弱虫ペダル Colorful Dreams   作:サクータ

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RIDE,6 留学生、鐘嵐珠

 

オープンキャンパス当日

 

正門

 

栞子 「どうぞ」

 

訪れる中学生たちにチラシを配る栞子

 

女子中学生 「ありがとうございます!」

 

栞子 「楽しんでください」

 

女子中学生 「はい!」

 

 

? 「アタシにもくれる?」

 

 

栞子 「えっ…」

 

 

嵐珠 「ただいま 栞子!」

 

 

栞子 「あ…久しぶりですね…嵐珠」

 

嵐珠 「合わせて欲しい子達がいるんだけど スクールアイドル同好会に案内してくれる?」

 

栞子 「・・・スクール…アイドル」

 

 

 

 

西棟前通路

 

 

侑 「今年もたくさん来てるねぇ あ〜あ、私たちも中学の時来れば良かったなぁ」

 

歩夢 「家が近いっていう理由で決めたもんねぇ」

 

侑 「ま、けっかおーらいだけどね やりたい事、ちゃんと見たかったし」

 

歩夢 「そうだね…侑ちゃん、この後は?」

 

侑 「映像の編集に戻るよ」

 

歩夢 「まだやってたの!?」

 

侑 「大丈夫、後少しだから」

 

歩夢 「音楽科も忙しいんだよね!? 本当に大丈夫なの!?」

 

侑 「あ〜 この間の小テストで赤点取っちゃったけど」

 

歩夢 「ええ!?」

 

侑 「大丈夫…大丈夫だって!」

 

歩夢 「でも…」

 

 

  「見つけた!」

 

 

歩夢 「ん?」

 

栞子 「廊下を走らないでください!」

 

嵐珠 「あなた歩夢ね!」

 

 ガバッ‼️

 

 

嵐珠 「会いたかったわ〜‼️

 

 

歩夢 「え!?」

 

侑 「ええ!?」

 

嵐珠 「アハハ!」

 

侑・歩夢 『ええええ⁉️

 

嵐珠 「スクールアイドルをやるために香港から短期留学で虹ヶ咲学園に来たの! よろしく!」

 

 

 

西棟

「スクールアイドル同好会」のブース

 

果林 「留学生?」

 

彼方 「スクールアイドルになるために香港から!?」

 

エマ 「わぁ! わたしとおんなじダァ!」

 

嵐珠 「初次見面!〈初めまして!〉鐘嵐珠よ!」

 

栞子 「留学生はもう1人いると聞いていましたが?」

 

嵐珠 「あの子は別にスクールアイドルに興味がある訳じゃないから 学校のどこかにいるはずよ」

 

栞子 「そうですか…ではわたしはそろそろ持ち場に戻らないといけないので」

 

嵐珠 「謝謝!〈ありがとう〉持つべきものは幼馴染ね!」

 

栞子 「では同好会のみなさん、後ほど東棟の方で」ペコッ

 

嵐珠 「バイバイ」

 

かすみ 「でもスクールアイドルなら、他に有名な高校はいくらでもあるのにどうして虹ヶ咲に?」

 

 

嵐珠

「スクールアイドルフェスティバルの動画を見たからよ」

 

 

嵐珠 「すっごくときめいたわ! それぞれが自分のやりたいことを表現していて、輝いていて アタシもあのステージに立ってみたいって 高校生の今しか出来ないから…だから! ここに来たの!」

 

侑 「すっごく嬉しいよ! ようこそ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会へ!」

 

愛 「この後、次のフェスの告知映像を流すんだぁ 見ていく?」

 

嵐珠 「ホント!? 見る見る!」

 

彼方 「たくさん集まって見てもらえるようにチラシ配らないとねぇ」

 

愛 「せっつーは運営の仕事があるから来られないんだよね」

 

果林 「ええ、しずくちゃんと璃奈ちゃんは?」

 

彼方 「まだ編集してるって」

 

かすみ 「ええええ⁉️

 

侑 「私も2人のところに戻らないと…」

 

 

かすみ

ダメです‼️ 3人揃ったら「まだこの辺が気になる〜」ってなります‼️

 

