闇の力でやりたいようにやっちゃえ☆
ブラックスカイとしてアンダーグ帝国幹部の一人として認めてもらえた初日を終え翌日。
ダークヘッド…今はスキアヘッドだったね。
彼含めた他二名と女帝にも顔合わせて、スキアヘッドがうまく誤魔化したこともあり、今では彼らが幹部の一人だ。
しかしカバトンがいないことには驚いた。
聞いた話ではどうやら失敗に終わり始末したとか。
まぁ本編通りなら静かに新しい人生をスタートしているんだろうけど。
でもそこまで行ってるとは思わなかった。
けど逆に彼女が一度は一人で戦うという心の乱れが既に治っているのはいいかもしれない。
なんせ主人公は戦闘能力などで言えば強いだろうけど、逆に精神面で弱い部分が多い。
特に憧れがランボーグに変えられた時なんか変身が一時的にできなくなるぐらいには酷いものだ。
ちなみにずっと変身は面倒だから解除して、受け継ぐ前にブラックスカイ自ら選んだ服をそのまま着ている。
あとは一度私のことを紹介するために集合しただけで、他はもう去っていった。
と言っても、私もやることはないし、せっかくなら主人公たちとやり合いたいってのもある。
だがまずはこの力を完全に使えるようにする必要がある。
別にブラックスカイのようにとか、主人公などと同じようにする必要はないんだ。
私は私というブラックスカイであって、ブラックスカイ本人ではないんだから。
「さてと……」
今私は、アンダーグ・エナジーの海の傍に来ており、そこからアンダーグ・エナジーを吸い取っては、自由自在に操っている。
案外アンダーグ・エナジーを受け入れているのと、私がブラックスカイだからかの可能性もあるけどね。そしてアンダーグ・エナジーを私の手に集中させて、触手…もしくは鞭のように伸ばす。
「ふふふっ、こういうのをクロスオーバー(能力だけ)とでも言うんですかね? しかしこういった捕縛・移動・攻撃・防御を近距離・中距離・遠距離で扱える技は便利ですね。前世でバトルやアクションスリラーを多く見たのがここで活かされます。それに主人公は何かと接近での拳などが基本ですから、こういった小細工はしてこないと無意識に思い込み決めつけるでしょう。その裏を突くのも面白い」
後できればダークスカイのように自由に飛びたいな。でもブラックスカイであるから翼はないんだよな……まぁこの鞭のようにうまく調整して生み出したりできればいいけど。
それまでは鳥の模型やらをランボーグにして乗って行けばいい。
他にできるとしたら…そうだ、キュアプリズムのような技も再現できるかな。
後はキュアマジェスティのように手からエネルギー出して武器にするのもいいかもしれない。
何だったら放出してじゃなくて、完全に分裂して持てるようにするのも面白いかも。
それに今のこれ、変身せずにできているから、変身した際にはより強化もできそうだ。
もしくはエアガンでも入手できればアンダーグ・エナジーで強化、弾そのものをアンダーグ・エナジーにすることもできるかもしれない。
「ふふふふふふっ…! 発想が湧き上がりますね、楽しいです!!」
あぁ早く試したい!
そして相交えて彼女たちの絶望を味わって糧にしたい!!悪役を実行したい!!
いっそのこと並行世界や別世界…別作品のプリキュアたちとも交えてく、本編や映画のラスボスよりも遥かな力で凌駕してやりたい!!
悪役を、真なる悪を知らしめてやりたい…!!
っと………こんな思考だったっけ?
興奮してちょっと思考がずれちゃったか?
