前回のアンケートの結果、戦闘訓練で主人公・空閑悠真の対戦相手になる
ボーダートップクラスの
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「はぐれ悪魔バイサー、貴女を消滅しに来たわ。主の元を逃げ、己の欲求を満たす為だけに暴れ回るのは万死に値するわ。グレモリー公爵の名に於いて、貴女を消し飛ばしてあげる!」
標的のはぐれ悪魔を目の前に部長さんは臆せず宣告する。
「こざかしいぃぃぃぃ!小娘如きがぁぁぁ! その紅の髪の様に、お前の身を鮮血で染め上げてやるわぁぁぁぁ!」
吠えるバイザーに部長さんは不適な笑みをする。
「雑魚ほど洒落た台詞を吐くものね。祐斗!」
「はい!」
部長さんの指示に応答した木場が駆ける。
「イッセー、ユーマ。さっきのレクチャーの続きをするわ」
戦闘を他所に部長さんが俺と兵藤に先程の悪魔の特性について説明を再開する。
「祐斗の役割は『
バイザーの両手から繰り出される槍を木場は掠る事なく回避する。そして一度足を止めると片手に西洋剣を握る。
木場は鞘から抜刀し、超スピードでバイザーの両腕を両断した。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああっ!」
両腕を切断された事に漸く気付いたバイザーは悲鳴を上げながら断面から大量の血飛沫を降らせる。
「あれが祐斗の力。目では捉えられないスピードと達人級の剣術。この二つが合わさる事で、あの子は最速の『
すると、悲鳴を上げるバイザーの足元に塔城が立っていた。
「次は小猫。あの子は『
「小虫めぇぇぇぇぇぇっっ!」
部長さんの声をバイザーの咆哮が掻き消す。そして、バイザーの巨大な足が塔城を勢い良く踏み付ける。
「小猫ちゃん!」
「大丈夫よ、イッセー。よく見なさい」
心配する兵藤に部長さんが宥めながら指示する。よく見ると、塔城を踏み付けていたバイザーの足が浮いていた。塔城が下からバイザーの足を持ち上げていたからだ。
「『戦車』の特性はシンプル。途轍もない怪力。そして、屈強なまでの防御力。無駄よ。あんな悪魔の踏み付けぐらいでは小猫は沈まない。潰せないわ」
塔城はバイザーの足をどかして天高くジャンプする。
「………吹っ飛べ」
塔城の小さな拳から放たれた一撃がバイザーの腹部に深々と突き刺さる。殴られたバイザーは後方へ大きく吹き飛んだ。
「最後は朱乃ね」
「はい、部長。あらあら、どうしようかしら」
指名された副部長は嬉しそうに笑いながらバイザーに近付く。
「朱乃は『
「グゥゥゥ………」
ボロボロになりながらも睨み付けるバイザーを見て、副部長さんは不適な笑みを浮かべる。
「あらあら。まだ元気みたいですね?なら、これはどうかしら?」
副部長さんはそう言って手を天へ翳す。次の瞬間。空に稲光りが走り、雷がバイザーに直撃する。
「ガガガガッガガガガッガガガッッ!」
バイザーは感電し、全身が焼け爛れる。
「あらあら、まだ元気そうね?」
副部長さんはバイザーの状態を見て、再び雷を落とす。
「ギャアァァァァァ!!」
「良い悲鳴を上げますわね。うふふ、もっと聞かせて貰おうかしら!」
断末魔を上げるバイザーに副部長さんは楽しそうに笑い、もう一度雷を落とす。
うわ、あれ絶対わざと死なない程度に威力抑えてるな。意図的に痛ぶってる。
「朱乃は魔力による攻撃を得意とするわ。雷や氷、炎と言った自然現象を魔力で起こすの。そして何より、彼女は生粋のSよ」
雷鳴が轟く中、部長さんは副部長さんの説明をする。兵藤はそれを聞いながらバイザーを楽しそうに痛め付ける副部長さんを怯えた表情で眺める。
「お、俺………朱乃さんが怖くなりました」
「大丈夫よ。あの子は身内には優しいから。今度甘えてみなさい、優しく抱き締めてくれるわよ」
暫く副部長さんによる拷問の様な攻撃は続き、終わる頃にはバイザーは既に死に体となっていた。
頃合いを見計らって、部長さんは地面に伏したバイザーに近付く。
「何か言い残す事はあるかしら?」
「……………殺せ」
尋ねる部長さんにバイザーは諦めた様に答える。
「そう。なら消し飛びなさい」
部長さんはそう言って手から巨大な赤黒い魔力の塊をバイザーに放ち、直撃したバイザーは跡形も無く消滅した。
「終わりね。皆、お疲れ様」
部長さんは一息吐くと此方を見て笑顔でそう言った。副部長さんたちの雰囲気もいつもの陽気に戻る。
部長さんが優雅歩きながら此方へ近付く中、俺はほんの僅かな殺気に気付く。
「部長さん」
俺は咄嗟に部長さんの手を引っ張る。
「きゃっ」
