{峰ヶ山ヒルクライムスタートです‼️}
かすみ 「一差ァ! 竜包ォ! 頑張れ〜!」
侑・せつ菜 『坂道くん!(坂道さん!)』
歩夢 「頑張って!」
愛 「この大会も優勝だぁ!」
鳴子 「・・・おったな、ハコガクさん…2人」
愛 「えっ?」
璃奈 「悠人くんともう1人大きい人がいたよ」
侑 「2人はどうなると思う? この先」
鳴子 「そやな〜 最初からのんびり走ってはいられへん 今のうちに距離を離しておかんと」
今泉 「ハコガクは最後尾からスタート、この先集団がばらければ 一気にレースが動く」
鳴子 「少しでも気ぃ緩めば一瞬で追いつかれるで」
侑 「最初から油断はできないんだ」
せつ菜 「とりあえず今は、ゴールに行くバスに向かいましょう? LIVE配信もされてるようですし、戦況はいつでも見られますよ」
今泉 「だな」
歩夢 「ふふ、今日は2人も一緒に見られるね」
今泉・鳴子 『っ?』
歩夢 「インターハイの時は、こうやってみんなで映像を見ながら手に汗握って見守りながら応援してたから」
愛 「そうそう! 映像でもさ、走るみんなの熱い想いが伝わってきて 愛さん達もっとみんなを応援してあげたいってなったんだ」
今泉 「そうか、ありがとな」
侑 「じゃあ早速配信を見てみよう? レースの状況が気になるし…」
せつ菜 「ですね! 今日のレースはおふたりの解説ありで見られますね! 中々ない事ですから」
鳴子 「かっかっか 分からんことはなんでも聞きや! ワイは天才鳴子章吉や」
今泉 「こいつの解説聞くよりオレに聞いた方が良いと思うぞ」
鳴子 「いいや! ワイに聞いた方がええ!」
今泉 「俺が!」
鳴子 「ワイや!」
侑 「まぁまぁ」
かすみ 「と、とりあえず先輩たちバスに向かいましょうよぉ〜」
璃奈 「早くしないとバスに乗れなくなっちゃう」
愛 「そうだね!」
侑 「行こう!」
しずく 「・・・」
かすみ (っ?・・・しず子?)
最後尾
ガアアアア‼️
「ハコガク! 今年も来てんのかよ!」
「しかも2人に増えてるぞ!」
「てか前にいるあの1年…インハイに出てたヤツじゃないのか!?」
「はあ!?」
「2日目のゴールスプリントしてたヤツだ!」
「もう俺たちに勝ち目なくないか!?」
悠人 「さあて、どうします? 虹学は先頭、オレらは最後尾 今のうちにサクサク抜いて 前でて虹学に」
カチッ! ガコン! ギアを一段上げ
悠人 「
高田城 「待て悠人」
悠人 「っ!」
高田城 「スタート直後だ 今は控えろ これは東京と千葉のご当地大会だ 不文律てのがある 強引にやりすきて自分から心象を悪くする必要はない」
悠人 (不文律…)
高田城 「ああ、不文律ってのは…その場で暗黙の内に了解しあってるルールや決まりのことだ」
悠人 「いや…ま…だいたいわかりますよ!」
高田城 「だいたいじゃダメだ 意味をしっかりとだな」
悠人 「秀才ですか
シャアアア!
「誰か下がって来たぞ!?」
「あいつは…」
「優勝候補の一角、清澄山最速の男! 鴨川高校、本田弟!」
本田 「2年連続この大会を荒らしに来たか 神奈川箱根学園!」
悠人 「本田?」
本田 「オレは千葉鴨川高校2年、本田充ニ 悪いがこれは千葉最速のクライマーを決める大会でもあるんだ」
悠人 「エントリー出来るんだから走ることに問題ないでしょ別に」
本田 「出しゃばるなと言いに来た」
悠人 「力づくで?」
高田城 「悠人!」
悠人 「あ、そうだった……させん」
高田城 「不文律だ 言い返すな」
悠人 「そっすね うぃす」
本田 「去年も荒らされた……
本田 「ノッポの態度の悪いホクロのやつに‼️」
悠人 「っ!」ピクッ
高田城 「あっ」
悠人 「は? 態度悪いやつ? それって…」
悠人
「葦木場さんのことすか?」ギロッ!
