一部独自設定強めでありますがご了承の程よろしくお願いします。
オーラ操作技術である周や新たに追加した流などの応用技を行い、遂におよそ1週間が経過した。本日は4月4日となり、ヒソカとの試合当日がある。
ヒソカとの試合は午前中に行われる予定だった。お互いに殺し合いは避けると言っているが、あの戦闘狂が素直にそれを守るかは怪しい。
ハンター試験で挑発気味に飛ばしてきたオーラから考えると理性が飛んでしまう可能性を考慮して、ルキウスはヒソカと殺し合う気持ちで試合に臨んでいたのだった。
また、前日であるが件のギド、リールベルト、サダソの新人潰し三人衆が懲りずにズシやアンジェリカ達に絡んで来た。
彼等からしてみればギドがポックルに負けたのは油断と痺れ毒による事が大きく、実力面で言えば念能力に目覚めて数週間から1ヶ月程度の未熟者と言う認識だった。
本来ならもう少し育ててから実戦に臨ませたい気持ちはあったが、1番弱いアンジェリカでさえギド相手であれば勝率3割は見込める程度の実力だったので申し出を受ける事にした。
ただ、ゴン達からしてみれば明日は自分達の先生であるルキウスの試合が控えているので、療養を建前に1週間から10日程の時間は欲しいと伝え彼等はこれを承諾した。
高々10日程度期間が伸びただけで大きく実力が変化するとは思っていないらしい。
新人潰しとは言え1年以上の間、天空闘技場で生き残った事への自信から来ていた。
対戦カードは5勝2敗のギドにはアンジェリカとポンズが試合を組み、6勝2敗のリールベルトにはゴンとキルア、6勝1敗のサダソにはズシとポックル、ゴンが4月14日に試合登録をした。
そう言う訳でゴン達はルキウスとヒソカの試合を見学する為に観客席で待機していた。実力ある念能力者のバトルを目に焼き付ける為だった。
「クックック……! 今日という日を待っていたよ❤️」
「そうか、それは良かった。今日の試合は教え子達にとって実りある内容にしたいから、お相手をよろしく頼むよ」
「分かっているよ♦️ 僕としても
「そうか……。まぁ、彼は発展途上なんだから程々に頼むよ。それじゃ、約束通り俺のサブ能力でお相手するよ。最高に楽しい遊びを興じようか」
「クックック……! それが君の能力かい? お人形とはこれまた面白そうな能力だね♣️ どんな能力なのか、教えてくれるのかい?」
「それを解読するのも念能力バトルの醍醐味だろ?」
「クックック……。あぁ、そうだね❤️」
『それでは、時間になったのでこれよりルキウス対ヒソカの試合を開始する! 始め!!』
審判の試合開始宣言と同時にヒソカは一気にルキウスとの距離を縮めて攻撃を仕掛ける。
ルキウスがこの試合の為に用意した人形がどんな能力であるかは分からないが、オーラを込められて作り出された念獣である事は分かった。
その為、ルキウスの念系統が具現化系か操作系のどちらか一方であると仮定して、自身が考察したオーラ別性格分析から神経質な具現化系よりもマイペースや理屈屋の操作系が適していると判断したからだ。
また、操作系念能力者の場合、自他共に何かしらを操作する能力をメインにして、サブとして念獣を作る事は六性図から見ても自然な流れであった。
ヒソカの念系統は変化系であり六性図から見ても操作系とは相性が悪い。操作系の念能力はかなり特殊な性質があり、それがオーラによる支配率である。
オーラ別系統にはそれぞれ固有の特性があり、強化系には強化倍率、変化系は変化効率、放出系は放出範囲率、具現化系は具現化許容率、操作系には支配侵食率、特質系は系統成長率などの特性がある。
これは簡単に言えば系統別の修行をして熟練度を上げれば、それに付随して特性率も向上する。それによってオーラを運用する為の自由度に違いが出てくるのだ。
この特性から変化系であるヒソカにとって操作系念能力者から受けるオーラによる支配侵食は、仮に操作系を極めていたとしても100%の支配率に対して40%の対抗や防御までしか出来ない事を意味している。
だからこその先制攻撃で支配される前に攻撃を仕掛ける狙いである。操作系は操った者勝ちな反面、操作前は他の系統よりもピーキーで扱いづらく隙も大きい。
一気に距離を詰めてきたヒソカの速度を目で追えた人物は数える程しか居なかった。それ程までにヒソカの速度は尋常では無かった。
しかし、ルキウスはヒソカの行動を先読みして足に溜めたオーラを蹴り出す様にして念弾を放ち牽制する。
ヒソカとしてもルキウスを操作系念能力者と仮定した場合の対策として、凝でガードして無理矢理突っ切ろうとしたがその念弾の威力と完成度を感じ取り本能的に回避行動を取る。
しかし、緊急回避をするにしてはあまりにも距離が近すぎた為か完全には回避出来ず、念弾が直撃したヒソカは大きく吹き飛ばされたのだった。
「まぁまぁ……。そんなに焦らない、焦らない。試合は始まったばかりなんだから、もっとゆっくり楽しもうさ」
「……クックック。そうだね♦️ 僕も気が昂っていたみたいだ❤️ ごめんね♠️」
念弾の威力と速度、範囲を見て避けきれないと思ったヒソカは咄嗟に堅で全身をガードしたが、それでも十分なガードが間に合わず額から血が垂れていた。
観客や審判、実況解説達は何が起こったのか理解出来ず一瞬の内にヒソカが大きく吹き飛ばされて、ダメージを受けた事に驚愕と歓声が会場に響き渡ったのだった。
次回、ルキウスのサブ能力の詳細が明らかになりますので更新しましたら楽しんで頂けると嬉しいです。