いや、まだ梔子と決まった訳じゃないよな……俺の梔子知識は二次創作ぐらいしかないし、もしかしたら他人の空似かもしれない……
「あの、貴方は?」
「ごめんね!突然の事で混乱してるよね…私は梔子ユメ、アビドス高等学校の三年生!」
まぁ、梔子さんですよねぇ。
あれ?ということは今は原作開始前なのか?
「すみません、ここは?」
「ここはアビドス校舎の保健室だよ。君が道端で倒れてるのを見つけて、ここに運んだんだ」
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ、どういたしまして」
凄いな、何だこの溢れ出る包容力は……女子ともう何年も話してないのに、落ち着いて会話が出来る!これが、本編で亡き……梔子の力……!
「体調はどう?水を持って来てたんだけど、飲む?」
「じゃあ、頂きます……」
ケンはペットボトルを梔子から貰い、蓋を開けて、勢い良く水を飲む。
カーーッ!!水うンまぁ!乾きに乾いていた喉にオアシスが流れ込んでくる!
「……ふふっ」
「ゴクゴクゴク……」
(……なんか恥ずかしい。クチナジザン!ナズェミテルンディス!!)
「ゴクゴク…ふぅ」
一旦飲むのをやめたケンを見て、梔子は口を開く。
「えっと……君の名前は義生ケンくんでいいのかな?」
「え……そうですけど、なんで名前を」
ケンは水を飲みながら梔子の話を聞く。
「その、ごめんね、君が寝ている間に少し荷物を漁らせてもらって、その時に……」
(”荷物を漁らせてもらって”……?)
梔子は
「これを見つけて……」
「ブゥッハッ!!」
「わっ!大丈夫?!」
ヤッッバイ!ヤッッバイ!あれ転生とか何とか色々書いたやつ!もし中を見られてたら……!
「アノ…ナカ……」
「あっ、流石に中は見てないから安心して!
「ヨカッタ……」
はぁ〜危ねぇ、我の心が崩壊するところだった。手帳に律儀に名前書いてた俺、ナイス!今度からは一目見て分からない所に入れておこ……
ケンが吹き出してしまった水を掃除している途中、梔子がまたケンに話しかける。
「……あのねケンくん……一つだけ質問を……いや、聞きたいことは沢山あるんだけどね!まずは一つ……していいかな?」
(くん?)
「はい、いいですよ」
梔子は小さく息を吸う
「……ケンくんはアビドスに入学するの?」
「え?そうですけど。なんで─」
ケンがそう答えると、梔子は目を輝かせながらケンの顔に近づく。
「本当?!」
「っ?!まぁ、はい」
「~~~やった〜!!!!!」
「うぉっ?!」
「あ、えへへ」
梔子は少し照れくさそうに頬を搔く。
「ごめんね!ケンくんの服を見た時からずっと気になってたんだ!」
「あぁ、なるほど…これか……」
今、俺が着ているタンスの中に入っていたアビドスの制服。*1これ男性用なんだけど、普通に売ってるのかな?
「それにしても、何で今なの?」
「え?今?…ですか?」
「だって、今って5月でしょ?何で今になって入学しに来たのかなあって……あ、嫌味じゃないよ!」
5月?!マジか、めちゃくちゃ4月の始めとか、3月の終盤の気分だった。入学式とかもう終ってるよな……あれ、ということは、小鳥遊はもう入学してるのか?
「あの……今から入学って出来るんですか?」
「…うん!出来るよ。あ、そうだ!書類持って来た方がいいよね」
「じゃあ、お願いします」
「いやぁ!このこと聞いたら、ホシノちゃん…も……」
そこまで言いかけて梔子の動きが止まる。
「どうしました?」
さっきから本当に表情豊かだな……てか「ホシノちゃん」って、やっぱりもう入学してたか。
「ホシノ……ちゃん……に」
あれ……じゃあ小鳥遊は何処に?いつも梔子のそばにいるイメージなのに……やっぱり二次創作で得た知識は役に立たな─
「ホシノちゃんにケンくんが起きた事、伝え忘れてた……」
─あ~……なるほど……俺は今、どんな言葉を使っても、こいつをバカに出来る気がする。
「……なんか、ケンくんにバカにされた気がする」
(お!できた!)
「いやいやいや!……それよりも!そのぉ〜たk、ホシノさん?に伝えに行った方がいいんじゃないですか?」
「た、確かに!ごめんねケンくん、ちょっと待っててね」
そうして梔子は駆け足で部屋から出ていく。
ふぅ〜なんで考えてる事が、というかあの流れで「それよりも」に納得する人っているんだな。
よし、1回今まで起きたことを整理しよう……とりあえず
今は原作開始より2年前
うん、これだけわかってれば問題ないか*2……これ以上考えるのはめんどくさい……
(あ、戻ってきた)
扉から入ってきたのは、先程まで話をしていた梔子ユメと、
特徴的なアホ毛を生やしたピンク色のショートヘアー、頭の上はこれまたピンク色のヘイローを浮かべ、目は黄色と青色のオッドアイ、ショットガンを持ち、梔子とは真逆で色々小さな女性。
アビドス高等学校一年生小鳥遊ホシノだった。
(あれ?なんかデジャヴ?)
既存のキャラクターを動かすって本当に難しい、他の二次創作製作者には尊敬の念しかないですね。一応ですが、次の更新は”多分”早いと思います。
ケンに合わせたりしたい生徒さん候補
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空崎ヒナ
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陸八魔アル
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聖園ミカ
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調月リオ
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美甘ネル
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黒館ハルナ
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阿慈谷ヒフミ
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尾刃カンナ