ロックマンエグゼ Orchestra   作:そじゅ

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本作主人公君です。


プロローグ side永愛

プロローグ side永愛

 

 いつものように遊んでいた。

 いや、いつもとは1人足りなかったか。

 メイルは確かビアノの稽古でいなかったはずだ。

 

 熱斗と一緒にボール遊びをしていたんだ。サッカーのようにボールを蹴って、そしたらボールは道路に飛び出してって。

 車が来た時には何も考えず駆け出していた。気づいたら車に轢かれて空中を飛んでいたんだ。

 熱斗は突き飛ばされたせいで尻もちをついてたけど無事っぽかった。それならいいんだ。

 なんだか怖くなかった。絶対死ぬと思ったけど、怖いというより懐かしい気分になった。なんd(グシャッ)

 

 ――――――――――――――――――――

 

 なんか生々しい音を聞いた気がする。

 ここどこだ?ベッド?

 なんか体に繋がってるな。ん?点滴?……え?

 あ、そうだ。熱斗が車にはねられそうになって、それを庇って俺が轢かれて、そん時なんか懐かしい感じがして……あれ?ん?お?

 どういうことだ?あれか?輪廻転生ってやつか!?

 あれだよな!?俺1回死んだよな!?

 いや、車に轢かれてじゃなくて、普通に老衰で!

 妻も息子も、むしろ孫までいて幸せに逝ったはずだぞ!?思い残すことなんて何も無かったのに人生2回目かよ!!なら記憶消えとけよ!!!

 

 ハァ……ハァ……ハァ……

 

 なんか叫んで疲れたな。いや、実際に叫んだわけじゃなく心の声だけど……

 

 整理しよう。

 つまり俺は安堂永愛(あんどう とあ)として第2の人生が始まった……()()()()()わけだ。

 事故って前世の記憶思い出してってか。しかもなんか俺が生きてた時代よりなんぼか進んでるよなぁ…この世界…

 ふむ……まぁ、なるようになるか!

 とりあえず目を覚ましたし、ナースコールしとくか

 

 (ピーーーーー)

ガタガタガタガタ!!!

 

 なんかやけに慌ただしいな。俺のナースコールが原因じゃないよな?

 

「○! ※□◇#△!」

「……は?」

 

 せめて日本語で喋ってほしかった。

 

 ――――――――――――――――――――

 

 どうやらここはアメロッパという国で日本ではないらしい。

 どこだよアメロッパって。アメリカなのかヨーロッパなのかハッキリしてくれ。というかヨーロッパは国じゃねえ。

 

 そんでもって俺は1年寝てたらしい。

 そりゃあ慌ただしくもなるわな、急にずっと寝てたやつのナースコールがなるんだもんよ。

 

 で、俺がアメロッパにいる理由は

 

「よ゛がっだ!ぼん゛どう゛に゛よ゛がっだ!!」

 

 今目の前にいるこの世界の父親、安堂路挑(あんどう ろいど)である。

 

「ずま゛な゛い゛永愛(どあ゛)(ばだじ)がい゛な゛い゛ばっがり゛に゛!!」

「いや、あれはどこにいたって起こりえたことだから……」

「熱斗君も心配していた!!だが会わせてあげられなくてすまない!!!」

「それは本当にそう」

「ずま゛な゛い゛どあ゛ぁぁぁ!!」

「わかった、わかったって。またすぐ会えるさ」

 

 泣き止まない父の背中をトントンと優しく叩いてやる。

 前世では孫くらいの年齢なんだよなぁ、この人。いや、今生では父さんなんだ、そんなことは考えない、うん。

 

「すぐには会えないんだ……!まだここでしばらく過ごしてもらうことになる!すまない!!ずま゙な゙い゙!」

「……そっか、まぁ、わかったからとりあえず落ち着いてくれよ」

 

 どうやらまだ秋原町には帰れないらしい。

 俺の検査とか経過観察もあるだろうし、父さんの仕事の関係もあるだろう。

 まぁ、この世界はねっとなび?ってので遠く離れた人とも簡単に会話できるし、距離が遠くなった気がしない。

 まずは生還報告だな。

 

「じゃあ頼んだよオケストラ」

「了解。でもその前に」

「ん?」

 

 この世界ではネットナビと呼ばれる擬似人格プログラムが存在する。

 俺が死ぬ直前くらいにはAIなんてのが蔓延ってたらしいが、ぱそこんを触らない(触れない)爺さんだった俺には無縁の話だった。

 そんなプログラムがインターネットの世界で人の代わりに仕事をしてくれたり、一緒にお喋りしたり、挙句の果てにはコンピュータウイルスを倒してくれたりと、電子の世界でのあれこれをしてくれる。

