ハイスクールトリガー   作:けーやん

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前回のアンケートの結果、戦闘訓練で主人公・空閑悠真の対戦相手になる万能手は『木崎レイジ・烏丸京介』に決まりました。
オリジナルトリガーによる瞬間火力を誇る玉狛の師弟コンビに悠真がどう立ち回るのか、ご期待下さい。
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アーシア・アルジェント②

「アーシア」

 

「ユーマさん、どうして此処に………」

 

 マジか。何でアーシアが此処に居るんだ?考えられるとしたら、神父と同行したからだろうな。

 

「!い、いやぁぁぁぁぁっ!」

 

 するとアーシアは壁に磔にされた遺体を見て悲鳴を上げる。無理もない。こんなもの見たら普通の奴は悲鳴を上げるのは当然だ。

 

「アーシア」

 

 俺はアーシアに近付き、両手で彼女の頬を挟み視線を合わせる。

 

「落ち着いて、深く息を吸うんだ」

 

「は、はい………」

 

 俺の指示に戸惑いながらも頷いたアーシアは深く息を吸う。

 

「ゆっくり息を吐いて」

 

 俺はアーシアに息を吐き出す様に指示をして、彼女はゆっくりと息を吐いた。アーシアが少し落ち着いた様子を見た俺は大丈夫だと思い、彼女の頬から手を離す。

 

「落ち着いた?」

 

「は、はい………。ありがとうございます」

 

「良いよ。落ち着いたところ悪いけど、アーシアはどうして此処に居るんだ?」

 

「え、えっと、私はフリード神父のお仕事の助手として一緒に来て、結界を張る様に頼まれて…………ふ、フリード神父!?どうされたのですか!?」

 

 説明する中、アーシアは床で気絶したフリードに気が付いた。

 

「良く聞いてくれ、アーシア。この神父がこの家の人を殺してあんな姿にさせたんだ」

 

「そ、そんな……フリード神父が?」

 

 真実を知ったアーシアが驚愕していると、床が青白く光出した。光は徐々に形を変え、魔方陣が完成する。

 

 あの魔方陣は、オカ研にもあった奴だ。

 

「空閑!さっき部長に連絡したら皆でこっちに来るって!」

 

 兵藤の言葉を聞いた俺は納得する。そうか。部長さんたちが来るのか。

 

 すると魔方陣が光出し、光の中から見知った人影が出て来た。

 

「お待たせ、イッセー。ユーマも」

 

 光から出て来た部長さんが俺と兵藤を見て安堵した表情で言った。部長さんだけじゃない。木場や塔城、副部長さんも来てくれた。

 

「やあ、無事みたいだね。2人とも」

 

「良かったです」

 

「あらあら。大変な事になってるみたいですわね」

 

 俺たちや部屋の様子を見て木場たちが各々リアクションを取る。

 

「事情はイッセーから聞いたわ。私の可愛い下僕を助けてくれてありがとう、ユーマ」

 

「いえいえ。成り行きです」

 

 お礼を言う部長さんに俺は手を振って答える。

 

「まさか、依頼主の所に『はぐれ悪魔祓い』が来るなんて。計算外だったわ」

 

「グレモリーの管轄地である事を知った上での行動となると、厄介かもしれませんね」

 

「………宣戦布告の可能性ありです」

 

 顰めた顔をしながら頭を抱える部長に木場と塔城が考えを口にする。まあ、悪魔が管轄する土地に堕天使が侵入してる時点で面倒ごとは確定だけどな。

 

『ユーマ、複数の反応が接近しているぞ』

 

「!部長、話は後で。この家に堕天使らしき者たちの気配が複数近付いてますわ。急いで離脱しないと」

 

 レプリカと副部長さんが警告する。長居してる暇は無いな。せめて床に倒れてるフリードの武器だけでも壊しとこ。

 

「皆、急いで此処を離れるわ」

 

「部長。空閑とこの子も一緒に!」

 

 撤退準備をする部長さんに兵藤がそう言うと、彼女は申し訳なさそうに首を振る。

 

「悪いけど、この魔方陣で移動出来るのは悪魔だけ。しかも私の眷属しかジャンプ出来ないわ」

 

「そ、そんな………」

 

 残酷な返答に兵藤の表情が曇る。

 

「気にすんな。俺は自力で離脱出来る。兵藤は部長さんたちと先に此処を離れろ」

 

「ごめんなさい、ユーマ。何とか無事に逃げなさい」

 

