その後、嵐珠を尾行する事になったかすみ達と手嶋と青八木
物陰から嵐珠の様子を伺う6人
璃奈 「何でスパイみたいになってるの?」
かすみ 「鐘嵐珠にライブ見せてなんてお願いするの恥ずかしいじゃない!」
手嶋 「けどこれは目立つと思うぜ?」
かすみ 「このままついていけば、ライブ会場にも行けますし あわよくば弱点を見つけられるかもですよ」
彼方 「それはどうかな~? というか」
かすみ 「純太先輩とはじめ先輩…かすみん達より目立ってませんか?」
手嶋 「そうか?」
彼方 「うん、ふたりは何というか…」
璃奈 「偉い人を護衛するSPみたい」
手嶋 「ハハッ、俺たちSPだってよ青八木 俺たちで4人を守ろうぜ」
青八木 「ノリノリだな純太、何から守るんだ」
彼方 「え〜? 純くんは彼方ちゃんだけを守ってよ〜!」
手嶋 「ったく、しょうがないなぁ〜」
かすみ 「はいそこ〜イチャつかないでくださ〜い」
青八木 「俺たちサングラスする必要あるか?」
エマ 「でもはじめくん、サングラス似合ってるよ!」
青八木 「そっか…じゃあ、このままにする」
かすみ 「そ、それはいいですから 行きますよ!」
尾行した結果 嵐珠は色々な場所に寄り道していた
駄菓子屋
璃奈 「飴ちゃま煎餅だ」
エマ 「美味しそ~」
彼方 「遥ちゃんにお土産買ってこ~ 純くん、一緒に選んで〜」
手嶋 「俺も、アイツらにお土産買っとこうかな」
かすみ 「のんきですね」
エマ 「エモエモで尊みが深いね~はじめくん」
青八木 「どこで覚えたんだその言葉」
次に嵐珠が行ったのは、自動おみくじ機
嵐珠 「やった! 大吉よ!」
かすみ 「大吉を引いたみたいですね」
手嶋 「俺と青八木は小吉だったな」
彼方 「彼方ちゃんはこの前吉だった」
璃奈 「私は大大大吉」
エマ 「私はいつも末吉なの~」
かすみ 「そんなに人気スポットなんですかぁ? ここ」
デザートビュッフェ専門店
そこで嵐珠は大量のデザートを頼んでいた
嵐珠 「我会喜欢这个ァ!」
嵐珠から死角になる位置の席で監視していたかすみ達一同
かすみ 「うむ、今度はデザートビュッフェ」
璃奈 「お菓子ばっかり食べてる」
エマ 「アイスはすぐ溶けて無くなるから大丈夫だよ~」
かすみ 「そういう問題じゃありませんよ! 目的、完全に忘れてませんか!? てか、エマ先輩とはじめ先輩どんだけ食べてるんですかぁ」
璃奈 「すごい量食べてる…」
手嶋 「いやいや、これはまだ序の口だぜ おふたりさん」
かすみ・璃奈 『え?』
エマ 「最近はね、よくはじめくんと食べ歩きをするようになったんだぁ これくらい全然だよぉ〜 う〜ん! ボーノ!」
青八木 「まだまだ余裕だ」
彼方 「こりゃ、お店のデザートが無くなっちゃいそうだぜ」
スクールアイドルショップ。
エマ 「今度はお買い物ぉ?」
かすみ 「本当に今日ライブやるんですかぁ?」
嵐珠 「あっ! あったわ!」
『っ!』
嵐珠が手を伸ばした先に
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーのグッズを手に取ってレジへ向かった
璃奈 「あれは!」
エマ 「私達のグッズが出てる!」
かすみ 「ううう! 同好会もついにここまで来たんですねぇ!」
璃奈 「全員分買ってくれてる」
かすみ 「はうう~! サイン書いてあげますぅ!」
彼方 「おい、落ち着け」ガシッ
かすみ 「わあああん! 離してください! かすみん行かなくちゃ~!」
エマ 「・・・」
青八木 「どうした」
エマ 「え? ううん! 何でもないよ」
青八木 「そっか」
有明ガーデン・水のテラス
大勢の人が集まっており、全員が同じ方向を向いて待機している
