッハッハッ」
段竹 (呼吸が荒くなる! 汗がふき出る!)
杉元 「医務室に行くぞ定時」
定時 「お、おん………」
段竹 (今、運ばれる定時を 俺は
段竹 「ダメだ! そんなの選手のメンタルじゃねぇ! くそ! 羨ましくない! 羨ましくない!」
段竹 (ちがう! 今から走るんだ俺は! 強くもって気持ちを…インターハイでたくさん憧れたくせに あの舞台に立ちたいと思ったくせに かすみ達のライブで不安が晴れたとか言っておいて)
段竹 (口先だけかよ段竹竜包‼️)
今泉 「早くアップ始めろ段竹‼️ ちゃんと体温めておかないと本番で動けないぞ‼️」
段竹 (本番‼️)
段竹 「くそっ! くそっ!」
段竹 (ダメだ、分かってるのに…頭は分かってるのに…体が! どうすればいいんだ!)ハッハッハッ
段竹 「小野田さん‼️」
小野田 「リザーバーを使います」
段竹 (っ!? リザーバー!?)
今泉 「・・・使うか、リザーバーを」
小野田 「うん! 必要だと思う! 3人!」
段竹 (3人…)
小野田 「峰ヶ山はエントリーする時、故障などに備えて4人まで登録できるようになってます」
鳴子 (リザーバー……いわゆる、予備要員!)
小野田 「急ですが、その人には一緒に今からレースを走ってもらいます! ボクがエントリーリストに書いた名前は…ボクと定時くんと段竹くん…そして」
小野田 「鏑木一差くんです」
鏑木 「へ?」
小野田 「準備してください!」
鏑木 「え!? 俺が今からっすか!? マジっすか!?・・・」
鏑木 「はい、いいすよ」
鳴子 「軽っ⁉️」(・Д・)
小野田 「うん、お願い」
段竹 (えっ? 一差が…一緒に?……)
段竹 (体が軽くなった‼️)
鳴子 「そいやスカシ、箱根学園のもう1人は」
今泉 「・・・聞いたことがないヤツだ、大した事はないかもしれないが油断できない 未知数…名前は確か…」
今泉 「高田城」
駐車場
顧問の先生 「お前の方はイケそうか? 今日のレース」
ジリジリ!
車の後部座席でジャージのジッパーを上げる
高田城 「ええ、イケますね」