こんな奴でも青春したいっ‼︎   作:Gヘッド

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はい!Gヘッドです!

今回からバスケに入ってきますね。ちなみに何故バスケなのかというと、バスケは人が少なくていいからです。どこの学校にもありそうで、かつ人が少ないからなんですよ。

では、本編をお楽しみください。



バスケットボールを手に取って

放課後、部活に行く生徒の背中が丸い。そして家に帰る生徒は生き生きとしている。そんな放課後に俺は体育館に来た。

 

「うぃーっす」

 

俺は体育館に入る。体育館の中には多田森しかいなかった。この頃は文化祭が近いので体育館ではあまり部活をやっていない。それに生徒会長の清戸の力も借りて今日は貸切である。

 

多田森はボールを持っていた。彼は俺が来たのには気づいてはいない。

 

そして一歩、二歩とゴールに近づきながらボールを持ったままジャンプした。そして彼は右手にボールを持ちその右手をリングに近づけた。彼が投げたボールはヒョイッとリングを通過する。そしてそのボールは地面へと落ちた。

 

「おお、スゲェ」

 

何もできなさそうな平凡人間の多田森がかっこいい所を見せたので感動して思わず声が出てしまった。

 

俺が声を出すと多田森は俺がいる事に気付いた。

 

「あっ、柚子木くん。見てたんだ」

 

多田森はそう言うとゴール下にあるボールを俺に投げた。俺はそのボールをキャッチする。

 

「そのボールをこのリングに向かって投げてごらん」

 

多田森は簡単そうに言った。

 

が、よくよく考えてみると難しい。非常に難しい。だって、投げるんだろ?無理無理。俺、ボール競技は下手くそだし。

 

とりあえず俺はリングに向かって投げてみた。でも、全然届かない。

 

そんな俺を見ていた多田森は笑った。

 

「あははっ、まぁ、最初はそんなもんだよ」

 

「……いや、俺やっぱり下手なんだわ。こういうボール競技は」

 

「そんな事ないよ。だって柚子木くん運動神経いいじゃん。あとは経験だよ」

 

「あと二日で経験は積めねぇよ」

 

そう、あと二日で試合なのだ。俺らの学校の文化祭は二日間あるが二日目は他の団体が使うらしかった。だから、一日目しかバスケの試合はできない。勝っても負けても一回だけ。

 

「あっ、そういえば試合する相手校はどこなんだよ。朝から聞いてんのに全然教えてくれねぇじゃん」

 

俺がそう聞くと多田森は気まずそうな雰囲気を(かもし)出す。

 

「そ、それなんだけどさ」

 

「?」

 

「戦う相手校はどんな所がいいと思う?」

 

「まぁ、そりゃ俺初心者だし弱い所がいいよな」

 

俺がそう言うと多田森はため息をついた。

 

「はぁ、やっぱり俺こういうのは下手なんだよなぁ」

 

「ん?下手?バスケが?十分お前上手いと思うぞ」

 

「いや、そうじゃなくて、戦う相手校のお願い」

 

えっ?それって上手い下手ってあるの?

 

「いや、その相手校の監督僕のお父さんがしてるんだよね」

 

「へぇ。……で?」

 

「いや、その高校は目茶強(めちゃつよ)高校っていうんだ」

 

えっ?何?それは語呂合わせか?作者のやる気のなさがふつふつと伝わるんだけど。

 

……えっ?語呂合わせ?あれ?まさか。

 

「それってどのくらい強いの?」

 

俺がそう聞くと多田森は何も言わなかった。俺はそれをなんとなくだが察した。

 

まじかよ……初心者の俺が何でそんなのと戦わないといけないの。ボロ負け確定じゃん。恥ずかしい姿見せちゃうんだけど。

 

でも、俺も多田森にぐちぐちと文句を言う資格はない。というより俺の方が文句言われる。絶対に。

 

そう、俺は未だにある事を達成できてない。それはバスケをやってくれる人を集めきれてない。さらに多田森からこの事を聞いてしまったためにさらに人が来なくなってしまった。

 

何故なら、初心者のみんながいきなり強い学校とやっても楽しくもないだろう。

 

やばいやばい。どうしよう。まだ清戸しか集める事できてないよ。

 

俺はそんな事を思いながら多田森を見た。多田森は「ごめんね」と申し訳なさそうである。

 

だからこそ何も言えない。さらに事態を悪化させたくない。

 

俺の心の中で焦りが出まくってた時、体育館の入り口の所である人が見ていた。

 

轟である。

 

彼は下を向きながらそこにいた。

 

「あっ」

 

俺が声を上げると彼はそこから消えた。

 

「ん?」と多田森は気づいてはないようだ。

 

俺は轟の行動を見た時、ひらめいた。

 

もしかしたら一人勧誘できるかもしれないっ‼︎と。

 

そして俺は考えた。明日の昼休みに誘ってみる。

 

が、しかし今はそれどころではない。まずは俺自身が上手くならなければならない。

 

俺はそう思いバスケットボールを手に取った。そのボールはザラザラしていてぴったりと手にくっつく。そんなボールをリングに向かって投げた。

 

そのボールはリングを通り抜けた。

 

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