ブラックスカイ成り代わりが本編に乱入する   作:伽華 竜魅

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深夜テンションで書きたくなったから書いた。
今後も書いて出来たら更新するペースになるかもしれません。




ブラックスカイ(成り代わりに近い形)です

 

 

 

 

目が醒めたら異なる世界に加えて、既存(?)の存在に成り代わっていると誰が予想できただろうか。

神々の気まぐれか、遊びか、好奇心か、それとも私が眠ってる間に気づかぬ病で命を落とした結果か、今となってはその全ては分からない。

けど、今私の目の前で腕を組んでいる少女だけはわかる。

 

「――気持ち悪いですね。一方的に知られてるというのは」

 

どうやらこっちの思考は筒抜けらしい。

だけどそれよりも何でって疑問が大きい。

そもそもあなたは本家では異なる形で登場して、最後には感謝祭で登場しすぐに消滅し、最期を迎えたはずだけど。

 

「それはあくまであなた方の知る茶番に過ぎません。ここはそことは無縁…とは断言できませんが、そういう世界なので」

 

なるほど……つまり今私の目の前にいる『ブラックスカイ』は、私たちの知るブラックスカイと多少なりと異なると?

 

「そうなります。簡単に言えば本家では消滅しようとも、アンダーグ・エナジーやあなた方ファンと言った方々の脳には依然として私の記録、記憶等が刻まれているので」

 

つまり、真に消滅するのは知る者が完全にいなくなった時ってことか。

 

「そんな感じですね。まぁ本当かは不明ですが、現状そうなっているんでそうなんだと納得しているだけって感じです。それともう無駄話もあれなんで単刀直入に言います」

 

ブラックスカイは私を見てハッキリと言ってきた。

 

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は?と思い自分の姿を見れば、確かに主人公とは色合いが異なる、暗めの通常の姿に変わっている。

というか成り代わってると言ったところかな?まぁ本人は目の前にいるけど……てか服装は別なんだ。

上半身は片方だけ肩出しの黒いワンショルダーに、下半身は黒いミニスカートとロングブーツを履いていた。

 

「そっちの格好のほうが様になってます。あっちの私の格好は正直好かないので」

 

あ、そうなんですね……というか私になってもらうというのは?

 

「そのままです。私は私という存在を消滅させたくありません。ですがあなた方の世界でいう所の、修正力、もしくは抑止力といったものでしょうか。それによって、茶番によって消滅した私の影響か、私の意識は必然的に消滅する定めにあります。意味がわかりませんよ、本当にイラつきます……ですが対抗策がないのも事実。それでもこの力と肉体だけでも残したい。そう思い、今しがた言ったことを実行するに至りました。何故って? さぁ……生まれたからですかね?」

 

それで私に成り代わり的な感じで明け渡す…と?そもそもなぜ私に?

てかそれいろいろと問題にならない?大丈夫なの??

 

「選んだのはたまたまです。問題は何とかなるかと。世の中には存在しない、ごく一部にしか認知されない本当の意味での空想上のプリキュアが存在したりもしているので。それ以外での理由はありませんね」

 

たまたまですか……いやまぁあなたが何かしら理由を付けずに真っすぐ言うその姿は嘘じゃないかもね。後その後の発言はいろいろとマズい気がするからやめて?

 

「嘘をわざわざつく必要などありません。それで、どうです? 私の意識は消えますがやってくれますか? ――悪役を」

 

まぁここまでされた挙句、元の世界の私がどうなってるかも分からないし、いいよ。

 

「すんなりですね。てっきり断ると思いましたよ」

 

だって元の世界に戻ってもやること変わらないもん。そこまで言うってことは本当なんだろうし、それに、私、アナタを推してるから。

 

「そんな理由ですか?」

 

たまたま私を選んだあなたと同じだよ。

 

「……ふっ、そうですね。では早速実行しましょう。あっ、別に私を忠実にやる必要はないので、あなたなりのやり方で悪役を進行してください」

 

するとブラックスカイは変身していない状態の姿、私と本当の意味で同じ姿になって、私に色が反転したミラージュペンを渡してきた。

 