本田 (っ!・・・なんだこいつ)
本田 「そうだ、そんな名前のやつだ あいつは去年の大会で話しかけたのに無視しやがった! 他の奴らも話しかけたのに無視されたって! なのに最後は2位! 表彰台の一角をもぎとっていきやがった! それが神奈川の連中のやり方か‼️ これは千葉と東京の大会だ‼️」
悠人 「ああ⁉️」
高田城 「悠人!」
本田 「文句言ってやろうと思った、けどオレは我慢した! 今年限り、一回限りならって見逃してやろうって 県内の有力選手の1人として皆んなをなだめた…だが!」
本田 「また来やがった‼️ 今年も性懲りもなく‼️ 今年は2人も‼️ もう一度言う‼️ 今日は出しゃばるな‼️」
悠人 「・・・オレも言いたいこと言っていいすか?」
本田 「あ⁉️」
悠人 「そら勝ちを譲れって言ってんすか? ロードレースで真剣勝負すんなって…本田さんでしたっけ? 千葉とか東京とか神奈川とか…こだわってるもん……」
ギュイッ‼️ ザアアアア‼️
悠人 「しょぼくないすかぁ‼️」
本田 「・・・っ‼️」
本田 (は、速い‼️……くっ!)
ギュッ‼️ 下ハンに持ち替え悠人の横に並ぶ
本田 「いきなり勝負しようってのか‼️ いいだろう‼️」
本田 「今おまえのトリッキーな動きに反応できなかったのはオレが1番油断してたせいだ!」
残りの鴨川高校のメンバー達
「本田さん!」
「本田さんが動くぞ!」
本田 「さぁ! ハコガクはどうする とりあえずこの先200m登ったところの信号まで勝負するか!」
悠人 「いや…」
スズッ‼️
本田 「うわぁっ⁉️」
悠人 「勝負はしないす、
本田 「うっ ちょっ!」
悠人 「けど、もう一度言わせてもらっていいすか」グイグイ
本田 (速い‼️ 近い‼️ なんだこいつ‼️)
本田 「うわっ! ちょ! あぶっおまえ! ガードレールに」
悠人 「葦木場さんが返事しなかったのは集中してたからすよ ずっと謹慎くらっててやっと走れたレースだったんすよ! それに」グイグイ
本田 「ぐぅ」
悠人 「葦木場さんは千葉出身すよ」
本田をガードレールすれすれのところまで寄せたところで高田城のところへ戻った悠人
悠人 「中学まで住んでたそうですよぉ〜」
本田 (っ!? あいつ、いつの間に戻って…)
悠人 「峰ヶ山はよく走ってたらしいんで、2位なのも良くないすか? 違いますか? 答えはYESですかぁ?」
本田 「ハッ…ハッ」
本田 (千葉出身…マジ…なのか)
高田城 「ああ、オレからもひとつ補足情報だ 葦木場さんはあの日、レースから帰って来た部室で」
(葦木場)(今日はレースでたくさんの人に話しかけられたよ オレ余裕できなくて返事は出来なかったけど)
(葦木場)(すげぇ嬉しかった)
高田城 「て、言ってたよ」
本田 「・・・」
悠人 「マジすかその話し! やばいすねいい話しじゃないですか! 他にないすか? 葦木場さんの語録、今まであったこと全部憶えてるんでしょ? 頭いいから!」
高田城 「いや、オレは別に録画機じゃないぞ」
200m先の信号を過ぎたところで
悠人 「さぁて…
高田城 「いい頃合いだ」
悠人 「本田さん」
本田 「っ!」
本田 「だんだんバラけはじめたんで オレ達前に上がろうと思ってます」
悠人 「うしろついてきます? はりついていいすよ」
本田 「・・・」
悠人 「表彰台、狙ってるんでしょ?」
本田 「え⁉️ ち、千葉のメンツを立てようてかハコガク‼️ オレの風除けになってくれるというのか‼️ その話し悪くない‼️ いいだろう乗ってやる‼️」
悠人 「んじゃ…」
悠人と高田城加速、そのうしろに鴨川本田が張り付く
ガアアアア‼️
本田 「んぎあああ‼️」
本田 (待て‼️ なんだこの速度ォ‼️)
ガアアアア‼️
「うわっ! ハコガクだ!」
「ハコガクが上がって来た!」
「速ええ!」
本田 (ここ登りだぞ‼️)
「けど見ろ! 後ろに鴨川の本田が張り付いてる!」
「千葉の意地! 敵であるはずの箱根学園を利用してる!」
本田 「ぐううう‼️」
本田 (利用してるはずなのに‼️ は、速くて‼️)
本田 「ハッ! ハッ! ハッ!」
本田 (なんだこいつら! どんな練習してんだ! 後ろに張り付いてるはずなのにキツイ!……ペースを…って、言えるかそんなこと!)
