八幡の高校入学から文研部と関わるまでの話です
ガイル側からもキャラクターがでますが今後あまり出番は無いかも?
文研部の面々と別れた後、俺がこの日家に帰宅できたのはいつもの時間よりもかなり遅い時間だった。
追試の返却から教室での藤島の乱から人格入れ替わり現象そして文研部との交流と昨日までの俺の生活からは考えられないほどの事柄が起こった気がする。
今日だけでだいぶ会話したな。少し喉いてぇ…人格入れ替わったのが八重樫でよかったかもな。永瀬レベルのはしゃぎようならもっと声帯荒れてた。ぼっちの声帯は日頃使わないからほぼ園児と変わらない耐久性だからなあ永瀬レベルでお喋りしてたらしばらくは影響する。
そう思いながら通勤で使う自転車を駐輪場に置き家に入る。
「ただいーー「お兄ちゃぁぁぁんっ!!」グハァッ!??」
玄関に入った瞬間腹部に衝撃。見ると俺と似たような特徴的なアホ毛が見えた。そのアホ毛を揺らしながらぐりぐりを額を俺の腹に押し付けている。
「あ"、あ"小町ちゃん。ただいま…帰って早々に腹部にタックルはやめてねてかどうしたの?」
そう聞くと小町は俺に抱きついたまま目線を見上げた。その目には涙が溜まっていた。いつものイタズラってわけでは無いガチ泣きである。
「え、え、こ、小町どうした?」
「ゔ、ゔえん…だってぇ…お兄ちゃんがいつもの時間になっても帰ってこないんだもん…っ!電話しても連絡つかないしぃ…また事故にあったんじゃ無いかってぇ……っ!」
あ、やっべえ人格入れ替わった際に電話に出ても違う人格が対応することになるからマナーモードにしてたんだったっ…っ!
しかも今日短時間に色々ありすぎてスマホ見ないまま急いで帰ってきてたから着信にも気づけ無かったし。完全に俺の不注意のせいだ
親父達にも連絡入ってるんだろうな……これは説教覚悟だな
「ごめん小町。俺が悪かった。遅れること事前に連絡してなくてごめんな?」
「ゔぇーんっ……!お兄ちゃんのばかぁ……」
……また泣かせちまったな。俺は知らないけど俺が事後って意識も失った時も取り乱してたと聞いたしほんとやらかした。
数ヶ月前の春。俺の高校初登校となった入学式の日。まあその時俺は浮かれてたんだろう。
中学時代色々とやらかして黒歴史製造機だった結果ボッチを極めてしまい他者とはうまく馴染めず浮きまくってしまった3年間
それを何とか改善しようと俺の中学からはあまり進学しない山星高校を受験し見事に合格。高校生活は中学時代のような失敗はしないようにと気持ちが先走り、2時間以上も早く登校してしまった
その結果なのか運命の悪戯か
普通通りの時間に出ていれば遭遇しなかったであろう場面
散歩中の犬のリードを不注意でか何だかは知らないが手を離す飼い主
自由を手に入れた瞬間車道に走り出したその犬
そしてそんな犬に向かって走ってくる黒塗りの車
目の前で起こったそんな光景
今思えば格好つけたかっただけなのかもしれない。
善人ぶっただけだったのかもしれない。
気づいたら俺は車道に飛び込み犬を抱えていた。
その後はまあ簡単だ
ブレーキ音が聞こえたかと思ったら車が身体にぶつかり衝撃、痛みを感じるよりも先に身体が宙に吹き飛ばされたとこまでは何とか覚えている
その後頭に衝撃が走った瞬間全ての意識が暗黒の中に飛ばされるまでは
その後俺が意識を取り戻すまでのことはある人に聞いた話だ
その後俺が当たり屋のような感じで事故に巻き込んでしまった車の運転手が迅速に救急車を呼んでくれて応急処置も完璧にしてくれたらしい