「気を付けてね、空閑くん」

 

「了解」

 

 謝る部長さんと心配する木場に俺は気にしない様に伝える。

 

「………空閑先輩」

 

「む?」

 

 塔城に声を掛けられると、皆の中で一番不安そうな顔で俺を見ていた。そんな塔城に俺は笑う。

 

「またな、塔城」

 

「………はい」

 

 塔城は小さく頷く。そして魔方陣が再び光出し、オカ研の皆が消える。無事に離脱した様だ。

 

「さて、俺も逃げるか。アーシアはどうする?一緒に来るか?」

 

「え?」

 

「フリードと一緒に来たって事は、お前は今堕天使側の人間って事だろ?悪魔を呼ぼうとしたとは言え、人間を殺してあんな目に遭わせる様な連中のところに居ても碌な事にはならないんじゃないの」

 

「それは…………」

 

 どうすれば良いのか考えるアーシアに俺は最後の助言をする。

 

「どうするか決めるのはアーシアだ。アーシアが良いと思う方を選べば良いよ」

 

 暫く考え、アーシアは俺の目を見て答える。

 

「…………すみません、私は此処に残ります。一緒に行ってユーマさんに迷惑を掛けてしまうかもしれませんから」

 

「ふむ。分かった」

 

 残る事を決めたアーシアに俺は頷く。彼女自身がそう決めたのなら、俺は何も言えない。

 

「レプリカ、念の為に分身をアーシアに渡してくれ」

 

『心得た』

 

 指輪から分身のちびレプリカが出ると、俺はそれをアーシアに渡す。

 

「何かあったらこれで連絡してくれ。力になるよ」

 

「は、はい」

 

 戸惑いながらちびレプリカを受け取ったアーシアは頷く。俺は離脱の為にバッグワームを展開する。

 

「それじゃあ。またね、アーシア」

 

「はい。また会いましょう、ユーマさん」

 

 笑ってお別れするアーシアをその場に残して、俺は堕天使に気づかれない様に家から出て離脱する。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

「悪魔と人間?」

 

「ハイでやんす。クソ人間をオブジェにしたところでアホそうな悪魔と一緒に人間が来たんでございますよ。しかも人間の方はムカつくくらい強えんですよ。ありゃあ、かなりの強キャラでしょうね。あー、ムカつくわマジで」

 

 悠真たちが離脱した後、アーシアと共に回収されたフリードは自分の上司である堕天使に事情を報告していた。

 

 フリードの上司である堕天使の名はレイナーレ。

 

 天野夕麻の偽名で一誠に近付き、命を奪った張本人である。

 

「貴方が手も足も出せなかった程の人間ね。少し厄介かしら」

 

「なあに、心配しないでくんなまし。次会ったら指の礼と一緒に全身バラバラにぶった斬って野良犬ちゃんのご飯にしてやりZE」

 

 フリードはアーシアの治癒能力で接合して貰った人差し指を動かしながらケラケラと嗤う。

 

「レイナーレ様。どうされますか」

 

 フリードの周囲にはレイナーレの他に2人の堕天使が待機していた。その1人である下級堕天使のカラワーナがレイナーレに指示を仰ぐ。

 

「そうね。始末しておきたいけど、ドーナシークが消された件もあるし、計画を邪魔される訳にはいかないわ。少し予定を早めた方が良さそうね」

 

「お?と言うと、始めちゃうって事でOKな感じ?」

 

 フリードは嬉しそうに聞くと、レイナーレは笑みを零す。

 

「ええ。今夜、アーシアに宿る神器(セイクリッド・ギア)を摘出する儀式を始めるわ。これで私はアザゼル様とシェムハザ様から祝福を受けられる。勿論、協力してくれた貴方たちも相応の地位を約束するわ」

 

 嬉しそうに嗤うレイナーレたちを他所に、もう1人の堕天使のミッテルトが手を上げる。

 

「あー、レイナーレ様。アーシアの様子を見て来て良いっすか?一応、監視した方が良いっすよね」

 

「そうね。教会を抜け出されたら面倒だし、頼むわ」

 

「はいっす」

 

 ミッテルトはそう言ってアーシアが眠らされている寝室へ向かう。

 

「……………ふぅん?」

 

 そんなミッテルトの背中を、フリードはジッと見つめていた。




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アーシア・アルジェントの所属先はどうする?

  • グレモリー眷属(原作√)
  • ボーダー(オリジナル√)
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