比企谷八幡 山星高校に入学する   作:狂った自販機

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続きました
話はあまり進みませんがこの後すぐに7話投稿します


久しぶりに小説書いてると楽しいですね


6話

人格入れ替わりの摩訶不思議な非現実的現象を経験し、文化研究部と関わった翌日の朝

 

昨晩は帰りが遅くなり小町に心配をかけた結果泣かせてしまった事が親にも伝わり軽く説教をくらった

小町ほどではないがあの事故以降両親も少し過保護気味になっていた

 

 

何故2時間も遅れたのかの理由はとりあえず『校則で部活に入らないといけないのだがまだ入っていなかったので部活の見学等に回ってた。』と言い訳を言って遅くなるなら連絡はちゃんとするようにとぐうの音も出ない正論をいただいた。

 

今は制服に着替え小町特製の弁当をカバンに入れて登校の準備が終わった所である

 

 

さてそろそろ家から出ようと玄関で靴を履き替えていると視界が一瞬ブラックアウトした

 

瞬きをしたそんな一瞬

 

 

その刹那の時間で俺の視界は見慣れた玄関ではなく、見覚えのない玄関になっていた。

 

 

(は?あれ?何が……おいまさか……っ!?)

 

「おーい『姫子』。もう行くのか?」

 

声の方向に振り返ると見たことのない内装の家で、その階段から降りながらおそらく俺に声をかけてる見たことのない男。

俺より2、3歳歳上だろうか?

 

 

(朝っぱらから勘弁してくれ……っ!)

 

 

思わず叫びそうになるが拳を握り無理矢理気を落ち着かせる。

 

脳みそをフル回転させろ……。今入っている身体は持ち主がどんな風に返答する?まあとりあえず行ってくるって言えば正解か?

 

 

「あ、ああ。行ってくるわ。じゃあ」

 

 

 

 

昨日それを経験していたからか何とか声を絞り出し玄関の扉を開けた外に出る。靴も履いていてカバンも持っていた状態だったのも助かった。

 

ボロが出る前にここから出よう

 

 

「ひ、姫子が行ってきますって言ってくれた……っ!?何年ぶりだよお兄ちゃん嬉しい……」

 

 

扉が閉まる前に後ろからそんな哀しげな内容の声が聞こえてきた。

 

日頃から挨拶くらいは返してやんなさいよ…稲葉ぁ!!

反抗期か?同じ兄として小町にそんな態度取られたら3日は落ち込むぞ……

 

 

 

昨日の今日でまた人格入れ替わりが起こった。

 

今俺は【稲葉姫子】になっていた

 

 

これにより文研部➕俺全員がこの摩訶不思議非現実現象を体験した事になるのか……

 

 

そう現状を思いながら家から出てしばらく本当に見に覚えのない住宅街を歩く。

 

(困ったな…)

 

ここからどうやって学校に行けばいいんだ?スマホのパスワードもわからないから道順を検索しようにもスマホ使えないからわからん……

人に聞くのも俺にはハードル高すぎて挙動不審でまともに会話できる気がしない……どうするか……。

 

入れ替わりが戻るまで人目が少ない何処で待機しておくか?

 

そう、困りきり学校の自主欠席も考え始めているとスマホから着信音が鳴った。

 

画面には『桐山 唯』の名前が表示されていた?

 

あれ?何故?稲葉と俺が入れ替わってて稲葉から連絡くるなら俺のスマホで稲葉のスマホに電話して番号登録してないから非通知で来るはず……

 

とりあえず着信ボタンを押して耳にかざす。スマホからは当たり前だが桐山の声が聞こえてきた

 

 

『すぅ……いやもしもし。正直わたしも状況が飲み込めて無いんだが……聞きたい事がある……【今わたしの身体にいるお前は……唯で良いのか?】』

 

 

しかし口調がおかしい。昨日の桐山の話し方よりも口調がややきつい。それに事情を知らない人が聞けば全く意味がわからない内容を話していた

 

 

うん。これはそうだね……またややこしい事になってるわ

 

 

「もしもし。おはよう稲葉。残念ながら俺は桐山じゃない。比企谷だ……」

 

 