その後救急車で病院に運ばれてて外傷の治療をしてもらった。車がある程度減速してくれていたからか骨折などは無く多少重めの全身打撲ぐらいで済んだのだ
俺の意識が戻る可能性が低い以外はほんと何でも無い事故だったのだ
俺が事故に巻き込まれたと聞いた両親と小町は学校仕事は放り出して病院に来てくれて俺の治療中もずっといたらしい
治療後が完了したのに頭の打ちどころが悪く意識が戻らない可能性があると告げられた小町はほんとに取り乱しながら泣き喚いたらしいし、母親も泣いていたらしい。
少し以外だったのは父親だ。
事故を起こした車にはこの街の議員の娘さんが乗っていたらしい。
結果として俺が飛び出したことで事故になってしまった。
その後運転手の人は救急車をすぐに呼んでくれて応急処置もしてくれてさらには泣きながら俺の家族に何度も謝っていたらしい
基本相手側はお抱えの弁護士さんがうちとの窓口になっていたらしく
「治療費などはすべてこちらで負担します。」
「今後の補償についても誠意を持って対応させてください。」
と、こちらには負担を抱えないように動いてくれた。
事後から2日ほど経ったときに「落ち着いたら示談のお話も……」とまあ人身事故なんだそういった流れになるのは必然だったのだが、まだうちの家族の気持ちの整理は全然追追いついていなかった。
小町は俺の病室に学校休んでまだいたし、両親も仕事が終わればすぐに俺の元に来てくれていたらしいそんな状態だった父親が
「息子はまだ目を覚ましていません。」と一拍置いて
「誠に勝手なのはわかってますがその話は待ってください。帰ってください。」
とだけ。
静かに怒っていたらしい
いつもヘコヘコと目上の相手には腰が低く、ちょっと言い方悪いが少し頼りないイメージの親父が権力者にそんな態度をとるとはほんと以外だった。小町が理由ならわかるが俺が理由でだ。
もし意識があったならあの親父があそこまで怒る姿なんて見たことがないと言ってたと思う……
俺の無責任な行動で家族にいらん迷惑をかけた事ほんとに申し訳ないなと話を聞きながら思ったよ。
親父も今思えば、向こうに悪意があったわけじゃないと理解している。
ただ、タイミングが悪く関係が悪化しかけた時にうまく場を納めてくれた人がいたらしい
その人ことまあこの事を話してくれたその議員の娘さんの姉である人なんだがな
たまたま示談の話の際についてきていたその人は『陽乃さん』と言う人だった。その人は、家と俺たち家族の間に立って色々動いてくれたらしい。
俺が意識を失っていた約1ヶ月ほどずっとだ
そして約1ヶ月間そんな騒動があったとは知らず、その間意識が無く目覚めたばかりの俺からしたら事故はついさっきの一瞬前の出来事だったのだが
(あ〜知らない……天井だぁ…)
と目覚めた瞬間呑気にそんな事を思っていたのを覚えてる。目覚めても全く身体うまく動かせずイマイチ状況が掴めない中でも右手を握っている感覚は感じられた。
ノロノロと少しずつその方に顔を向けると涙目でこっちを見ている小町と目あった
「ぉ、おにぃちゃぁん……っ!」
約1ヶ月も意識を失っていたとその時は知らなかった俺は「何泣いてんだよ小町大袈裟だなぁ」と言いたかったが全く言葉が話せず、何とか握られてる手を動かして頭を撫でようとしたけどそれもできなかった。
愛おしい妹が泣いているのに何もできない不甲斐ない俺たるや情けないわ
その後小町がナースコールを押して看護師や先生がやってきて「約1ヶ月も意識不明の状態だったんですよ。正直意識の回復は難しいと考えていました。」
