本当に最初の方の勢いはどこに行ったのやら……
それではどうぞ、と行く前に!
なんと、UAが3000台に!お気に入りは34件!ブックマークは15件!いつもしょうがなしに読んでくださる皆様、本当にありがとうございます!
いやー2900台から言おう言おうと思ってたんですけど、気がついたら3000台になってたんですよね。毎日、1ずつ上がってくUA見てたらニヤけが止まりませんでしたぜ。
さて、長い長い前置きもここら辺にして……それではどうぞ、
(伝えたいことが多すぎるんだよなぁ……)
義生ケンツヨツヨ強化大作戦 一日目 午前
「え、本当にその名前でいくんですか?」
「ダメですか?」
「いい…私は凄くいいと思うよ!特にツヨツヨの部分が耳にくっついて離れないもん!モモッターに上げたらトランプ1位目指せるんじゃないかな?!」
「やっぱりそうですよね!あと梔子先輩、トランプじゃなくてトレンドです!」
「本っ当にこの人たちは……」
ホシノがそんな事を言うと、梔子はホシノの方をチラッと向いて「やっぱり私の方が(ケンくんとの仲良し度は)上かなぁ?」とでも言うかのように*1ホシノに向かってドヤ顔をする。
「なっ……くっ、ケンさんと会った日もそうでしたけど、なんでわざわざドヤ顔してくるんですか!」
「えへへ〜、ムキになるってことは、やっぱりホシノちゃんもケンくんと仲良くなりたいんだ?」
「はい?!だ、誰がそんなこと——」
……アビドス生活3日目にして、この2人のやり取りに慣れてきた自分がいる。逆に和んでくるね。
ん〜……出来れば、このままじゃれててくれないかなぁ。実を言うと、その……訓練やりたくない!いや、やりたくないと言うか全くやる気が起きないというか……ね?多分、今日の俺の神秘が少ないせいだと思うけど。あ、細かく言うと少し違うんだっけ?……めんどくさいしこの表現でいいや。
俺がそんな事を考えていると、顔を赤らめながら梔子に色々言っていたホシノが、急に俺の方を向いて。
「ん?今、ケンさんからふしだらな感情が……これは早く訓練を始めた方が良さそうですね」
(え、何この人、怖)
「ということでユメ先輩、ケンさんをお願いします。1時までには帰ってくるので……よし、行ってきますね」
「うん、ホシノちゃん行ってらっしゃ〜い!」
ホシノはリュックを背負って、校門を開け
本当に黒服より怖いよあの人。
「ケンくん、一応言っておくけど。昨日のただ撃たせたのとは違って、今日から本格的に特訓していくからね!」
「わかりました!」
「よし、じゃあケンくん!とりあえず撃とう!」
(本格的にとは!)
数十分後
「うーん、当たらないね〜。いきなり10mは遠すぎたのかなぁ……」
「あ、あの梔子先輩……さっきから耳元で囁くのやめてくれませんかね……」
「ん〜、一旦8mくらいにしてみようかな〜?」
「だっ、ですからァ」
説明しよう!
今の梔子は、俺の右肩に顎を乗せながら腕を後ろから支えているのである!事の始まりは、少し前に梔子が「腕がプルプルしてるよ」と俺に言ったことだった。それから今この時までの10分間ずっとその状態なのである。
色々当たってるし、1発撃つ度に
梔子が少し子供っぽいから忘れていた……これが2つ年上の力……
「ケンくん?さっきから固まってるけどどうしたの?」
「く、梔子先輩。その、ですねっ、そうだ!梔子先輩の射撃を見せてくれませんか!出鱈目に的を狙ってるよりも、何か学べることがあるかもしれませんし!んねっ!」
「確かに、ただ撃ってるだけじゃ上達しないよね。よし!」
そう言って梔子は俺から離れる。
よし、脱出成功。
「ここでいいかな?フッフッフっ……ケンくん、しっかり見ててね。これが、先輩の腕前だよ!」
梔子は、よくわからん場所に付けてる拳銃を抜き、的に向かって撃つ。
銃弾は……的のド真ん中に
「す、すごぉ……」
「ふ、フッフッフッ!これが先輩の腕前だよ!」
(なぜ2回言った)
でも、2回も「先輩の腕前」って言うほどはあるなぁ。10mも離れた的に当てるのって思っていたより難しいのに、片手で、しかもド真ん中。先輩っぽさがあるかは別として、腕は確かなんだよな。うん、本当に凄い。
「何かコツとかってあるんですか?」
「コツかぁ……「当たれ〜」って祈ることかな!」
「え?」
「「当たれ〜」っていの」
「他には?」
「他にかぁ〜……目標をサイトに入れて引き金を引くこと?」
え、それだけ?てことは梔子の才能ってこと?いや、あの梔子だぞ?戦闘の方面で才能なんて……日々の努力の賜物とか?