「それじゃあ、せいぜい悪役頑張ってください――ブラックスカイ」

 

本物のブラックスカイは白くなり、塵のように消滅していく一方、私はミラージュペンに赤黒のトーンをセットする。

すると足元にアンダーグ・エナジーが出現し渦上にうごめいて、私を包み込んでいき、やがてブラックスカイとして変身を果たした。

 

「ならせいぜいあっちで楽しく鑑賞してください――ブラックスカイ」

 

 

——◆——

 

 

さて、本家とは多少異なっていようとも本人から力と肉体を継承して真に本家世界へ来てみれば、本編敵サイドの拠点の海とは。

まぁアンダーグ・エナジーから生まれたってのもあるから、合点は一致するだろうけど。

 

「どうしましょうか。悪役を実行するのならアンダーグ帝国側に着くのが最善ですが、もし映画編などに介入などというイレギュラー現象が起きては面倒ですね。そもそも私がここにいる時点でイレギュラーではありますが」

 

歩きながら今後のことを考える。

第一の問題はここが過去か本編か完結後かの三つのうちどの時間軸か。

本家のブラックスカイは感謝祭…言うなればアニメ完結後に登場したサプライズキャラでもある。

 

ダークスカイとは似ても似つかない異なる存在でもある。

となれば情報収集がすべきこと。

だけどもし過去の場合だったら、この先キュアスカイという存在が現れ、私と瓜二つと言える姿に帝国の者たちは怪しむだろう。

 

なんせ本家はキュアスカイの中に入ったアンダーグ・エナジーの残留で出来てたものなのだ。

本人から授かったと言えど、偽物にも等しい存在が私でもある。

アンダーグ・エナジーが過去と未来と現代の全てで繋がってるというのも無理がある……なんせ帝国の王や真のラスボスであるあのハゲはそれらについて詳しいはずだから。

 

いや、案外それでも行ける可能性はある……最も、今の時代がどの時間軸かで言い訳は変わるわけだ。

まずはここを出よう。

 

「――アンダーグ・エナジーに妙な動きがあったから来てみれば、随分変わった者がいるな」

 

そんな声が聞こえて視線だけを向ければ、そこにはハゲが…『スキアヘッド』がいた。

コイツは過去にも本編にもいたからな……断言ができない。

だけど今の発言を見るに、もしかするとだ。

 

「まさかプリキュア、それもキュアスカイが我々が気づかぬうちに侵入し、アンダーグ・エナジーを内包したとは……信じがたい」

 

どうやら本編の時間軸、少なくとも主人公はプリキュアになってるようだ。

なら話はある程度こっちにとっても都合のいい様に持ち込めるかもしれない。

 

「何か勘違いしているようですが、私はそのキュアスカイではありませんよ。スキアヘッド」

 

「ほう…だが君の姿は紛れもないアンダーグ・エナジーを取り込んだキュアスカイのように見えるが?」

 

「確かに私はスカイですがプリキュアではない…そうですね。わかりやすく言うならば、アンダーグ・エナジーをどこまで知ってるかわかりませんが、私の話を信じるのであれば話してあげてもいいですよ?」

 

スキアヘッドに向き、通路だったのもあって壁にもたれる。

スキアヘッドは興味があるように眼鏡を直してから、私を見てきた。

 

「信じるかは話によるが……そうだな。お前は私と同等かそれ以上のアンダーグ・エナジーを持ち、さらにはその身に纏って理性を保っている。聞くとしよう」

 

乗ってきたか、ここからは下手なこと言わずうまく誤魔化せるかだ。

 

「なら自己紹介をしましょう。私はブラックスカイ。分かりやすく言えば、私はアンダーグ・エナジーそのもの、言い換えれば化身であり、その形をキュアスカイで模った存在」

 

「ほう、つまりここに来たことのないキュアスカイの姿を模ったと?」

 

「厳密に言えば、彼女に浄化されても僅かに残った残留がゆっくりと海に自ら戻っていき、多くのアンダーグ・エナジーと共に彼女の姿、力、その全てを上回る形で、海そのものが生み出した。なのでランボーグじゃなく化身。といった感じですね」

