異世界迷宮でオリジナルハーレムを   作:獣人スキー

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異世界迷宮でハーレムをは初投稿なので初投稿です。


プロローグ

ネットサーフィンをしていた。

深夜の静寂の中、ふと、画面の隅に現れた奇妙なバナー広告。

『あなたの適性を診断します。キャラクター作成を開始しますか?』

 

普通の人間なら、無視するか、あるいは数分でブラウザを閉じるだろう。

だが、俺の心臓は激しく鼓動していた。

この導入、この怪しげなインターフェース。

間違いない。

 

俺が読み耽ったWeb小説、『異世界迷宮でハーレムを』の入り口だ。

 

これが現実だとしたら、俺は今、人生で最大のチャンスを掴んでいる。

マウスを握る手に力がこもる。

 

画面が切り替わり、膨大な設問が並んだ。

性格診断のような、あるいは倫理観を問うような、奇妙なアンケートだ。

 

俺は、この画面を知っている。

だからこそ、一問一問を慎重に吟味していった。

 

やがて、ボーナスポイントの設定というページになった。

 

おお。

 

ゲームっぽいな。

 

やり直すを何度かクリックして、数値を変えてみる。

 

俺は、こういうのは凝るタイプだ。

いい数字が出るまでは進めない。

 

合気道が好きなのも、型に凝ったという面もあるかもしれない。

同じ型を何回も繰り返す。あれはあれで楽しいものだ。

 

ボーナスポイントは、基本的にかなり低い数字しか出ないみたいだ。

十台二十台が多い。一桁も結構ある。

どのくらいが最高の数値なんだろうか。

 

最高値はいくらなのだろうか。

原作の知識が正しければ、それは「99」だ。

 

さらに繰り返す。

四十台はたまに、五十台もたまには出るという感じか。

さっきのより上は狙えそうだ。

 

こういう作業は嫌いではない。むしろ没頭できる。

 

七十台が出た。

八十台。

九十台。

 

そして。

 

99。

 

「――よし!」

 

手が震える。

理論上の最大値。ミチオが引き当てた、最強へのパスポート。

この「99」を確定させて、ようやく次の設定ページへと進む。

 

種族選択のページになった。

 

人間(0BP)

エルフ(8BP)

ドワーフ(8BP)

狼人族(8BP)

 

俺は迷わず【エルフ】を選択した。

知力と精神の圧倒的な補正。魔法使いとしての将来性を考えれば、8ポイントの消費は安い。

 

残り91ポイント。

 

次はスキルと装備だ。

Wikiの知識を総動員して、この91ポイントを割り振っていく。

 

まず、武器だ。

【武器設定:六】。

累積で63ポイント(1+2+4+8+16+32)を消費する。

これでリストの最下段にある、聖剣デュランダルを選択した。

攻撃力5倍、HP吸収、MP吸収。これさえあれば、序盤の生存率は跳ね上がる。

 

残り28ポイント。

 

次に、保険として【キャラクター再設定】を1ポイントで取る。

これさえあれば、向こうに行ってからいくらでもやり直せる。

 

残り27ポイント。

 

成長効率を上げなければならない。

 

【必要経験値五分の一】。

累積で15ポイント(1+2+4+8)消費だ。

 

【獲得経験値三倍】。

累積で7ポイント(1+2+4)消費だ。

これで合わせれば通常の15倍の速度で成長できる。

 

残り5ポイント。

 

鑑定、ジョブ設定。

それぞれ1ポイント。計2ポイント。

 

残り3ポイント。

 

今の俺はLv1の村人として転移するはずだ。

エルフとしての魔力は高いが、腕力や敏捷は一般人以下だろう。

デュランダルを振るうための最低限の補正が必要だ。

 

腕力上昇:2。

敏捷上昇:1。

 

これでちょうど99ポイントを使い切った。

 

決定、をクリックした。

 

『設定を完了しました。よろしいですか?』

 

はい、を押す。

 

視界が真っ白になった。

液晶の光ではない。

 

 

気がつくと、森の中にいた。

 

土の匂いがする。

風が吹いている。

 

夢ではないらしい。

 

自分の手を見る。

指が細く、肌が白い。

耳を触ってみる。

先が尖っている。

 

エルフになったらしい。

 

ステータスを確認する。

 

名前:吉野周平

種族:エルフ

ジョブ:村人 Lv1

 

やはり村人だ。まだ何も倒していないから当然だ。

だが、右手に、ずっしりとした重みを感じた。

 

聖剣デュランダルだ。

腕力を少し底上げしたおかげか、なんとか扱えそうだ。

 

自分の服を確認する。

元の世界の服だ。

 

ポケットの中に、何か入っている。

 

網に入った、色とりどりのガラス玉。

昨日、コンビニの帰りに百円ショップで買ったビー玉だ。

 

この世界なら、価値が出るだろうか。

 

俺はデュランダルを腰に差し、歩き出した。

 

「鑑定」

 

周囲の木々を確認しながら、慎重に進む。

 

吉野周平として、この世界で新しい生活が始まる。

 

期待に、胸が高鳴った。

 

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