彼方 「もしかして、ここがステージ?」
手嶋 「そのようだな にしてもスゴい数だ」
きゃあああ‼️
嵐珠
「よく来たわね‼️ 今日も嵐珠がみんなを夢中にさせてあげる‼️」
その直後に大量の噴水が噴き上がり、それを合図に鐘 嵐珠のライブがスタートした
そしてライブが終了し
嵐珠 「またね! 再見!」
フードコート
手嶋 「んで、どうだった? 感想は」
璃奈 「何か…凄かった」
彼方 「これからどんどん人気出てくるよね~」
嵐珠 「あーっ!」
『んん?』
嵐珠 「来てたのね!」
かすみ 「はわ⁉️ えっとぉ…これはたまたま通りかかっただけと言うかぁぁ!」
嵐珠 「そんな事どうでも良いわよ…あっ! あなた達、自転車部の純太とはじめね!」
手嶋 「お、おう」
嵐珠 「見に来てくれてありがとう そうだ! 今からみんなで家に来なさいよ!」
『へぇぇ?』
嵐珠 「もちろん、あなた達も来なさい! 純太! はじめ!」
手嶋・青八木 『っ⁉️』
嵐珠 「あなた達の話し聞いてみたいわ!」
台場 高級マンション
嵐珠の家
璃奈 「お部屋広ぉい!!」
彼方 「お風呂凄~い!!」
エマ 「景色綺麗!」
トレーニングルーム
彼方 「スゴ〜い!」
璃奈 「機材も豊富だ」
かすみ 「ぐぐっ、重い〜!」
エマ 「頑張れかすみちゃん!」
チェストプレスをかすみがやってて苦戦していた
エマ、かすみ、彼方、璃奈達が部屋を見ている間
リビング
嵐珠 「あなた達の活躍、見させてもらったわ スプリント争いに山岳賞争い、画面越しでも伝わってくるアツい戦いだったわ 流石チームのキャプテンと副キャプテンね」
手嶋 「どうも」
青八木 「っ!」コクッ
嵐珠 「でも、どうしても気になる事があるの」
手嶋 「ん?」
嵐珠 「支え合うって いったい何なのかしら」
青八木 「どういう事だ?」
エマ 「あっ! 嵐珠ちゃん、部屋見せてくれてありがとう!」
嵐珠 「・・・紅茶入れるわ 座って」
彼方 「ありがとう!」
・ ・ ・
嵐珠 「さ、飲んで」
璃奈 「ここで一人暮らししてるの?」
嵐珠 「ええ、人を招いたのはあなた達が初めてよ ねえ、どうだった?嵐珠のステージ」
かすみ 「そ、それはぁ」
璃奈 「とっても良かった!」
彼方 「本当にみんな嵐珠ちゃんに夢中になってたね!」
嵐珠 「そうよ それが私のやりたいスクールアイドル鐘 嵐珠は集まってくれたファンに最高のパフォーマンスを見せる そしてファンは、鐘 嵐珠のステージに満たされる 私に注目するみんなの顔を見るのが、最高の気分よ きっかけをくれたあなた達には感謝してるわ でも、私はこれからも同好会とは違うソロを追求していく 私自身を証明する為にね」
エマ 「本当に、それで良いの?」
嵐珠 「えっ?」
エマ 「嵐珠ちゃんは本当に一人でやりたいの?」
嵐珠 「決まってるでしょ 私はソロでやりたいの その為に日本に来た もし同好会に入ってたら、今みたいに自由なステージなんて出来なかったわ」
手嶋 「ん〜 それって本音か?」
嵐珠 「えっ?」
手嶋 「部外者の俺が言うのもどうかと思うが、同好会はそんな窮屈な場所じゃないと思うぜ」
璃奈 「もしそうだったら、私はスクールアイドルを続けられなかった」
エマ 「だから、嵐珠ちゃんは嵐珠ちゃんのままで一緒にやれる筈だよ!」
嵐珠 「一緒にしないで!」
エマ 「っ!?」
嵐珠 「変な事言うのね あなた達も同じスクールアイドルでしょ? なのに人の事ばかり気にして 私は自分の足で高みに登りたいの ファンと一緒~なんて言ってる同好会に入ったらパフォーマンスにも悪影響が出るわ それに、あなた達もそうじゃない 支え合うチームって言ってるけど結果、あの子以外残せてないじゃない あの子にも思うところはあるけど、いくらチームで勝ちに行った所で1日目、2日目も結果を残せなければ それって本当の勝利って言えるのかしら?」