え?俺そんな重症だったの?その時初めて俺は約1ヶ月も意識を失っていたのを知ったのだ
俺が目覚めたのはその日の面会時間が終了する数十分前、流石に小町も新学期が始まってからは学校には行っていたが放課後の時間はずっと俺の手を握ってくれていたらしい。
俺が意識を取り戻したと知らされた両親もすぐに病室にやってきた両親は
泣きながら怒っていた。
でも、すぐに目を覚ましたことに安堵して泣き崩れた
その時俺は改めて家族に愛されてるんだなって感じたのだった
その後小町が「お兄ちゃんと一緒にいたい!!ここで寝るぅ!!」と若干の幼児退行を見せるという騒ぎがあったが両親2人がかりで小町を連れて帰って行った。その時帰る際俺を心配そうに見る3人の視線が印象的だったな。
ほんとに心配と迷惑をかけたんだと思う。
翌日の朝、小町達が出社登校の前に顔を出しにきてほんとうに俺が目覚めてるからを確認しにきた後。昼前だったと思う。事後を起こさせてしまった議員のご夫妻とその長女が俺の病室にきたのである
まだ身体を起こすのもやっとの状態だが、俺が意識を取り戻したと聞いたて速攻来てくれたらしい
あ〜選挙の時期になるとよくポスターで見る顔だぁ。
奥さん?和服美人だなぁ若すぎね娘さんと姉妹にしか見えん。
娘さんニコニコしててめちゃくちゃ美人さんだなと思っていると御三方が教科書に載せれるぐらいのお辞儀をして謝罪をし始めたのだ
まじでその時は困った。まだうまく動けないしそもそもの発端が俺が車に当たりに行ったものなのに大人の本気の謝罪を受けることになるとは
大慌てで頭をあげほしいと言ったのとそもそもこちらが悪いと俺も身体が動かないならも精一杯の謝罪をしてこれで本当に和解となったのだ
その後仕事があるらしくご夫妻は退出。娘さんと2人きりになった時の会話で俺の運命はまた少し変わることになる
「初めましてだね。……まあ私は君が寝てる間に何度か来てたから、初めましてって感じはしないんだけど」
「そうなんですか」
「雪ノ下陽乃です。この度は、本当にごめんなさい」
「いえ……気にしないでください。俺が勝手に飛び出しただけなんで。こちらこそ本当にすみませんでした」
「犬を助けたんだよね?小さい命救ってその家族の心ももっと誇っても良いと思うよ?」
「いえ。結果として大きな事故になりましたし、雪ノ下家の皆さんや俺の
家族にもこんなに迷惑をかけました。完全な自己満足な行動です」
「真面目だねぇ。自分の事責めすぎじゃない?」
「はは。真面目とは言われないっすよ。よく捻くれてるとは言われますけど」
「やっぱり自分のこと責めすぎ。だいぶ損してるよ」
「慣れてます」
「そっか」
陽乃さんは少しだけ困ったように笑った。
「こういうの言わない方が良いと思うんだけどいっちゃうね。運転してた人なんだけどね『この事故は自分のせいだ』って泣きながら責任感じちゃってね」
「……」
「私ねいったの「あれは防ぎ用がない事故だよ。ワンチャンの飼い主にも、飛び込んできちゃったあの子にも被があるからだからあなたが全部背負わなくていいっよ」てね」
だからね。と続けて
「君にも同じ事を言うね。この事故の責任を全て自分で背負う事はないよ。少しは責任を他の人に投げちゃいなよ。」
と少し悪どい顔をしながら言ってきた。ただまあ、
「ありがとうございます。でも、やっぱ俺の責任の方が大きいと思いますし」
それに
「妹をあれだけ泣かせた愚兄には足りないくらいなのでこの責任は勝手に背負っていきますよ。もし会う事があればその運転手さんにに伝えてくれませんか?
