弱虫ペダル Colorful Dreams   作:サクータ

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RIDE,18 峰ヶ山ヒルクライム開幕

 

 

{お待たせしました! 秋の大一番、秋晴れの清々しい空気に恵まれています! 選手の皆さんは緊張の表情}

 

 

 

スタートゲート

 

「どれが小野田?」

「あれだよ、最前列のメガネ」

 

 

{まもなく…}

 

峰ヶ山ヒルクライムスタートします‼️

 

 

「虹学ゥ‼️」

「インターハイ2連覇だ‼️」

「あれが小野田くん?」

「かわいい!」

「小さいね」

「軽いってことだよ」

「でも目つきがさぁ…気合い入ってる!」

 

 

小野田 「スゥーーーはあ〜……」

 

呼吸を整え、ヘルメットを被る

 

 

小野田 「っ‼️」キリッ!

 

 

 

せつ菜 「頑張ってください! 坂道さ〜ん!」

 

愛 「気合い入ってるじゃん! 坂道」

 

侑 「いい目つきしてるね」

 

今泉 「だな、去年はスタート前頼りない表情だった いつものアイツならこの状況、2連覇のプレッシャーとキャプテンの重積であたふたしてたところだろうな」

 

歩夢 「正直そうなるんじゃないかなって思ってたけど…心配いらないみたいだね」

 

鳴子 「カッカッカ スタート直前のあのひとこと(・・・・)が変えてくれたな」

 

 

***************

 

ガアアアア‼️

 

ローラーでアップをとる小野田、鏑木、段竹

 

鏑木 「あ〜くそぉ! やっぱねえっす上着! 下はたまたま持って来てたけど」

 

幹 「っ! 大きいサイズだけど、定時くんが着る予定だったジャージなら」

 

 

ヨロッ…

 

 

小野田・鏑木・段竹 『っ?』

 

 

鏑木・段竹 『定時⁉️

 

小野田 「定時くん⁉️

 

 

小野田 「え!? 医務室は!?」

 

杉元 「行ったんだけどね! 一度ベッドで横になったんだけど、定時がどうしても伝えておきたい事があるって」

 

定時 「が、頑張ってください……僕の分も…」

 

杉元 「こう言ってる! 頑張ってくれ段竹! そして代わりに走る鏑木も!」

 

鏑木 「はいす‼️

 

段竹 「はい‼️

 

 

定時 「あと………兄ちゃんの分も」

 

 

小野田・鏑木・段竹 『っ!?』

 

定時 「兄ちゃんは僕が走ることを楽しみにしてたんだ」

 

杉元 「ん? ちょ! 定時!?」

 

定時 「新しいビデオカメラも…買ったんだ……」

 

杉元 「それは言わなくていいから///」

 

 

(杉元)(見ろ! 小遣いをはたいたぞ! 4Kだ!)

 

(定時)(おおん!?)

 

(杉元)(これで車の中から撮ってやるぞ定時、お前の勇姿を)

 

(定時)(でも段竹くんのアシストだよ?)

 

(杉元)(アシストも立派な仕事だぞ)

 

 

小野田・鏑木・段竹 『・・・』

 

定時 「本当は自分も…選ばれて走りたかった気持ち…あったのに」

 

杉元 「なっ!」

 

定時 「地道に…練習をしてきたの知ってるから」

 

杉元 「いや、兄ちゃんはお前が走れればそれで…」

 

 

小野田 (杉元くん……)

 

 

杉元 「と、とにかく言いたい事は言ったな定時 戻るぞベッドに」

 

定時 「おん……」

 

杉元 「小野田、鏑木、段竹…定時は今日は走れない だから…」

 

 

杉元 「僕らの代わりに‼️

 

 

***************

 

 

  精一杯走ってくれ‼️

 

 

 

鏑木 「はいす‼️」キリッ

 

段竹 「ええ‼️」キリッ

 

小野田 「うん‼️」キリッ

 

 

 

後方の選手たち

 

「虹学やけに気合い入ってないか」

「さすが2連覇、貫禄が違う」

「インターハイに続いて峰ヒル(こっち)も連番狙ってるもんなぁ」

「けどよぉ〜」

 

くすくす

 

「あのオレンジ頭のジャージどうした?」

「サイズ間違えた?」

「すげぇブカブカだぞ」

 

くすくす

 

 

小野田 「あの、鏑木くん 後ろの声…大丈夫?」

 

鏑木 「え? なんですか? あんな外野の声気にしなくていいんですよ! 誰のジャージか分かって見れば、むしろカッコいいでしょこれ!」

 

段竹 「一差…」

 

小野田 「・・・うん、そうだね」

 