そう返答するとハァ……とため息が聞こえてきた。スマホの向こう側で頭を抱えている姿が容易に想像できる

 

 

 

『お、お前らの言ってること本当だったんだな……!!わ、わたし……『唯』になっちまった!!』

 

 

まだ朝の早い住宅街に稲葉姫子の悲痛な叫びが響き渡った。

気持ちは痛いほどよくわかる

 

 

稲葉さん。ようこそこちら側へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取り乱して、スマホの向こう側で「くそっ何だよっ!?これ!?」と唸っていた稲葉だが、しばらく落ち着きを取り戻した。そして稲葉と現在の状況を整理する

 

 

『つまり唯が比企谷の身体にいる可能性があるってコトだよな』

 

「そうなるな。ていうか稲葉はよく桐山のスマホで電話してこれたな。パスワード知っていたのか?それか人に言えないような事をして……?」

 

 

今はあっちから通話をかけている状態なのでパスワードがなくてもスマホが使えているが、この通話が来てた途端このスマホはまた物言わないただの鉄の箱に戻ってしまう。

 

昨日の八重樫のAV貸し借りの情報の件もあるし……

 

ハッ!?まさか稲葉ハッキングの知識技能でもあるのか?だとしたら恐ろしすぎるな

 

 

『そんな犯罪紛いの事はしてねえよ。パスワードって文字数字だけでなくて指紋とかもあるだろ〜が。唯は顔認証でパスワード設定してたから操作出来ただけだ』

 

 

へぇ…なるほどね。今時のパスワードって数字以外もあるんだ。俺がスマホのパスワード設定してないから知らなかった

 

 

『とりあえずわたしの今のパスワード教えるからこの後、お前は自分のスマホに電話して唯が比企谷の入ってるのか確認してくれ…。後今日登校したら朝から部室に集合って伝えておいてくれ……。パスワードは『……』な。」

 

 

「ああ、わかった」

 

 

『わたしは太一と伊織に連絡するからあと青木にも連絡頼むな……。わかってると思うが、わたしのスマホの中身は勝手に見るなよ。見たら承知しねえぞ?』

 

「わ、わかってるよ。そんな恐れ多い事しないって」

 

昨日の『八重樫性癖暴露脅迫』を目の前で見ててそんな余計な事する事なんて露ほども思わなかったわ

 

『じゃあ切るぞ。頼むな』

 

「ああ、了解した」

 

 

そう言って稲葉は通話を切った。これからおそらく八重樫と永瀬に連絡をするんだろう

 

さて、俺もさっそく俺のスマホに連絡するか。さっき教えられたパスワードを打ち込み余計な操作をせずに通話モードを開き俺のスマホの番号を打ち込み電話をかける。

 

 

『は〜い。もしも〜し。どなたですか〜?』

 

 

 

うん?返ってきた声は俺の声だが桐山ってこんなノリの軽い話だったっけ?また男の身体になってるから落ち込むかブチギレてるかのどちらかと思っただけど…

 

 

ああ、嫌な予感がする。

 

 

こんなバカっぽく軽薄そうな話方をする奴、確か昨日文研部に1人いたなぁ……。

 

 

 

「もしもし、まさかだと思うがお前青木か?」

 

 

『え?あれその声!?まさか稲葉っちゃん!?おはよう〜。そうなんだよ気がついたら俺比企谷くんになっててさ〜。やっぱ昨日言ってた唯との入れ替わり気のせいじゃなかったよ〜。てかどしたん?比企谷くんに何か用あった?それに何で比企谷くんの番号知ってんの?』

 

 

 

もしかしなくても4人で人格入れ替わりしてね?もう頭痛いわ……

 

 

 

 

 

 

『へえ〜じゃあ今、比企谷くんが稲葉っちゃんになってるのね』

 

「ああそうなるな。で、この後さっさと学校行って部室集合な?」

 

 

 

稲葉と俺の現状をサクッと説明する。青木はさっきの稲葉とは違いは全く焦る事なく家から出たらしい。

 

が、俺と同じく学校までの道はわからないのでとりあえず俺が入れ替わる際に握っていた自転車の鍵を使い家の駐輪場から自転車を出して散歩がてら身に覚えのない道を自転車手で押しながら歩いていたららしい。

 

いや落ち着きすぎな?少しは遅刻の事とか考えて?