『俺は気にしてないです。逆に事故に巻き込んでしまって申し訳ございません。後救急車の呼んでくれて救急処置をしてくれてありがとうございます』と」
「ふふっ。やっぱり面倒くさい子だ。それにもしかしてだけど妹さんへ比率が大きくない?」
「めんどくさいって……。初対面の高校生に言う台詞じゃないですよ。まあそうです。小町への懺悔がでかいですよ」
「うん。でも嫌いじゃないかな、そういうの……。うーんそうだねやっぱりそうしよう。ねえ比企谷くん」
「はい?」
「目覚めてすぐこんな話をするのも何だけど。君がリハビリとか精密検査の事とか考えるとおそらく退院できるのは2ヶ月くらい先になるんだよね」
「はあ、」
「君が登校できるのは夏休み明け…。そうなると多分留年が確定するんだよ」
「………はぁっ!?まじですか!?」
「うんマジだよ。でもね今回は事情が事情だし私雪ノ下家と君のご両親そして君の担任の先生とで学校側に交渉してとある条件で1学期分の内申点を付与することになりそうなんだよ」
「その条件とは…?」
「比企谷くん苦手教科ってある?」
「自慢では無いですが理系は壊滅的です。特に数学。高校入試の為に詰め込んだ理系の知識は全て吹き飛びました。」
「はははっ!ほんとに自慢にならないねぇ。うん条件ってのはね1学期の中間テストと期末テストを2学期の登校日の週のうちに受けて全部半分以上を取る事なんだよ」
そう聞いた時思い出すのは中学時代のおれの理系のテストの結果。数学にしては2桁取るのがやっとのレベル赤点常連の俺の成績だ
うん無理だな。今回の進級は諦めよう。小町と一緒に高校行ける期間が一年増えたと思えば……
「なんかどうしようもない事考えてそうだね。でねそれまでの後約2ヶ月間私が君の勉強を見てあげようって提案なんだけどどうかな?」
「えっとありがたいんですけど大丈夫ですか?自分で言うのも何ですけど中学生に教える方が楽なレベルですよ?それに陽乃さん自身の学業に支障がでるのでは?」
「大丈夫大丈夫。もうあらかたの単位は取ってるから暇といえば暇なんだよね。一応勉強は得意なんだ。それにこう見えても私頭いいんだよ?」
うん頭いいのはイメージ通りだ。問題なのは生徒の方
「本当に大丈夫ですか?俺ですよ?」
「あんまり自慢っぽくなっちゃうから言いたくないんだけどT大法学部だよ。」
「は?ま?」
「うん、ま。だよ。それに私が教えて『無理でした〜』何て絶対に言わせないくらいバシバシやるから大丈夫だかね。安心してね」
ニコニコとしながらもその中には凄みを感じたプレッシャーがえぐい。でも小町との学園生活一年増加も捨てがた……
「何考えてるのかわからないけど良いのかな〜。これ以上小町ちゃん達に心配かけて」
ゔ
「それにこんな美人なお姉さんが2ヶ月間マンツーマンで付きっきりで勉強教えてまああるんだよ?ご褒美とは思わない?」
「何となく気疲れが凄そうなのでできればずっと毎日なのは勘弁してほしいです」
「ほほ〜言うね〜よし決まり。拒否権ナーシこれからバシバシ理系君に叩き込んであげるから。2ヶ月後、寝ながらでも数式解けるようにしてあげるね」
「それはもう調教や洗脳のレベルなのでは?」
こうして2ヶ月間俺はリハビリと入院生活を探しながら陽乃さんに勉強を教え込んでもらい、2ヶ月後苦手だった理系特に数学でも何とか満点の半分の点数を取れるまで成長することが出来たのだ。
俺が退院する時と丁度のタイミングで陽乃さんは海外に行く事になりしばらくは会えなくなったのだが結果はメッセージで送った。
後日その結果を見た陽乃さんには物足りないと言われたが勘弁してください。俺にしては上出来すぎるんですわ。
これが俺が高校に入学してから今日文研部に関わるまでの大まかな出来事だ。
小町の性格ですが基本原作ガイルと変わりません
まだ事故があって半年も経っていないので過剰に反応してしまってます
仕方ないねまだ中学二年生なんだもの
ちなみにワンチャンの飼い主さんはまだヒッキー家に感謝を伝えに行って無いです
雪ノ下家次女さんはヒッキーが意識不明時に何度か両親と小町にはあって謝罪してます