いきなりの事で部長さんは可愛い悲鳴を上げるが、俺は気にせず部長さんの前に出てシールドを展開する。すると、鞭の様な何かがシールドに衝突した。
「「「「部長!?」」」」
皆が急いで部長さんに駆け寄る。
「平気?部長さん」
「え、ええ………」
背中越しに部長さんの安否を確認しながら、俺は闇の奥に居るであろう敵を警戒する。
『ユーマ。敵反応が接近している』
「了解」
レプリカの警告に頷くと、暗闇の中から人影が現れる。
「ヒョッヒョッヒョ…………。惜しかったねぇ、もう少しで美味そうな体に穴が空けられたのに」
姿を現したのは、全身黒ずくめな細身の男だった。男は大きな両目をギョロギョロと動かしながら此方を見ながら、口から飛び出た蛇の様な長い舌を揺らす。
「男が三人に女が三人。良いねぇ、今夜はご馳走だ。男は筋張っているが、若い女の血肉は仔牛の様に柔らかくて美味い。特に、処女の血肉は極上で大好物だ」
下品な笑みを浮かべながら男は俺たちをまるで品定めをする様に眺める。
「別のはぐれ悪魔みたいね。しかも下劣で品の無い男。一番嫌いなタイプだわ。反吐が出る」
「おお、怖い怖い。そう睨まないでくれ、お嬢さん。怒りは肉の質を下げてしまう」
怒る部長さんを見て男は楽しそうに笑う。神経を逆撫でする様な態度に部長さんたちは警戒心を強める。
「その品の無い口を閉じなさい。良いわ、私が消し飛ばしてあげる」
「待って、部長さん」
前に出ようとする部長さんを、俺は手を出して遮る。
「俺が相手するよ」
「でも、ユーマ」
「良いから良いから」
納得いかない部長さんにそう言って、俺は一歩前に出ながら
「何だ?お前さんが最初に喰われてくれ──」
男の言葉が最後まで言う前に、俺は
銃口から放たれた銃弾は男の長い舌を貫通し、胸に大きな孔を開ける。
「──────はえ?」
男は撃たれた事に気付かず、舌足らずな声を上げる。
「悪いな。隙だらけだから撃たせて貰った」
俺はそう言って左手から
「
「待たん」
静止する男を無視して、俺は
『敵の消滅を確認。周囲にはもう敵反応は無い様だ』
「了解。ありがとう、レプリカ」
俺は敵の消滅と周囲の確認をしてくれたレプリカにお礼を言って、トリガーを解除する。
「終わったよ、部長さん」
そう言って俺が振り向くと、部長さんたちは唖然としていた。
「おーい、部長さん」
「え、ええ。お疲れ様、ユーマ」
手を振りながら訊く俺に、部長さんはハッとしながら答える。
「あらあら、一瞬でしたわね」
「…………最初の早撃ち、目で追えませんでした」
呆気に取られながら副部長さんと塔城がそう言った。
「く、空閑。お前、剣だけじゃなくて銃も使えるのかよ………」
「うん。ちなみに、狙撃も出来たりするよ。まあ、早撃ちに関して言えば、足に自信がある木場なら躱せるんじゃない?」
驚きながら訊く兵藤に答えながら俺は木場に話を振る。
「あはは、冗談がキツイよ。幾ら僕でも、あれ程の早撃ちを相手にされたらタダでは済まない」
「ほう?それなら、今度勝負してみる?」
苦笑しながら首を振る木場に俺は勝負を持ち掛けてみる。実際、木場の体捌きと剣術はボーダーで例えるとB級上位からA級に匹敵すると思う。俺としても一度は腕試しをしてみたい。
「剣の勝負なら受けて立つよ。空閑くん」
「良いね。やろうか」
木場から言質を取った俺は頷く。勝負が楽しみだ。
「ねえ、ユーマ。やっぱり、私の眷属になってくれないかしら」
「前にも言ったけど、悪魔になったらトリガー使えなくなるからお断りします」
また悪魔に勧誘する部長さんに俺は再度断る。
少しアクシデントがあったけど、無事に討伐を終えた俺たちは撤退を始める。
「あ、部長。ちなみに、俺の役割って何ですか?」
「そうだったわね。イッセーの駒は『
自分の役割知った兵藤は膝から地面へ崩れ落ちた。ふむ?さてはコイツ、チェスのルールをあまり知らない感じか?まあ、その辺は自分で気付かないといけないな。
空閑悠真パラメーター【
トリオン『15』
攻撃『10』
防御・援護『8』
機動『8』
技術『9』
射程『4』
指揮『5』
特殊戦術『3』
TOTAL『62』
【挿絵表示】
空閑悠真のトリガー構成【
【SUB TRIGGER】 【MAIN TRIGGER】
アステロイド:
ハウンド:
シールド シールド
【
モデル:S&W M19 コンバットマグナム
【挿絵表示】
【
モデル:B&T APC9
【挿絵表示】
悠真の
ちなみに、悠真は片手なら里見の師匠でNo.2
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