鏑木 「それに見てください! 定時のジャージのポッケ! デカいからほら! 補給食入れ放題ですよ! ハハハ!」

 

小野田・段竹 《ポジティブだな〜》(・_・;

 

 

 

 

しずく 「まさか、一差くんが定時くんの代わりで走ることになるとは思わなかったけど」

 

璃奈 「差し入れ行った時どうだった? 緊張してた?」

 

かすみ 「そう思ってたんだけど、なんか吹っ切れたような感じですごく集中してた、レース前にあんなに気合い入ってるところ 久しぶりに見たよ」

 

***************

虹学のテント

 

かすみ 「こんにちは〜! 可愛いかすみんですよぉ〜! 坂道先輩! 竜包! 定時くん! 同好会のみ〜んなからの差し入れを持って来たよ〜! かすみんは〜特製コッペパン! これ食べて今日のレース頑張……え?」

 

ガアアアア‼️

 

小野田 「っ! 中須さん」

 

段竹 「おう、かすみ」

 

鏑木 「おお! コッペパンか! くれかすみ! レース前のエネルギー摂取だ!」

 

かすみ 「なんで一差がウォーミングアップしているんですか⁉️

 

幹 「かすみちゃん、実は……」

 

ゴニョゴニョゴニョ

 

かすみ 「え? 熱!? 一差は定時くんの代理の選手!? それで急遽出ることになった!?」

 

鏑木 「そうだかすみ! 走ることになって、多分走れる分のエネルギーが足んねえ! 早くコッペパンをくれ!」

 

かすみ 「わ、分かったから落ち着いて!」

 

鳴子 「食いつき方が犬みたいやな」

 

かすみ 「っていうか先輩! 箱根学園! 箱根学園の人が来てましたよ! しかもインターハイメンバーの1年生が!」

 

小野田 「うん」

 

段竹 「さっき聞いた あの新開悠人が出るって」

 

かすみ 「今日坂道先輩と決着をつけるって言ってましたよ! 大丈夫ですか」

 

今泉 「大丈夫だ、アイツらはそれを分かって今…そんで走れなかった定時の分を背負って」

 

 

 小野田・鏑木・段竹

 

 

今泉 「集中力を上げてる」

 

かすみ 「・・・」

 

***************

 

かすみ 「少し心配はしてましたけど、みんなの目が生き生きしてた、大丈夫! 今日はイケるよ! かすみんなら分かります!」

 

 

{スタート1分前! 千葉県内屈指の強豪クライマー鴨川高校、本田選手か 柏東高校の2年生、登りのスピードは誰にも負けないと豪語する野村選手か! 大本命! 東京虹ヶ咲学園の小野田選手が、ゆうゆうと2連覇するのか!}

 

 

小野田 「行こう! 2人とも!」

 

鏑木・段竹 『はい!』

 

 

小野田

僕たちの虹を咲かせに‼️

 

 

ドッ‼️ 3人の拳が中心に合わさる

 

 

鏑木・段竹 『おおおお‼️

 

 

おおおお‼️

 

「すげぇ! 盛り上がってきた!」

「なんだあの掛け声!?」

「虹を咲かす? 有終の美を飾るってことか!?」

「頑張れ虹学ゥ!」

 

 

 

鏑木 「・・・ってなんですか小野田さん! ついノリでやりましたけど、カッコいいすね! その掛け声!」

 

小野田 「うん、気に入ってるんだ」

 

段竹 「自分で考えたんすか?」

 

小野田 「いや〜実は…」

 

 

 

鳴子 「なんや小野田くん! いつの間にあんなカッコええ掛け声作っとったんかい!」

 

今泉 「あいつ、ああいうの考えるんだな」

 

歩夢 「あの掛け声って…」

 

かすみ 「スクールアイドルフェスティバルでやった私たちの掛け声じゃないですか!?」

 

今泉 「なんだ、そうなのか」

 

せつ菜 「わたしが以前坂道さんに「私たちのライブ前の掛け声をレースのスタート直前に使ってみてはどうですか?」っていう話しをしまして…」

 

愛 「イイじゃん! 虹学らしくて! 使って正解だよ!」

 

侑 「でもそのおかげで一気に盛り上がったよ!」

 

 

{スタート10秒前!…9…8…7…6…}

 

 

反対側の観客スペース

 

嵐珠 「・・・」

 

 

{5…4…3…2…1…}

 

最後尾

 

悠人 「じゃあ行きますかぁ 高田城(ジョー)さん‼️

 

高田城 「ああ、悠人」

 

 

 

{峰ヶ山ヒルクライム……}

 

 

パン‼️

 

 

スタートです‼️

 

 

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