 

侑 「そ、そうかなぁ?」(^_^;)

 

かすみ 「かすみんに任せてください! スクリーンの前で合流しましょう!」

 

歩夢 「じゃあ、かすみちゃんに任せてチラシ配りに行こうかぁ」

 

 

 

 

 

歩夢・愛・彼方 『スクールアイドル同好会で〜す!』

 

女子中学生A 「あ! 知ってます!」

 

女子中学生B 「動画見ました!」

 

彼方 「そうなんだ! ありがと〜!」

 

愛 「今度またライブやるんだぁ、観に来て!」

 

女子中学生A・B 『はい!』

 

女子中学生A 「あの、上原歩夢さんですよね? 一緒に写真…いいですか?」

 

歩夢 「はぁ…// もちろんだよぉ!」

 

侑 「はい! チーズ!」

 

歩夢・愛・彼方 『チーズ!』 パシャ!

 

愛 「またね〜」

 

侑 「そろそろ東棟に行かないとだね」

 

愛 「ゆうゆと歩夢は先に嵐珠を連れて東棟に行っててよ」

 

彼方 「私たちはチラシを配り終わってから行くよぉ〜」

 

侑 「うん、分かった…行こっかぁ」

 

嵐珠 「ええ!」

 

 

東棟に続く渡り廊下

 

 

侑 「スクールアイドルフェスティバルは、好きって気持ちがあれば誰でも参加できるお祭りにしたいんだぁ どんや部活に入っててもいい 入ってなくてもいい 虹学の生徒じゃなくてもいい いろんな人たちが 好きって伝えられたらなって」

 

嵐珠 「ふ〜ん、面白いことを言うのね……ところで気になっていたのだけど」

 

侑 「ん?」

 

嵐珠 「あなたは新人スクールアイドル? フェスの動画にはいなかったから」

 

侑 「私はスクールアイドルじゃないよ」

 

嵐珠 「え!? どうしてスクールアイドルじゃないのに同好会にいるの?」

 

侑 「わたしはスクールアイドルから「夢」を貰ったんだ だから今は 夢をくれたみんなを応援したくて同好会にいるんだ」

 

嵐珠 「・・・」

 

歩夢 「わたしも同好会のみんなも 侑ちゃんやたくさんのファンの人たちに支えてもらってるからスクールアイドルでいられるの」

 

嵐珠 「・・・ファンがアイドルを支える…ね」

 

侑・歩夢 『ん?』

 

嵐珠 「いえ、なんでもないわ」

 

侑 「あっ、そうだ! せっかくだし、少し寄り道しない?」

 

歩夢 「え? 何処に行くの?」

 

侑 「告知映像までまだ少し時間あるし 嵐珠ちゃんに見せておきたたい所があってね」

 

嵐珠 「ん?」

 

 

 

東棟2階通路

 

[自転車競技部インターハイ名場面写真展]

 

侑 「虹ヶ咲といえば自転車部も欠かせないよね!」

 

歩夢 「すごい数の写真が飾られてるね」

 

嵐珠 「日本に来る前に話しは聞いてるわ、全国大会で2連覇を成し遂げた部活なんでしょ?」

 

侑 「うん! ここに貼られてる写真はインターハイで活躍したチームのみんなの写真だよ!」

 

歩夢 「あっ! 見て侑ちゃん、この写真」

 

侑 「坂道くんと真波くんがゴールラインを通過した時の写真だね…こうして見るとすごくギリギリだったんだね」

 

歩夢 「前からだと同時に見えたけど、横からだとこんな風になってたんだ」

 

侑 「まさに “最後の一滴を絞り切るような勝負” …だね」

 

歩夢 「それ、前に坂道くんが言ってた言葉だね」

 

侑 「うん! お? この写真、純太さんが山岳賞争いを制した時の写真だ」

 

歩夢 「あの瞬間バスに乗ってたみんな、あまりの感動で泣いちゃってさぁ」

 

侑 「それ分かるよぉ〜! わたしもすごくときめいちゃったもん!」

 

歩夢 「でも誰よりも感動したのは彼方さんだよね」

 