「いや〜まさか真ん中に当たっちゃうなんてな〜。今日は調子がいいのかなっ」
そう言いながら腕の力こぶ辺りに手を当て、フンッと鼻を鳴らす梔子。
……調子……今日は……もしかして、アレが関係してる……か?
「梔子先輩、射撃もう1回見せてくれませんか」
「うん、いいよ!」
梔子は拳銃を構える。
俺はその姿を、今度は歯車を回しながら見る。
「わっ、見て見て!また真ん中だよ!」
「はい、しっかり見てましたよ」
見てたよ見てた。
うん、見てた……梔子*2の神秘が銃に集まっていったとこを……そして、梔子が放った弾にも神秘が付いてたとこをね……
いや、うん、なるほどね。拳銃に神秘を集めることで威力増加とか、弾に集めることで少しオートエイム機能とかが付いてるっぽいな、他にも色々恩恵ありそうだし。それと、今日は俺の神秘が少ない日。その分俺の神秘が梔子に行って、梔子の総合の神秘の量が増えてたからド真ん中に何回も当たってたわけね。納得納得………………
え?神秘を動かせるのって俺だけじゃないの?
でも、さっき梔子にコツを聞いた時に神秘を動かしてる的なことは言ってなかったよな?梔子の性格的に黙ってるなんて事ないと思うから……まさか……無意識に?
ぐぅ〜??とても、とても気になるけど……とりあえず、今は梔子の真似して撃ってみるか。
俺は拳銃を構える。梔子が支えてくれていた感覚が残っていたお陰か、腕が拳銃の重さで震えることはない。でも、このバフもすぐに消えてしまうだろうから手早く済ませよう。
「あっ!ケンくん凄い!もう腕が震えてな…………」
ケンが集中していることに気づいた梔子は口を噤む。
歯車を回す。
神秘を拳銃に集めようとしてみるけど、思っていたより神秘を動かすのは難しい。頑張って腕まわりの神秘が少し集まってくれた程度。弾薬にも集めようとするけど上手くいかない。
…………「当たれーって祈る」だっけか?
歯車が回る。
今度は体中から神秘が集まってくる感覚がある。拳銃が、弾薬が、神秘を纏う。俺はいつも通りに引き金を引いた。
放たれた弾丸は、吸い込まれるように的の真ん中を通り抜けた。
そして、手からすっぽ抜けた拳銃は俺の
「わっ!わっ!やったー!凄いよケンくん!……ケンくん?!」
「鼻いでぇ……」
クソ、折角かっこいいムーブみたいなのできそうだったのに…………エンチャントされた拳銃の反動に耐えられなかった……グロックでよかったー、ベレッタとかなら死んでたな。
「は、鼻から血が!ちょっと待ってて!いま救急箱持ってくるから!」
「は、
やった、やったー、やっと当たった……凄い、もう達成感が凄い。必死に打ち続けた30分、包まれた10分は無駄じゃなかったんだって思える…………いや、やっぱ無駄かもしれない。
それにしても、色々謎が増えたなぁ〜。
もういい疲れた。地面でいいから横になりたい。鼻血出てるから横になれねぇ〜
「ケンくん、大丈夫?少し見せて」
「あ、くひなしせんばい…………ん」
顔ちっけ〜、絶対俺が男だってこと忘れてるよなこの人……………………ん?寒気?