かすみ 「ちょ! そんな言い方」
青八木 「それは違う…けど言ってることは正しい」
嵐珠 「っ?」
手嶋 「確かにロードレースは結果が全てだ スプリント獲ろうが山岳賞獲ろうが 1センチ、1ミリの差だろうが結局はゴールに 1番に獲らなければ意味をなさない 1日目は惨敗 2日目も惜しくも敗れ 3日目に優勝 嵐珠から見て半端な結果で 軟弱な思想に見えるのも仕方がない けど、だからこそ支え合う ひとりひとりが互いを支え合って、誰か1人でもゴールを獲ってくれることを信じて託す それが虹ヶ咲というチーム」
嵐珠 「それ、答えになってるの?」
手嶋 「いずれ分かるさ」
彼方 「私たちに似てるところもあるよね?」
嵐珠 「どういう事?」
エマ 「ファンと絆を深めて、気持ちを一緒にさせて、共有する それもまた、スクールアイドルフェスティバルが盛り上がった一因なんだよ?」
嵐珠 「・・・そこまで言うなら」
嵐珠 「証明して見せてくれる? スクールアイドルなら、やり方は…分かるわよね?」
その後、嵐珠の家を出た6人
お台場レインボー公園
かすみ 「はぁ〜 一体どういう事ですかぁ? 大体どうして鐘嵐珠にお節介するんです? 果林先輩だって言ってたじゃないですかぁ」
彼方 「エマちゃん結構前から気にしてたよね?」
青八木 「尾行してる時も浮かない顔してたな」
エマ 「・・・最初は私と同じ、スクールアイドルになりたくて日本にまで来た子だから気になってた でも、嵐珠ちゃんを見ていたら、本当の事を言ってないんじゃないかって思えたんだぁ」
かすみ 「へぇ?」
彼方 「彼方ちゃんもそう思ったよ~ 嵐珠ちゃんが言ってた事、分かる事もあるけど、分からない事もあるよね」
璃奈 「私も…そう思う」
かすみ 「はえええっ!?」
手嶋 「ん〜エマは、嵐珠が同好会に入ってほしいって思ってるのか?」
エマ 「無理に同好会に入ってほしい訳じゃないんだ もしかしたら、全部勘違いで余計なお世話かもしれない でも、一つだけハッキリしてる事があって」
かすみ 「ん? なんですか?」
エマ 「嵐珠ちゃんは、私達が作ったスクールアイドルフェスティバルがきっかけで、ここに来てくれたって事 だから…」
青八木 「放っておけないんだな? 嵐珠のことが」
エマ 「うん、ちゃんと向き合いたかったんだ」
璃奈 「わたしも、嵐珠さんに同好会に入ってほしいと思ってる」
彼方 「かすみちゃんはどうする?」
かすみ 「・・・分かりました まあ、実を言うと? かすみんもちょーっとだけ、鐘 嵐珠の事を気にしてたんですよ?」
手嶋 「素直じゃねぇな」
かすみ「私達であの人の本音を、引っ張り出してやりましょう! そしてもし、『同好会に入りたいですぅ』って言ってきたら、全力で歓迎してやるんです! だって、同好会は色んなアイドルがいられる、最高の場所なんですから!」
エマ・彼方・璃奈 『うん!』
その後ブランコに腰をかけるかすみ達
そしてその横に立つ手嶋と青八木
かすみ 「でもぉ、さっきの感じだと、話しても無理そうですよねぇ」
エマ 「だから、スクールアイドルらしい方法でやるしかないんだよ」
彼方 「うん。ライブで」
かすみ 「ライブですかぁ?」
璃奈 「嵐珠さんのライブ、やっぱり凄かった」
かすみ 「そお〜? 今になってみたら、かすみんはちょっと物足りないかなーって。」
手嶋 「ん? 何が物足りなかったんだ?」
かすみ 「パフォーマンスは確かに凄かったですけどぉ、ファンとの距離ぃ?がもっと近い方が良かったですね〜」
