今回はまぁ、何もないですね。はい。
「というわけなんです。だからこの石こそ私なんです!」
……えっ?前回の場面からいきなりここ?何?えっ?石の意味をわからないで展開が進むっていうパターンかな?自分で考えろって言ってんの?
いきなり前回から時間が進んでいてわからないだろう読者の皆様のために俺は説明をもう一度しよう。
その石はココが死んで埋められたお墓の墓石の一部らしい。それが東京の空襲の時に破壊されてココの魂がそれに宿ったんだと。
まぁ、あとは俺も知らない。寝てた。話をしてから30分もかかってるよ。ほぼ寝てたわ。
「で、その石は何なの?凄いの?」
「光牙様ちゃんと話を聞いてましたぁ〜?」
俺は堂々と見栄を張って答える。
「いや、寝てた」
「酷い!せめて嘘でもいいでしょう!」
「いや、お前が話長いから。話するの下手くそかっ!」
「う〜、しょうがないじゃないですか。私、色々下手くそなんで」
「いや、言わなくても知ってるから」
俺の言葉という名の槍がココを突き刺す。
「もう、分かりました。もう一度説明しますよ。この石を誰が持っていればその人に取り憑く事が出来るんです!」
「……他は?」
「えっ?いや、特にはありませんけど」
ふ〜ん。……えっ?それだけ?それだけの事を言うためにめっちゃ時間使えるか?普通できないだろ!
ある意味才能なんじゃないか?
ココはニコニコしながら俺を見る。
「なんだよ。何企んでんだよ」
「いや〜、もうすぐ文化祭じゃないですか」
「だから?」
「その、光牙様に連れて行って欲しいなぁって」
まぁ、どうせそんな事だろうと思いましたよ。ココはまだ文化祭に行った事がないから行ってみたいんだろう。
「で、俺に当日この石を持っていろと」
俺がそう言うとココは「うんうん!」と言わんばかりの顔でうなづいた。
「えー、だる」
「いいじゃないですかぁ〜。光牙様が学校でいじめられてないかとかも見たいですし」
「この顔で?」
「あっ、ないですね。どちらかというといじめる側ですね」
うわ、なんかその言葉は痛い。まだこの顔気にしてんだから。まぁ、そうなるとは思ったけど。
う〜ん。どうしようかなぁ。別にいいんだけどなぁ〜。バスケやる時は石をどこに置こうか迷うしなぁ。
そんな時、俺はある重大な事に気付いた。
「そういえばお前って今実体化してるけどこの敷地出ればどうなるの?」
「そりゃぁ、霊体化するでしょうね」
それってアウトじゃないか?石を持ってるという事は取り憑かれるという事だ。そうすると見える人には見えるわけだ。ココが。その時、見える感じがどのようなものなのか。そこが一番気になる。
という事で、この件は一旦保留にする。今度神崎を呼び出してどのように見えるか聞いてみる。その時に大丈夫だったら文化祭に連れて行く。
……よし!それで行こう!
俺はそれをココに言うとココもそれは承諾した。まぁ、さすがに霊がいるとか学校中で話題になってパニックになるのは嫌だからね。
その夜。
俺はベッドの上で携帯をしていたら多田森からメールが来た。
明日は朝練6時からねっ‼︎
えっ?嘘でしょ?きっつ‼︎何?朝6時?は?え?え?マジで?何なの?よく漫画にいる部活に頑張る子かっ!
……はぁ、絶望しかないわ。本当に、明日起きれるかなぁ。
そして、俺は読者の皆様に言わないといけない事がある。
文化祭始まるまで、あと3日。
そう、やばいんです。バスケやった事のない人が3日間でバスケできるようにならないといけないんです。
いや、ちょっと待てよ。今、夜の23時だから、明日になると……。
あっ、やばい。2日しかないじゃん。
多分、無理だ。諦めよ。
そして諦めてその日は寝た。
文化祭が始まるまであと2日‼︎