侑 「すぐそばで見てたんだもんね でも、こうして見ると本当にすごい3日間だったね 1日目のスプリント争いに山岳賞争い」

 

歩夢 「2日目のゴール争い…3日目の山岳賞…そしてゴール 他の学校の人達もそうだけど みんなすごい走りだった…」

 

嵐珠 「・・・ねぇ」

 

 

 おおおお‼️

 

 

侑・歩夢・嵐珠 『ん?』

 

 

1階から聞こえ手すりから下を覗くと

東棟の1階で2台の3本ローラーに自転車を乗せて走る姿を披露する今泉と鳴子の姿が見え

 

侑 「あ、噂をすれば」

 

しばらくして今泉が先に降りて小野田と交代する

 

「大きい人が降りて代わりに今度は」

「細い人が乗るぞ」

「背が小さいけど出来るのか」

「バカおまえ、あの人知らないのか!?」

「え?」

「あの人が2連覇の人だぞ!」

「ええ!? あの人が!?」

 

 

嵐珠 「彼が…」

 

侑 「小野田坂道くんだよ」

 

嵐珠 「写真や映像で見るよりずっと小さいのね」

 

侑 「降りて近くで見る?」

 

嵐珠 「ええ」

 

 

そして1階へ降り近くまで行く3人

 

 

 

杉元 「さぁてここからもっと上がるよ! 見ていって! これがインターハイを制した…頼むよ小野田」

 

小野田 「う、うん 頑張るよ」

 

 

くるくる ギュイイイイイン‼️

 

 

小野田 「あああああ‼️

 

 

杉元 「高回転〈ハイケイデンス〉だよ‼️

 

杉元 「100…120…150…200まで上がるよ‼️

 

 

 

「すげぇ! どうなってるんだ!?」

「足が見えない!?」

「動画やべぇ…早送りしてるみたいだ!」

「体もブレてないぞ!」

 

 

嵐珠 「難以置信!〈信じられない!〉いったいどうなっているの!?」

 

侑 「やっぱ近くで見るとすごいね! 坂道くんはあれでどんな困難も乗り越えてきたんだもんね」

 

歩夢 「あの時のゴールは本当に感動したよ」

 

嵐珠 「ねぇ、写真展の時から気になってたけど」

 

侑・歩夢 『ん?』

 

嵐珠 「どうしてそこまで彼らの事を知ってるの?」

 

歩夢 「同好会のみんなで現地まで行って応援しに行ったの、3日間」

 

嵐珠 「え!?」

 

侑 「スクールアイドルフェスティバルでサポートしてもらったお礼に、私たちの応援で少しでもチカラになれたらなって思いでね 終わった後はたくさんお礼を言われてたんだ それに、同好会の皆んながわたしに夢を与えてくれたように インターハイでの坂道くんの走りがわたしの背中を押してくれるように感じた わたしはそんな誰かの背中を押してあげられる人になりたいと思ったんだ」

 

嵐珠 「・・・そう…なのね」

 

 

〜1分間回し続けた後〜

 

 

「すごったなぁ」

「2連覇した人には見えなかった」

「自転車乗る前まで全然オーラなかったもんな」

 

 

小野田 「はぁ…はぁ…」

 

鏑木 「お疲れ様っす小野田さん!」

 

鳴子 「小野田くん! 向こうの大きいスクリーンで同好会の動画が流れるんやって! 行こうや!」

 

小野田 「え?」

 

今泉 「次のスクールアイドルフェスティバルの告知だそうだ」

 

幹 「お疲れ様小野田くん! 後のことは私たちに任せて 小野田くんはゆっくり休んで」

 

小野田 「う、うん じゃあお願いします」

 

 

 

 

 

 

侑 「すごかったね! 坂道くんの高回転(ハイケイデンス)!」

 

歩夢 「うん、すごい迫力だった」

 

侑 「さすがインターハイ優勝者だよ!」

 

歩夢 「じゃあそろそろ時間だし 行こう」

 

侑 「だね!」

 

 

嵐珠 「・・・彼が…小野田坂道なのね…」

 

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