璃奈 「それって、ファンのみんなと気持ちを繋げたいって事?」
かすみ 「そうそう」
エマ 「繋がりかぁ〜 私達のライブはソロだけど、どこか一緒って気持ちあるよね」
璃奈 「確かに」
彼方 「うん、仲間もファンもね」
4人はブランコを小さく揺らして軋む音が響く
かすみ 「かすみん達、普段はバラバラなんですけど 前のフェスティバルでは、同好会みんなで歌いましたよね!」
璃奈 「あれは楽しかった」
手嶋 「あのライブでチカラもらった」
青八木 「勇気づけられた」
彼方 「あの時はみんなの気持ちが揃ってたからね~」
璃奈 「フェスティバルの時みたいに、個人のやり方で嵐珠さんに想いを伝える事が出来るのかな?」
彼方 「そこだよねぇ〜」
エマ 「どうすれば良いんだろう?」
青八木 「・・・だったら…」
手嶋以外 『えっ?』
青八木 「
彼方 「4?」
璃奈 「どういう事?」
青八木 「1人じゃ不安なら、4人でグループを組んでライブをすれば良い」
かすみ 「それって…ユニットって事ですか?」
エマ 「ハァ! 良いねぇ! 私は賛成だよ! 一緒にやったら、もっともっと伝えられる気がする!」
璃奈 「楽しそう!」
彼方 「名案だよぉ! 流石はじめん!」
手嶋 「ったく青八木、お前ってヤツは」
青八木 「うん」コクッ
かすみ 「そうとなれば、明日からみっちり練習しないといけませんね!」
彼方 「おお! その意気だぜかすみちゃん」
かすみ 「この4人で最高のライブをしましょう!」
エマ・彼方・璃奈 『おおおお!』
エマ 「ありがとう、はじめくん!」
青八木 「俺、ライブまでの間 4人のサポートをさせて貰っていいか?」
『え!?』
彼方 「はじめん?」
青八木 「インハイ3日目、俺は足の怪我で途中リタイアした その後テントで
エマ 「はじめくん!」
璃奈 「エマさんにその話しを聞いてわたし、嬉しかった」
手嶋 「だったら俺も、3日間応援に来てもらったお礼がある! それに、今度は俺が彼方を応援する番だって言ったからな」
彼方 「純くん!」
かすみ 「かすみん達もフェスティバルを盛り上げるためにサポートしてもらってましたので 是非お願いします!」
手嶋 「おう! 明日からしっかりサポートするぜ!」
その直後
ブルルル! ブルルル!
手嶋 「っ? マネージャーからだ」
かすみ 「幹先輩からですか?」
ピッ!
手嶋 「もしもしマネージャー?……おう…おう……っ! へぇ〜」
『んん?』
手嶋 「そうか、小野田のやつ意外なやつを選んだな……悪りぃなわざわざ うん、じゃあ」
青八木 「純太、マネージャーはなんて?」
手嶋 「・・・峰ヶ山ヒルクライムの出場メンバーが決まったそうだ 意外な人選だぜ しかも、ウチのエースを担うヤツはなんと…」
6人が公園で話し合っていた頃
自転車競技部部室
小野田
「こ、これよりチームの初戦「峰ヶ山ヒルクライムレース」の出場メンバー3人を発表をします‼️」
杉元 (ボクが選ばれたら精一杯走るよ!)
鏑木 (オレだろ! チームの初戦、華々しくかざりますよぉ!)
沢田 (オレたちかも!?)
ゴリ蔵 (ありうる!)
鳴子 (どうする小野田くん)
今泉 (誰を選ぶ 小野田!)
小野田 「1人目は…」
小野田 「1年、段竹竜包くん‼️」
段竹 「っ‼️」
小野田
「2人目は1年、杉元定時くん‼️」
定時 「おん⁉️」(・Д・)
定時 「おん!?……おおん⁉️」
杉元 「っ‼️ お、落ち着け定時!」
小野田 「3人目はボクが走ります そしてこのレースでのエースは…」
小野田
「段竹くんにやってもらいます‼️」
段竹 「えっ⁉️」
段竹 (オレが…山のエース⁉️)