悠人 「あ、すんません本田さん」
本田 「っ!」
悠人 「ペース緩すぎました? 今ペースがどうのって聞こえた気がして」
本田 (い、言ってない)
悠人 「じゃあ上げますねぇ‼️ るしゃああああ‼️」
本田 「や……め……」
ガアアアア‼️
一気に加速して本田を引き離した
本田 「ハッ……ハッ……ハッ」
本田 (いかれた……ついて…いけなかった……あれが…)
本田
(全国常勝校‼️ 神奈川箱根学園‼️)
本田 (インターハイで…勝ったのか虹学は! あのメガネの小野田てのは……)
本田 (2度も⁉️)
本田 (話しても、会っても オーラが全く感じられなかったけど…実は)
本田
(虹ヶ咲はとんでもなくすげぇヤツらなんじゃないのか‼️)
小野田・鏑木・段竹 『・・・』
野村 「ウハハ! 待ってたぜこの時を! 勝負だ虹学! オレは千葉柏東の2年、野村正文! オレの実家は峰ヶ山のふもと! オレが初めて峰ヶ山を自転車で登ったのは5歳の時だ! 補助輪は2歳で取れた!」
小野田 「・・・来てる!」
鏑木 「ええ、来てますねヤツら…」
野村 「おいさっきから後ろを向いて」
鏑木 「箱根学園が!」
野村 「はぁ? さっきから何言ってんだ虹学おまえら 何にも見えないぞ?……あっ! そういうことか分かったぞ! 3人でオレの注意を逸らした隙に抜くつもりだろ? 1番オレが厄介な男だからな! 峰ヶ山の事は誰よりも知っている! 重要な事だからもう一度言う!」
野村 「オレは初めて峰ヶ山を自転車で登ったのは5歳の時だ! そして補助輪は2歳で取れた!」
鏑木 「マジで⁉️」
小野田・段竹 『えっ?』
野村 「お?」
段竹 「一差、今のはさっきあいつが一度言ってたぞ」
小野田 「鏑木くん?」
鏑木 「聞いてなかった! でもマジで5歳はすごくないか? 幼稚園年中だぞ! おまえすごいな!」
野村 「っ!///」 (๑・̑◡・̑๑)
野村 「そ、そんなベタな作戦にはのらんぞ虹学! 警戒してるからなぁ〜!///」
小野田・段竹 《今、すごく嬉しそうだった》
鏑木 「補助輪2歳もすげぇ! オレ取れたのは5歳だ!」
野村 「っ‼️///」(๑╹ω╹๑ )
ポン! 鏑木に肩を組む柏東の野村
野村 「おまえ名前はなんで言うんだ? 見込みがあるな」
鏑木 「鏑木だ」
野村 「下の名前は」
鏑木 「一差」
野村 「ふむ、一差くんか」
小野田・段竹
(警戒心があっさりとれたァァ‼️)∑(゚Д゚)
段竹 「一差急ぐぞ‼️ ヤツらが来てる‼️」
鏑木 「おお、そうだった! 野村さん、また後で!」
野村 「おう!・・・」
野村 「ってちが〜う‼️ 何見送っているんだオレは‼️」
野村 「くそっ、作戦だったのか! あいつらの口調に乗せられた! 来るとかハコガクとかなんとか言って ハコガク? そんなチーム千葉にもねぇぞ! ハコガクつったら 神奈川の常勝校だろ?」
ザアアアア!
野村 「ブルーのジャージに 胸に赤いラインが二本入ってる最強のチーム そんなのが来るわけが…あいつら嘘をついて…」
ザアアアア!
野村 「ん?・・・は…は!」(・Д・)
野村 「箱根学園ダァァ‼️」
ガアアアア‼️
野村 「うわあああ‼️」
箱根学園2名、柏東野村の横を通過する
野村 (あ……フォームきれい…)
野村 「うわあ‼️ しまった抜かれたァァ‼️ つい見惚れてしまった‼️」
そして…
追いつきましたよぉ〜
小野田・鏑木・段竹 『っ‼️』
悠人 「小野田さぁん‼️」ドン‼️
小野田 「し、新開くん!」
鏑木・段竹 『っ‼️』
鏑木 「ハコガク‼️」
段竹 「は、速い‼️」
小野田 (新開悠人くん‼️)
悠人 「インハイぶりですねぇ‼️」グイグイ
小野田 「うっ…」
悠人 「すげぇ久しぶりな気ぃしますけどぉ‼️」グイグイ
小野田 「くっ!」
鏑木 「いきなり小野田さんに‼️ 新開‼️」
段竹 (ウソだろ、一瞬だった 2人で追いついたと思ったらするりとオレと一差の脇を抜けて 間髪いれて小野田さんめがけて詰めた、ゼロ距離にまで! 速すぎた…動けなかった…あれが)
段竹 (“
悠人 「憶えてますかぁ⁉️ 2日目の最初の山と榛名山と草津での勝負‼️」グイグイ
小野田 「うっ!」
段竹 (選手層の厚い箱根学園にあって 1年生にしてインターハイレギュラーゼッケンを勝ちとった男!)
