完璧で究極のアイドルがGI九冠バに転生しました 作:雑穀ライス
パンドラお母さんには、ライバルと言えるウマ娘がいる。
名前はカワカミプリンセス。エリザベス女王杯ではお母さんが勝ったが、オークスと秋華賞ではお母さんが負けているので1勝2敗でお母さんの負け越しだ。
地力はパンドラお母さんよりも上。少し悔しいが、それが客観的な評価である。あとおっぱいもお母さんより大きい。
私はカワカミプリンセスさんがレースで優勝したときのライブ映像を見ていた。
お姫様のドレスをモチーフにしたアイドル衣装…
ごめん、訂正。
お姫様のドレスをモチーフにした女子プロレスラーのリングコスチュームのようなアイドル衣装を身にまとったカワカミプリンセスさんがセンターに立って、パンドラお母さんと一緒に歌を歌っている。
美しさと力強さを兼ね揃えた、ウイニングライブの主役としての風格をカワカミプリンセスさんは纏っていた。
そんな強者の風格を漂わせていたカワカミプリンセスさんだったが、彼女の快進撃も
カワカミプリンセスさんはGIレースである「オークス」「秋華賞」で優勝したウマ娘だったが、高等部のレースでは「皐月賞」「日本ダービー」「菊花賞」を勝利したウマ娘が合流、特に同年度で「皐月賞」を優勝したテイエムオペラオーさんの強さが圧倒的だった。
GⅡ、GⅢレースを1勝出来るウマ娘は50人に1人、GIレースを1勝出来るウマ娘は300人に1人(当然ながら「必死になってトレーニングを積み重ねてきたウマ娘の中で」という枕詞が付く)と言われている界隈だが、テイエムオペラオーさんはなんとGIレースを7勝もしている。しかも2000年に出走したレースはすべて一着でゴールしているのだ。
テイエムオペラオーさんはおっぱいはウマ娘にしては小さいけど、ヅカ系の美人さんで女性に人気の出るタイプのビジュアルだった。
グレードを落としてGⅡ、GⅢレースに出走しても、そこにはメイショウドトウというウマ娘が立ちはだかる。
実はこの人、国籍の問題で
ちなみにおっぱいもすごい。カワカミプリンセスさんよりすごい。どうしてそのスタイルで速く走れるのか理解できなくて宇宙を背景にした猫ちゃんになりそうだった。
オペラオーさんとメイショウドトウさんをネットで検索すると何故か中指を立てた画像ばかりトップに上がってくるが、きっとレースが強すぎたせいでほかの人から嫉妬されて嫌がらせを受けた結果どこかのタイミングでブチ切れたんだろう。前世の私も似たようなことをされてたし。
そうして2000年度と2001年度の主要なレースを総ナメしたテイエムオペラオーさんとメイショウドトウさんだったが、テイエムオペラオーさんはトレセン学園を卒業後、ドリームトロフィーリーグに移籍した。
トレセン学園を運営しているURAという団体が開催しているウマ娘レースであるトゥインクル・シリーズとドリームトロフィーリーグとの関係は、高校野球とプロ野球みたいなものだろうか。18歳までに身体能力のピークを迎えるウマ娘の特性上、ドリームトロフィーリーグにはピークを過ぎたウマ娘が集まるので競技性よりスター性を重視したレースになるらしい。
18歳以下のウマ娘が競うトゥインクル・シリーズだけでもガッツリ賞金を稼げるため、トレセン学園卒業後にドリームトロフィーリーグに移籍するのは本当にレースやライブが好きでなおかつ才能のあるウマ娘だけだ。立派な戦績を残しても卒業後に別の職業に就くウマ娘もそれなりに多く、メイショウドトウさんもこのパターンで今では牧場でヤギや羊の世話をして暮らしているらしい。
お母さんやカワカミプリンセスさんもドリームトロフィーリーグに移籍する資格はあったのだが、2人とも寿退社を選んだためその道を進むことはなかった。
そんなカワカミプリンセスさんとパンドラお母さんが、地方巡業のイベントで再びレースをすることになった。
「本日はカワカミプリンセスとフサイチパンドラのお二方にお越しいただきました~!」
私はパンドラお母さんの地方巡業のお仕事に同行していた。