 

学校に向かってその後部室に行く事を青木に伝えた。

 

 

『は〜い。了解〜。じゃあチャリとスマホ借りるね?』

 

「ああ、でもマップ見ながら自転車は運転すんなよ?俺の身体で警察に補導されるわけにはいかんからな?まじで気をつけろよ?」

 

『わかってる。わかってる。じゃあまた後でね〜』

 

 

 

 

 

そう言い通話を切った。とりあえずこれで俺の身体は無事に投稿できる事が確定した。

 

それにしても当初の予想よりもさらにややこしい事になってるな。まさか4人間で人格が入れ替わってるとは。

 

そう思いながら連絡帳から青木の名前を探して通話をかける。

おそらく青木の中には桐山があるはずだ

 

 

 

『い、稲葉〜!!!!助けて〜……!!またわたし青木になっちゃったよ……』

 

 

通話が繋がり開口1番飛び込んできたのは予想通り青木の泣き声だった。

 

てか青木、桐山にここまで泣かれるくらい嫌われてんの?何したらここまでになるんだ?

 

 

「あ、ああ。落ち着け桐山。今俺は稲葉じゃなくて比企谷なんだ」

 

『うっぐす……。え…比企谷くん……?でも稲葉の声だよ……?』

 

 

ショックからかイマイチ俺の方も入れ替わってると状況判断ができてないらしい。

落ち着かせるのも含めて俺の方から今俺のら4人で入れ替わってると言うことと、この後文研部に集合してほしい事を伝えた。

その間に落ち着いたのか泣き声も無くなった。どうやら泣き止んだらしい。

 

 

『ふーん……。そっかなるほどね……。とりあえず今の状況は理解したわ。わたしの身体も青木じゃなくて稲葉が入ってるならまだ安心ね』

 

「そっか良かった。じゃあこの後部室に行ってくれ。頼むな?」

 

『ええ。わかったわそれにしても……』

 

「うん?どうした?」

 

 

さっきの青木の身体に入っていた事に対する悲壮感漂う声ではなく、今度は何故か少し怒気を込めた強い声で桐山は続けた

 

 

『比企谷くんは2回目ですでに伊織だけでは飽き足らず稲葉とも入れ替わったのね〜?』

 

「あ、ああ。そうなるな。どうした?桐山、何で急に怒ってるんだ?」

 

 

あれあれ〜?なんか桐山さんの様子がおかしいぞ〜?

 

『んでっ!!?なんでわたしは青木となの!!?どうしてこんなにも【可愛くない身体】にあたしがならないといけないの!!?』

 

 

「お、おい!落ち着けって!!てか俺に言われても困るんだが……」

 

 

『わかってるわよ!!でも羨ましいじゃない!!何で比企谷くんは2回も可愛い身体になってるの!!?どうして伊織と入れ替わせてくれないのっ!!?今回だって変に多人数で入れ替わさせずに素直に稲葉の身体にしてくれれば良いじゃないつ!!?』

 

 

さっきまでの落ち込んだ様子は何処へやらここまで溜め込んだ鬱憤が何故か俺にぶつけられていた

 

 

『ふ、ふふふっ……。比企谷くんは全く悪くないのはわかってるだけど、羨まし妬ましくて青木より嫌いになりそう……』

 

 

「ええ……、それは理不尽すぎじゃね……?」

 

 

 

 

そろそろ俺も学校に向かわないといけないため多少強引に話を切り上げて通話を終わらせた。

 

 

身体を入れ替わって、ギャン泣きするようなやつよりも嫌われかけてるの本当に理不尽だね……。

初めてだよ人格入れ替わりの対象が羨ましいからって理由で人から疎まれた事……

 

桐山がこの部で1番クセがあってやばいやつなのかもしれない。この可愛いものへの異常な執着は一体どこからやってくるのやら……

この部まともなやついないんじゃないか?

 

そう思いながらマップを使い学校へと急いだ。

 

 

今朝だけで人生一年分くらい電話した気がするなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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