ロックマンエグゼ Orchestra   作:そじゅ

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お待たせしました。
学校ジャック編です。




1-10 さすが熱斗、気配がわからない

 

キーンコーンカーンコーン♪

 

「熱斗のやつ、また遅刻かよ」

「しょうがないわね、私が代わりに名前書いてあげとくわ」

「こらこらやいとちゃん。悪いのは熱斗なんだからちゃんと遅刻したことを反省させなきゃダメだよ」

「永愛君は優しいわね。でも私はそんなに優しくないわよ?その分今度なにか奢ってもらうんだから」

 

 チャイムがなったのに、熱斗が席にいないところを見てデカオが呆れていたところ、やいとちゃんが代わりに出席簿に名前を書こうとしていた。

 奢ってもらうって…小学生同士のやり取りではあまり聞かないよね。前の世界の話だけれども。

 

「はぁ……まったく、しょうがないやつだなあいつは」

「いつも通りじゃない!でしょ、永愛?」

「まぁな……だからよくないんだけどな」

「はい、みなさん朝礼をはじめますよー」

 

 今日も元気な大園先生が、なぜかいつもよりテンションが高い気がする。と思ってたら別の男の人が入ってきた?

 

「今日から新しく先生が増えました!日暮先生、自己紹介をお願いします!」

「日暮闇太郎でマス。趣味はチップ収集なので、珍しいチップの情報があったら教えて欲しいでマス。よろしくお願いするでマス」

 

 独特な喋り方をする新任教師だな。それになんだか違和感もある。悪い人ではない気がするが、いい人ではない……徴兵で民間人がきた時、数人こんな感じの雰囲気を感じたな。大半はしょうがなくとか、諦めに似た感情だったが。

 その中でも、やりたいことをやるために手段を選ばないってタイプのやつがいて、大抵は下衆な悪いやつだが、たま〜にいいやつもいた。武器をいじるのが好きなやつとかな。そのタイプに近い雰囲気を感じる。

 

 ん?なんかいつの間にか熱斗が教室入って自分の席に座ってるな。俺に気づかれないとは……やるな熱斗。

 

「というわけで、新しい先生だからってみんなで寄ってたかって質問しないように!よろしくお願いしますね!」

「「「はーい」」」

 

 転校生が来た時に生徒が騒ぎ出すように、先生も新しい先生が来たらテンションが上がるもんなのかな?

 

 ――――――――――――――――――――

 

「ふぃ〜……間に合ってよかったぜ」

「間に合ってないよアホ」

「いてっ!」

 

 俺は熱斗に軽くチョップをする。そんな痛くないだろ。

 

「ちゃんとやいとちゃんに感謝するんだな」

「へーい」

『永愛君!もっと言ってあげてよ!僕だって今日何度も起こしたのに、熱斗君は全然起きないんだから!』

「……ふむ」

「まてまてまて!もうチョップはやめてくれ!」

 

 ロックマンに言われて手をチョップの形にするが、熱斗は逃げてしまった。

 

「しょうがない、許してやるか」

「……ふぅ、永愛のチョップ、意外と痛いんだよな」

「わかる!」

「メイルまで……そんな痛くないだろ。」

 

キーンコーンカーンコーン♪

 

 やべ、喋ってたら授業の時間になっちゃった。職員室に行って、転校関係の書類を提出する予定だったのに。もう1ヶ月は経ってるが役所の手続きに時間がかかるのが悪い。

 

「さて、授業を始めるでマス」

「あれ?まりこ先生は〜?」

「1時間目はあっしが授業を担当することになったでマス」

 

 初日から授業を担当するって意外とすごい先生なのか?

 

 ―――――――――――――――――――― 

 

 1時間目が終わり、まりこ先生の授業だったらそのまま書類を渡せばよかったのだが……しょうがないので2時間目までの休憩時間で職員室に向かう。

 

「失礼します」

「ぬ!?」

「え?」

 

 職員室はなぜか日暮先生1人しかいなかった。

 

「えーっと、あの、大園先生は?」

「ななななんの用でマス?」

「いや、日暮先生は知らないかもですけど、俺この前引っ越してきたのでその件で書類を提出しなきゃ行けなくて」

 

 なんかすげえキョドってんな。悪さしてたか?

 

「日暮先生1人ですね。ほかの先生は?」

「大園先生は隣の倉庫を見に行ったでマス!ほかの先生は知らないので倉庫に行ってみるといいでマス!」

「えー、じゃあ俺ここで待ってますよー」

「え!?」

「え?」

「いやいやいや、なんか整理するって言ってたから時間かかるでマス!直接行って渡した方が早いでマス!」

「……なんか俺を追い出そうとしてません?」

「そそそそんなことないでマス!先生の言うこと聞くでマス!ほらっ、鍵でマス!」

 

 ここで先生ってワードを出されると弱い。でもめちゃくちゃ怪しいんだけど……倉庫の鍵を受け取って……ふむ。

 

「……わかりました。倉庫に行ってきます」

「……ふぅ」

「と、そーいえば!」

「ななななんでマス!?」

 

 職員室を1回出て、すばやくもう一度職員室に入ると、日暮先生は焦ったようにこちらを見た。なんか体の後ろに隠してない?

 

「なんか隠してます?」

「なにも隠してないでマス!要件はなんでマス!?」

「……あー、忘れました」

「じゃあ早く行くでマス!」

 

 怒鳴られてしまった。いや、俺もふざけてる訳ではなく怪しいと思ったからなのだが。

 

 さすがにこれ以上詮索は難しそうなので倉庫に行ってみよう。

 

「失礼します。ここが倉庫だよな?」

「んんんー!ふがふが!」

「ん?先生!?」

 

 倉庫の中で大園先生が縛られていた。倉庫にいるのを知ってたのってつまり……

 

「あがっ……!」

 

 急に後ろから何かで殴られた。

 熱斗の件といい、今のやつといい、今日の俺ちょっと注意力足りないんじゃ…… 




なんと永愛君、捕まっちゃいました。
ん?この流れは……

アンケートのご回答ありがとうございました。
集計完了とし、先生たちふたりの運命が決定しました。
早速反映されていきます。

また、評価・感想とても嬉しいです!
「この人は登場しますか?」「こんな展開だったら面白そう!」「これってどういう風になるんだろう?」等等、感想・質問を書いてくださるととても励みになるので、余裕があればよろしくお願いしますm(__)m
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