握手会とレースをやった後に宿泊して、翌日は観光というスケジュール。ちょっとした家族旅行だ。
流石に
「ママぁああ、ママぁあああ!ママのどご、がえりだい!!なんでママいないのぉ!!?」
―ーそこで、運命の出会いが私を待っていた。
「
「ひまー!たいくつー!!早くママの胸でオギャりたいよぉーーーーー!!!」
宿舎で駄々を捏ねてスタッフを困らせている子供がいた。
その子供はウマ娘特有の耳と尻尾を持っていたけど。
私がその顔を、忘れるわけがない。
「……ルビー?」
「ほぇ?」
前世の私の娘、星野ルビーとそっくりの顔をしたウマ娘が私の前に居た。
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登場人物紹介③
カワカミプリンセス
スリーサイズはB93W62H90(子供を産んだため現役時代より微増)
クラシック期(15歳)にフサイチパンドラとGIレースで競い合ったライバルウマ娘。こちらもフサイチパンドラと合わせて活躍時期が繰り上がったため1999年度のオークス・秋華賞の勝利ウマ娘に変更となっている。
史実と違いシニア期(16歳)の骨折がなかったため2000年度も普通にレースに出場していたが、出場レースが世紀末世代と丸被りしてしたためメイショウドトウとテイエムオペラオーに蹂躙される羽目になってしまった。
秋華賞の勝利の後10連敗して17歳で現役を引退。フサイチパンドラと同じく専属トレーナーと結婚し、18歳でホシノルビー(天童寺さりな)を産む。
この後、「ホシノルビーの母親」として知名度が爆上がりする未来を彼女はまだ知らない。
登場人物紹介④
メイショウドトウ
世紀末世代を代表するウマ娘の1人。
現役時代のスリーサイズはB99W61H89であり、ウマ娘最強クラスのスタイルである。
なお現役引退後、3ケタの大台に乗った。
父親がアイルランド人の宝石商だったため、中等部時代にはURA主催の重賞レースに参加出来なかった。
高等部1年目の前半(トレセン学園の入学式は1月である)はGⅡ、GⅢレースをメインに出走していたが、彼女はのちに300人に1人どころか10万人に1人の才能を持つと言われていたテイエムオペラオーのライバルと呼ばれることになるウマ娘であり、GⅡ、GⅢレースが適正グレードであるほかのウマ娘にとっては悪夢のような存在であった。
この世界では日経賞でフサイチパンドラに、金鯱賞でカワカミプリンセスに勝利している。
えっ?ドトウは日経賞は3着だった?こまけぇことは気にすんな。
ある日、インターネットに
「GIレースではオペラオーさんに勝てませ~ん…腹いせにGⅡレースで蹂躙してやりますぅ~!
皆さん弱すぎですぅ~!!
私に勝てないウマ娘がオペラオーさんに勝とうなんて片腹痛過ぎて予後不良になりそうですぅううう!!!」
という台詞と共に中指を立てるメイショウドトウの画像が投稿されて、炎上する。
画像はコラージュ画像だったのだが、メイショウドトウのファンとオペラオーのファンがめっちゃ仲が悪かったことに加えて、当時のバ券は「1着を当てる」「1着と2着を当てる」という条件でのバ券販売が主流だったこともあり、「1着オペラオー、2着メイショウドトウ」という順位で固定されたレースに退屈を感じていたファンが炎上に乗っかったため状況が悪化した。
身に覚えのない批難を受けて自分が炎上していることを知ったメイショウドトウがオペラオーに相談した結果、「メイショウドトウとテイエムオペラオーが二人揃って中指を立てているツーショット写真」を雑誌に掲載することで対抗。当事者が炎上事件とコラボするという前代未聞の対策を取った。
そしてこれがバズる。
紆余曲折を経て中指を立てるメイショウドトウとオペラオーは「チクショウドトウ」と「テイエムアオリオー」と呼ばれることになり、ネットミームの一つとして定着することになった。
なお二人はトレーナーからめっちゃ怒られた。オペラオーの前にトレーナーに相談しろ。