鏑木・段竹 『小野田さん‼️』
バン‼️ 一度小野田から離れる悠人
小野田 「ハッ…ハッ」フラッ フラッ
悠人 「あれ? どうしたんですかぁ? ふらついてますよぉ? 練習不足ですかぁ? いきなり来られてびっくりしましたぁ?」
小野田 「ハッ ハッ 新開くん!」
悠人
「じゃあ今度は予告してから行きますね‼️」
ドン‼️ もう一度肩をぶつける悠人
小野田 「くっ!」
鏑木 「あいつ‼️」
段竹 「もう一回⁉️」
悠人 「嬉しいっすよオレ!」グイグイ
小野田 「うっ」
悠人 「こんなに早くまた勝負が出来て やりましょうよ! 出来てますよオレ! 今度は
悠人
「このままガードレールに押し込みます‼️」
鏑木 「あのヤロウ‼️ 止めるぞ段竹‼️」
段竹 「おう‼️」
悠人 「さぁ回避してみてくださいよ‼️ 得意の「意外性」で‼️」グイグイ
小野田 「くぅ!」
悠人 「それとも出来ませんかぁ‼️ インハイの成果に酔いしれて」グイグイ
悠人 「
鏑木 「ガケ下に‼️」
段竹 「小野田さん‼️」
鏑木 「あそこからガードレールが低くなってる‼️ 間に合わねぇ‼️」
侑 「ええ!? は、箱根学園が!」
歩夢 「あっという間に坂道くん達に追いた!」
鳴子 「悠人のやつ!
せつ菜 「坂道さん!」
愛 「ピッタリくっつかれてガードレールに寄せられてる!」
璃奈 「この下、崖だよ!」
かすみ 「このまま行ったら坂道先輩、崖に落とされてしまいますよ!」
歩夢 「どんどん近づいてる! 危ない!」
侑 「坂道くん!」
悠人 「さぁどうします‼️」グイグイ
小野田 「っ‼️」ギラッ
悠人 「っ!?」
小野田 「だったら…」
バチン‼️
悠人 (っ⁉️ 左足のビンディングを外した!?)
小野田 「こうします‼️」
ガン‼️ ガガガガガガ‼️
小野田 「くっ……んん‼️」
悠人 「くぅ……うわっ‼️」
左脚でガードレールを蹴って悠人を突き放す
小野田 「ハッ…ハッ…ハッ…」
小野田 「回避……しました‼️ ハッ…ハッ…ハッ」
悠人 (ガードレールに足をついて……しかも最後はガードレールを蹴ってそのまま荷重をのせて俺を突き放した)
侑 「はぁ〜危なかった〜」
愛 「なんとか落ちないで済んだね」
せつ菜 「ドキドキしました〜」
鳴子 「見たかスカシ 小野田くん、やっぱ夏休みなんかあったで」
今泉 「ああ、小野田のやつ、ガードレールを蹴って体勢を直した 少しでもバランスを崩せば落車するところだ 簡単に出来ることじゃない」
歩夢 「え?」
鳴子 「地形を利用して体勢を持ち直す…そんなんまるで」
小野田 「ハッ…ハッ…ハッ」
悠人 「何ですか今の…へえ〜、壁蹴って姿勢変えるなんて…まるで」
悠人
「MTB〈マウンテンバイク〉じゃないすか!」
鏑木 「小野田さん!」
段竹 「すげぇ…足で…戻した!」
小野田 「僕の夏休みは短かったですけど、とても充実した時間でした……そこで…」
悠人 「っ!」
小野田 「
悠人 「っ⁉️・・・へぇ〜」
段竹 (すげぇ、小野田さん…あの新開に負けてない)
鏑木 「チェイサーって誰すか」
段竹 (すげぇ‼️ 箱根学園と対等‼️ まだ俺たちは戦える‼️)
高田城 「なるほど、あれが小野田坂道……」
高田城 「どうやら「資料」より、少し進化しているようだ」