 つまりそのネットナビがこの世界ではパートナーであり、友達であり、家族だったりするわけだ。

 機械に疎い爺さんにはありがたいな。

 で、なんだっけ?あー、俺のネットナビ「オケストラ」がなんか言いかけてたな。

 

「なんだ?」

「生きててよかった、永愛。また話せて嬉しい」

「……ありがとうオケストラ。俺もお前と話せて嬉しい」

 

 プログラムだとしても、心がある。そんな気がする。

 

 ――――――――――――――――――――

 

「というわけで、こうして生きてたよ熱斗」

『本当によかった永愛!!俺、ずっとお礼が言いたくて!そして謝りたくて!』

「いいんだよ、お前が無事なら」

『うん……!でも、ありがとう!!』

「……どういたしまして」

 

 俺にとってはついさっきの出来事な気がするが、実際は1年経ってる。そんな時間ずっと抱え込ませちゃって申し訳ないことしちゃったな。

 

「メイルは元気か?」

『…最初はすごく落ち込んでた。けど、今は元気だよ、まだ少し暗くなる時があるけど、永愛の声を聞いたらもっと元気になるさ!』

「そっか。メイルにも申し訳ないことしちゃったな」

『永愛はいつ秋原町に帰ってこれるんだ?』

「それがまだしばらくかかるそうだ。もしかしたら年単位で帰れないかもな」

『そうなのか…いや、ちゃんと元気になるのが先だ!そしたらまた遊ぼうな!』

「おう」

 

 オケストラとロックマンを通して、熱斗と通話ができている。元気そうでよかった。

 前の世界なら落ち込んで、抱え込んで、鬱になるやつだっていっぱいいたからな。大戦のあの時も……いや、この話はやめよう、気分が沈む。

 

「じゃ、一応ここ病院だからな。また連絡するよ」

『うん!本当に生きててよかった!』

「ハハ!簡単にゃ死なないよ!それじゃあ」

 

 そうして熱斗との通話が切れた。が、

 

「ロックマン、熱斗にこの声聞こえてるか?」

「……? いや、もう通話は切ったから聞こえてないよ。どうしたの?」

「そうか。いや、ロックマンにもお礼を、と思ってな」

「ボクに?」

 

 目の前で友達が車に轢かれるなんて、子供にはとんでもない衝撃だろう。

 きっと熱斗があんなに元気でいてくれているのはロックマンがいたからだろう。もちろん祐一郎さんやはる香さんも寄り添ってくれていただろうが、いつも一緒にいたのがロックマンだったからこそ、心が折れずにすんだんだと思う。

 

「ありがとう、ロックマン。熱斗の心の支えになってくれて」

「……うん、ボクは熱斗くんのネットナビだから!こちらこそ生きててくれてありがとう永愛くん!」

「ハハ!照れるぜ」

「……なんか急に大人びた感じがするね、永愛くん」

(ギクッ)

 

 おっと、ロックマンはカンが冴えてるなぁ……ボロがでないようにしないと

 

「……変な経験したからかもね」

「たしかにそう経験することではないだろうね」

 

 今日の通話会はこれでお開きとなった。まぁ、無事を知らせることができてよかったよかった!

 

 ――――――――――――――――――――

 

 あれから3年……

 

「ついに戻ってきたなぁ」

 

 秋原町なう!(古い)

 

 この3年でだいぶこの世界の常識に馴染めた。ネットバトルもそれなりの腕だと自負している。

 フッフッフ、みんな驚くだろうなぁ……

 

 なにせ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺、小学生で留年だもんね

 (1年入院してたせいで5年生になった本当は小学6年生)




本作主人公
安堂永愛(あんどう とあ)
前世の記憶があり、死因は老衰だったため、周りの友達たちの事を微笑ましく見守っている(つもり)
前世云々はあまり物語で活躍しないかも

締める時は締めるし、ふざける時はふざける童心も忘れない
若干精神が肉体年齢に引きづられている


黒髪、黒目
イケメンというほど顔が整っているわけではない
少し細身で見た目は弱そうに見える(実際は強い)


名前の由来は
安堂=Android
永愛=えいあい=AI

ヒロイン化するならどっち?

  • まりこ先生との禁断の恋…!
  • ゆりこ先生とのいちゃらぶでしょ
  • まりこ・ゆりこの双子セットで!
  • 先生たちとの恋愛はちょっと…
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