それかちょっとアンダーグ・エナジーを取り込み過ぎてハァイ!!になってたかもしれない。
落ち着いて取り掛かろう。
興奮するのはいいことだが冷徹もまた大事。
何気に元の性格的設定は多少なりとも守りたいし。
ともかく今は翼に欲しい。
ブラックスカイであるけどダークスカイ的なのもできれば面白い。
飛べれば移動が楽になったりもするし。
「よし、特訓再開です」
アンダーグ・エナジーはいっぱいあるんだ。
変身してから翼をイメージして右背面に生やすようにいじっていく。
——◆——
特訓から数日が経過した。
「ふむ…意外とFa○eの汚染されし泥のようにも使えるんですね。意外です」
私は今、アンダーグ・エナジーを身体から漏れ出させて、液体として操作している。
こんなことをしている理由は一つの可能性に至ったからだ。
まずアンダーグ・エナジーは使用者によって成り立ちが異なっており、カバトンのようにカロリーを消耗するエネルギーにする者もいる。
そのため、アンダーグ・エナジーの根幹は召喚者の生命力そのものの可能性もあり得るということ。
何よりランボーグを倒せても、その場にアンダーグ・エナジーさえ残留していれば、また新たなランボーグを生み出す糧になってしまうという点もあるから、プリキュアがいない限りアンダーグ・エナジーは消えない。
けどもともと生まれ持ち、その身にアンダーグ・エナジーがあるわけではない。
その源はやはり、この帝国の海にある。
まぁ大きな溜まり場などを海として捉えることもできるだろう。
けど私はそこに目を向け、エナジーをエナジーではなく。
液体的なものに置き換えることでより汎用性の大きいものにできるのではないかと思った。
その結果、Fat○に出てくる全ての悪『アンリマユ』に汚染された聖杯の中にある泥のようになった。これを見て私は最初こそ驚いたが、使っていけば意外といい様に使えると分かり、今ではご機嫌だ。
「Grrrrrrrr」
「ん、
私の影から左右の赤い目がそれぞれ三つあり、口は肉食恐竜のような形で全身がアンダーグ・エナジーの塊で出来ている四足獣。
けどアンダーグ・エナジーはエナジーやダイジャーグのような綺麗に見えず、黒と紫のクレヨンで塗りつぶしたような感じの『ポチ』が出て来た。
この子は私の特訓の過程で生まれた副産物の従魔的存在。
アンダーグ・エナジーの化身に近しい形でもある故、ランボーグ以上の個体であり浄化されない限り消えることはない……多分。
そんなポチが出てきて、泥になったアンダーグ・エナジーをガジガジと噛んでる。
一応粘り気のある触手風に変えていたから、飲み込むと言ったことはない。
「コラ、食べ物ではないんですよ」
ガジガジしてるポチを持ち上げて引き剥がす。
コイツめと片手で頭をグリグリする。
諭されたポチは多少なりと暴れてから抜け出し、謝罪を込めてか足に身体を擦り付けてきた。
「わかればいいんですよわかれば。よしよし」
「Grrrrrrr~♪」
頭をなでてやれば嬉しそうに尻尾を振ってくる。
「……そろそろ彼女たちとの戦いですね」
「Grrrrr?」
「その時にはポチ、あなたにも頑張ってもらいますよ。ランボーグなんて羽虫と言えるほどにあなたは強い……私の
「Grn!!!」
いい返事で返してくれた。
けどプリキュアとは光であり正義。
人とは正義が勝つことを無意識に思い、己の思うことが正しく正義であると思い込む。
己にとっては正義でも相手にとっては悪と捉え、それらが世に認知されればいくら正義として全うしようと悪と認定される。
プリキュアはまさに幼児から大人でも人気な女性バトルアニメでもあり、悪はザ・悪役のデザインを持ち、プリキュアは可愛くザ・正義のデザインを持つ。皮肉なものだ。
世間に悪と思われようとその者たちを守るために戦うものだっているが、結局両者ともに死ねばそこで終わり。
そして正義とはまさしく世界が答える象徴の一つ。
強い思いに世界が答え力を与え、奇跡を引き出し、人々の想いによって膨大に膨れ上がり格上を凌駕する。
今の私も最初は圧倒しようといずれ追い詰められる側になるだろう。
追い詰めるまではまだ面白いが、そこから大逆転しさらに絶望を与える。
それが私の求める最大の美味だ。
「遭遇する映画編のラスボスの力は一端として取り込みたいですね。そうすればポチのような従魔や私自身を遥かに強化できますね」
となるとだ。
「……かの英雄らの武器、武具を模倣するのもいいですね、
泥状に変換し今も私の周りでうごめいているアンダーグ・エナジーを更にうごめかさせ、ポチを撫でながら大きく口角を上げる。
「世界線がどうであれ、歴史の根本からの導きは大きく変わりがあろうと変わらない。必ず同じものが存在する」
現代で言えば車やテレビ、飛行機にケータイに自販機にクーラーに衣服。
それら全てが同じだ。だから異なるって言っても小さなものに過ぎない。
なら歴史は大幅に変わっていないだろう。
「彼女たちとの戦いと言いましたが撤回しましょう。ポチ」
ポチは顔を上げて私を見てくる。
「少し遠回りをしましょう。あちらの世界の各国を回り財産でも遺産でも、遺物でも聖遺物でも、
まずは……そうですね。
英雄の王の宝物庫の鍵と夫婦剣にしましょう。
「原作完全崩壊のクソ作品の――始まりですね」
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