比企谷八幡 山星高校に入学する   作:狂った自販機

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6年ほど前にエタッてしまったクロスオーバーをなんとなく描き直そうとして数年ぶりに執筆しました。

とりあえず原作一巻分は完結できるように頑張ります


1話 

 

残暑により滲む汗で制服のシャツが肌に引っ付く不快感を感じる9月半ば。政令指定都市に向けた構想が着々と進む地方都市に存在し、自由な校風を持ち味としながらもそこそこの進学実績を持つ私立山星高校の校舎の廊下を俺、比企谷八幡は歩いていた。

 

(あっちぃ…)

 

時間は放課後、グランドからは野球部かサッカー部か運動部の声がここまで聞こえてくる。

 

(暑いなかよくやるねえ)

 

俺も早く家に帰ってクーラーガンガン聞いた部屋でマッカン(MAX缶コーヒー)をしばきながら優雅に読書なりアニメ鑑賞なりをしたい所なのだが、そういうわけにも行かない理由があった。

 

(はあ…やっとついた…)

 

俺は目的地である職員室につき軽くノックして入室する。

 

「失礼します。後藤先生いらっしゃいますか?」

 

「おー、比企谷。こっちだこっち」

 

無数に並べられた教員用の机でパソコンで仕事をしていた、見た目無精髭を生やした中年のおじさんである、1年3組担任の教師である後藤龍善(通称ごっさん)が作業を中断してこちらを手を振っていた。

 

それを見た俺は、仕事をしている他の先生の邪魔にならないように静かにかつ迅速にごっさんの元に向かった。

 

「ほい、この前比企谷に受けてもらった追試の結果が帰ってきてから渡すな」

 

そう言ってプリントの束を受け取る。ごっさんが追試といった通りこれは俺が先週受けた一学期の中間と期末分の範囲のテストの採点された答案用紙の束だった。

もともと得意だった文系科目は9割以上取れており、中学まで壊滅的だった数学も今回は中間期末とも5割の点数は取れていた。

 

「あざす。…ふぅ。なんとか数学も合格点取れてるわ…」

 

俺は訳あって、春それも入学式初日から学校に登校出来ておらず俺の初登校は夏休み明けの2学期始めからになっていたのだ。

 

いや、学校嫌で不登校とかでは無いよまじで。逆に張り切りすぎて入学式はいつもより2時間以上早く家から出発してたし

 

 

「いや〜、比企谷おまえ頭いいのな〜。学校来れなかった理由が理由だから追試とか無しでも進級するための成績与えてやりたかったんだけどなぁ…」

 

「いや、1学期の授業受けない分の内心点を免除してもらって、さらにこうやって追試受けさせてもらってるだけありがたいっす」

 

「でもよぉ…。お前入学式当日に交通事故にあってその影響で1か月も意識不明だったんだろ?その理由も散歩中の逃げた犬を庇ってなんて…おじさん不憫で泣いちゃうよ…」

 

そう全く目に涙を浮かべず目を擦りながら言った。

 

いや、泣かないのかよ

 

そう。俺比企谷八幡の高校生活は入学式当日の朝、バカな飼い主が犬のリードを手放して逃げ出した犬を庇う為に無意識に体が動いてしまった俺が黒塗りの高級車に轢かれた事による重症での入院で、3年間ぼっちである事が決定づけられたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「失礼しました」

 

テスト用紙の束を抱えて職員室から出る。用事も終わった事でやっと家に帰る事が出来るようになった。

 

(よーし。さっさと教室に荷物取りに行こ)

 

カバンを取りに教室に戻る足取りは行きとは違い軽いものだった。職員室ではごっさんに感謝は言ったが初登校からここまで俺の日程は過酷そのものだった。

 

本来なら1学期丸々休んだ俺は留年確定だったのだが、俺が入院している間にごっさんや両親が学校と相談をして初登校後すぐに中間期末分追試をして合格点が取れれば特例で1学期分の成績を付けてくれるようにしてくれた。

 

このすぐに追試をしたのには理由があり、テストの内容も他の生徒が受けていたものと全く同じ物を使用するので他の生徒から答案用紙を受け取っねカンニングをしない為俺は初登校すぐに別室でテストを2週間受ける事となったのだ。

 

 

 

テスト用紙を見せてくれるような友人が居ない事とかは関係なく…

 

はい…

 

(あ〜…なんか悲しくなってきた。)

 

ついでにその期間でやっていた山星高校の文化祭には全く参加出来なかった

 

 

この怒涛の高校生活(3週間余り)を思い出し内心悲しみで死にかけていると1年3組の教室についた。

 

(もう今日は早く帰ってアニメ見て癒されよう…)

 

そう思いながら教室に入った俺の視界に飛び込んできたのは

 

 

 

「揉んであげようか?」

 

「いえ!間に合ってますんでぇ!!!」

 

そう言い合いながらこのクラスの委員長であるメガネをかけた女子とこのクラスでおそらく1番ルックスが整っているであろう女子がキマシタワーな事をやる寸前の状況だった

 

 

 

 

 

 

いやどういう事?

 

 

 

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