俺が
「………………」
「あ…………いや、待っへ待っへ、絶対になには勘違いひてるから!へか帰っへ来るの早くない?!」
「大丈夫です、勘違いなんてしてませんよ。なにかの衝撃で転んでしまって、ケンさんの上にユメ先輩が覆い被さる形になってしまったんですよね?つまり不可抗力」
お?おぉ?全然違うけど、変な勘違いじゃないなら別に……てか、いまどんな体勢になってる——
「そしてユメ先輩に興奮して鼻血が出たと……何か言い残すことはありますか?変態」
「よくないよくない!違う!全部違う!梔子先輩はいつまで俺の鼻見てんですか!」
▽
「なるほど拳銃で鼻を……すみません、ちょうど救急箱が見えない位置に居たので勘違いしてしまいました」
「気にしなくて大丈夫だよホシノちゃん。私だって勘違いするときなんか沢山あるもん」
「ユメ先輩は多すぎる気がしますけど」「ヒィンッ」
「あの、そういうのって普通、僕に謝るんじゃないんですか?」
「えー……」
えー……ってなんだよ
「えー……ってなんですか」
「(だって、ケンさんがユメ先輩の胸に興奮してた変態なのは事実じゃないですか。顔もあんなに近くて……あんなに動揺して……)」*3
うわぁ!いきなり殺意で話しかけてくるな!びっくりしたァ……
(興奮してませんよ!ホシノさんじゃないんだから……動揺したのは絶対ホシノさんに勘違いされたと思ったからで、梔子先輩とはなにも関係ありません)
「(なんでですか、興奮してくださいよ)」
ホンットこのオッ〇イ星人は……
しっかし、本当に自分で驚くくらい興奮とかしてないんだよな。そりゃあ少しドギマギとかしたけど、俺バリバリ思春期野郎だぜ?普通ドギマギですむか?うーん、キヴォトス人は女性に耐性持って産まれてくるんかな?それなら——
(後ろから抱きつかれたみたいになりながら
「は?」
「(いま何て言いました?)」
(言ってないです)
「(何て思いました?)」
(はは……)
ヤバい!ホシノがだんだん近づいてくる!誰か助けて!
俺のそんな思いが届いたのか、梔子が俺とホシノの間に割り込むように顔を覗かせてきた。
「ねぇ、ケンくんとホシノちゃんは何でさっきからそんなに見つめ合ってるの?」
ナイス梔子!
今、ホシノは俺に色々問い詰めたいだろう。だがしかし、それよりも絶好のチャンスが訪れたらそっちに狙いを定めるはず!朝のやり返しのためにな!
ホシノは数秒俺の目を見た後、梔子の方を向き。
「…………すみませんユメ先輩。私とケンさんは、既に見つめるだけで互いの思いがわかるくらいふかーーい仲なんですよ。やっぱり(ケンさんとの仲良し度は)私の方が上でしたかね?」
「ひぃぃん!またやり返されたぁ!」
言い方言い方……よし、今のうちに
梔子とホシノのじゃれ合いを横目に、的や薬莢などを片付けていると。
「ひぃん……あっそういえば。見て見てホシノちゃん、あれケンくんがやったんだよ!」
梔子が、俺が手に持っていた真ん中を貫かれた的を指さす。
「あ、あの的って、こないだ買った結構頑丈なやつですよね……?」
「ね、凄いよね!」
「え、そうなんですか?ただの木の的かと」
梔子は立ち上がり、的の入れ物に入っていた説明書を読み上げる。
「『少し特殊な素材を使用し、板を何重にも重ね、何ヶ月使っても壊れにくい的に仕上げております』だって」
「へー、わざわざ説明書も書いてあるなんて、ブランド物か何かです……か…………」
特殊な素材……何重にも……ブランド物………………待て………………これ、いくらだ?
それに答えるように、ホシノが殺意を使って来て
「(…………少しいい値段したのに………………午後からの特訓、覚えておいてくださいね?)」
「ハハッ…………」
第10話の裏話:元々は4000文字だった。長すぎると思い修正を加えたら4700文字になった。
ケンに合わせたりしたい生徒さん候補
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空崎ヒナ
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陸八魔アル
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聖園ミカ
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調月リオ
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美甘ネル
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黒館ハルナ
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阿慈谷ヒフミ
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尾刃カンナ