 

「それは興味深い……アンダーグ・エナジーが自らそのようなことをするとは」

 

本当に興味深そうに笑みを浮かべてる。

こっちとしてもうまく話が通じて僅かに口がニヤついちゃってるよ。

このまま話を続けよう。

 

「私の目的は悪役を実行すること。キュアスカイはヒーローを抱いていますが、それは悪がいなければ成立しないもの……愚かで哀れなことです」

 

「つまり、彼女のために暴れると?」

 

「と言ってもそれはあくまで二割程度です。私個人としての目的もあります」

 

「聞かせてもらっても?」

 

「三割はこの力を大いに振るいたい。せっかくこれほどまでの力を得たんです。使わないと宝の持ち腐れになりますからね……そして残り五割は、アンダーグ・エナジーの海は私という存在を生み出してくれたんです。最後まで生きたいってところですね。まぁ五割については生物的本能もあるでしょうが」

 

元々悪役は徹底するんだ。

光堕ち?冗談じゃない。

そうなるぐらいなら自爆でもして目の前のコイツの糧になる方がまだマシだ。

 

私に光は似合わないし、悪役がいなくなって困るのは向こうだろう?

それに約束したし、彼女も身体と力を明け渡す際に好きにしていいと言っていたんだ。

やりたいことは徹底してやりたいし、映画編で出てくるボスたちの力も取り込めるのなら取り込んで、永遠という名の悪役もいいだろう。

 

さらにはプリキュアの世界はどこでも別世界や過去、さらには並行世界まであるんだ。

そこにも踏み入れていいだろうな。

さっきまでは映画編でも介入したら面倒だと思っていたが、今思えば本編での悪役は基本映画に出ない。

 

出るとしたらラスボスの配下として蘇るってのが定番だ。

ふふふっ、想像するだけで面白いね……。

 

「それで? あなたは私のことをここまで知ってどうするんです? 排除でもしますか? するんでしたら抵抗はしますよ――『ダークヘッド』」

 

もたれるのをやめて、片手をあげ、指で器用に骨を鳴らす。

戦闘はど素人だろうけど、上達するまでは力で補う。

 

「ふふふっ、ハハハッ! 私の正体を知っているとは驚いたよ!!」

 

「えぇ知ってますよ。なんせ同じ化身なんですから。先輩とでも言いましょうか?」

 

「それは少し気分が悪くなるから断ろう。だが、私以外にも化身が、それもプリキュアの力を模る形で生まれるとは思いもしなかった」

 

「私を器にするならやめた方がいいですよ? 同じ化身同士、ただアンダーグ・エナジーが増大するだけで、より強力かつ完璧な器が必要になりますから。それに私は自ら器も作ったようなものなので、きっとあなたは受け付けないですよ」

 

「そうだろうな。だがアンダーグ・エナジーが形とはいえプリキュアを選んだのだ。彼女を候補に入れておこう」

 

お~お~もうダークスカイのフラグが変な形で立っちゃったよ。

まぁいいか。それもあってブラックスカイは生まれたんだから。

 

「……一つ聞いておこう。力とは?」

 

「世界の全てであり、絶対的に優れた存在と言えます。逆に「友愛」や「力無き弱者」は消えて当然。ってところですかね?」

 

ファンブックあたりでそういうのを見た気がする。

あってるかはわからないけど、どうやら本人はお気に召したようで、とっても悪い笑みを浮かべていらしてる。

 

「化身同士、仲良くとは言わないがよろしくするとしよう。ブラックスカイ」

 

「そうですね。お互いの願望を叶えるためにも、よろしくです。ダークヘッド」

 

握手はしないが、代わりにお互いに不気味な笑みを浮かべる。

だが多少なりとこいつの信頼は獲得しただろう。

まぁそれも嘘っぱちかもしれないけど。

 

 

 

 




ダークもブラックも好きだけど、名探偵プリキュアのキュアアルカナ・シャドウが可愛すぎたから、それも影響してるかもしれない。
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