魔道具コレクターの進む道   作:ユーナさん

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Sランク冒険者

Sランク冒険者

 

 

「このように冒険者とはEからAまでの5段階のランクに分けられています。基本的に冒険者になったものは最低でも1年間はEランクで経験を積まなくてはモンスターの討伐には向かうことできません」

 

冒険者育成機関 通称アカデミーでは即戦力となれる冒険者を育成するための教育が行われている。座学から実技まで幅広い教育が行われ卒業するとはじめからCランク冒険者として登録し、前線で活躍する冒険者を数多く出してきたことから多くの冒険者志望の人たちがここに通っている。

 

「冒険者は自身のアーティファクトを手にすることで一人前といわれています。これはアーティファクトがダンジョンでしか手に入らない貴重品であると同時に使用者との相性によって扱えるものが限られてくるのが大きな理由です。

剣を得意とする人が杖のアーティファクトを手にしても杖を使う人と同じ威力を出すことが出来ません。自分のアーティファクトを見つける。これがAランク冒険者への道のりです」

 

「先生、Sランクはどうなるんですか」

 

話し終わるとキアの隣にいた一人の生徒が元気な声で先生に質問をした。

 

先生はその質問が来るのはわかっていたとばかりに話始めた。

 

「Sランクはある者たちの為に作られたランクです。キアさん分かりますか」

 

「神器使いです」

 

先生の質問に難なく答えるとはい、正解ですといい話を続けた。

 

「Sランクはアーティファクトとは一線を解す神器を扱うことが出来る冒険者のために作られたランクです。有名なところですと聖剣使いですね」

 

「聖剣使い様ってイケメンなんだって」「あってみたいな聖剣使い様」「結婚して」「飼われたい」「やめなよ」

 

聖剣使いの話が出ると教室のあちらこちらから話し声が聞こえてくる。最後の方に聞こえたものは気のせいだと思いながらキアは先生の話に耳を傾けた。

 

「わが国にいるSランク冒険者は聖剣使いと合わせて2人います。ですが、そちらは先ほどまでの話に一切当てはまりません。もちろんSランクですので神器は持っているそうですが、見たことがある人は居ないそうです。」

 

______________________________________

「即死攻撃【命の対価】」

 

キアがデュラハンの攻撃を防いでいると死角から紫のオーラがルーフに向かって飛んでいき、直撃した。

 

「ルーフさん!」

 

紫のオーラは呪いの装備に見られる特有の現象。その多くは即死の攻撃を放つことが出来ることを知っているキアは顔を青くしてルーフの名を叫んだ。その声に答えたのはキアの期待とは裏腹に謎の攻撃をしてきた相手だった。

 

部屋の奥から姿を現したのは何百匹ものネズミであった。その姿を見たキアはさらなる絶望に襲われた。

大量のネズミ型モンスター、それはかつて国を滅ぼしかけた、

特別駆除指定Sランクモンスター、ユニオン・マウス

血の繋がりのあるものはすべて記憶が連結している個にして全、全にして個のモンスター。

 

「ユニオン・マウス!国が騎士団を動かすレベルのモンスターがSランクダンジョンの奥地に」

 

ユニオンマウスは何も答えず水晶を持ってくると、キアに狙いを定めると水晶が紫のオーラに包まれると、水晶を支えていた一匹のユニオン・マウスが倒れた。

 

「【命の対価】」

 

水晶から放たれた紫のオーラはキアに向かって飛んでいき、金色のバットによってユニオン・マウスの一匹に打ち返された。

 

「!?なぜ、何をした!」

 

そこには金色のバットを携えたルーフが立っていた。

 

「フフッ、このバットは【逆転満塁ホームラン】見ての通り魔法を打ち返すことが」

 

「「「そんなことを聞いているのではない」」」

「あれは即死の呪いだ」「我を一つ犠牲にした」「最強の力だ」「なぜ貴様は」

「平然と立っている」

 

ユニオン・マウスが口々に文句を言っているとルーフはそんなことかとばかりに平然と然も当たり前のように答えた。

 

「即死の呪いは所謂死の状態異常だ。俺の神器は状態異常を無効化することが出来る。その名を」

 

キアは驚いた。ルーフが生きている事ではない、ルーフが神器を持っている事にでもない、

 

 

 

 

   

          神器

     【繝偵ヨ縲€の縺薙%繧�】

 

 

神器の名をまるでノイズが掛かったように聞き取れなかったことに。

 

「なッ、なぜ貴様風情がそんな、だが、その女を守りながら首無しの攻撃は捌けんだろ」

 

するとルーフはバットをしまって【無限のバック】から二つのマントと氷の様なものを取りだした。

 

「キア、このマントを着けておけ」

 

「え、あっはい」

 

「何をする気だ」

 

デュラハンとユニオン・マウスが襲い掛かってくる中キアはアカデミーで先生が話していたことを思い出していた。

 

『彼は神器を持ちながら何十種類ものアーティファクトを扱う冒険者の中でも変わり者です。名を』

 

 

      魔道具コレクター ルーフ

 

 

ルーフはキアがマントを着けたのを確認すると手元の氷を砕いた。

 

氷界顕現(ニヴルヘイム)

 

次の瞬間部屋の中は一面氷の世界へと変わった。

 




遅れてしまい申し訳ありません。ですが今回は結構いい出来だったと思います。


今日の魔道具
アーティファクト
・【逆転満塁ホームラン】:しっかりと魔法の中心をとらえることで魔法を打ち返すことが出来る。
呪いの装備
・【命の対価】:自身の心臓をつぶすことで相手に即死の呪いをかけることが出来る
神器
【繝偵ヨ縲€の縺薙%繧�】:状態異常無効、他詳細不明


次回「VS呪いの装備」
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