こんな奴でも青春したいっ‼︎   作:Gヘッド

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はい!Gヘッドです!

ちなみに、私、別にバスケをやっていたわけではありません。なのでもしかしたらルールが違うとか用語が違うとかあるかもしれません。その時は教えていただけたらと思います。

ちなみに私はサッカーと柔道をやってましたね。はい。異色ですね。



ダンク

第二クォーターが始まった。俺たちの方が少し負けているが、そこまで点差は離れていない。まだまだこれからである。

 

先攻は俺たちの方であった。

 

「柚子木くんっ!」

 

多田森が俺にパスをした。スリーポイントラインの外にいるため、ここで入れれば3点。点差がぎゅっと縮まる。

 

俺はジャンプした。敵もそれにつられてジャンプする。俺の方が背は高いのに、ジャンプをすると敵の方が高くなる。壁が立ちはだかる。

 

俺はとっさにパスに切り替えた。北瀬にパスをだす。北瀬は受け取るとリングに向かってドリブルする。そしてリングの近くになるとぐっと膝を曲げた。

 

それに相手も反応した。相手は高く高くジャンプした。それはジャンプ力がある北瀬でも無理だろう。

 

でも、本当に失敗だったのは相手の方だった。北瀬は膝を曲げただけだった。

 

「ばぁ〜か、フェイントだよ」

 

そのまま体を小さくしながらリバースレイアップを決める。

 

「よしっ!これで二点差だ!」

 

この攻撃は多くの人の心に影響を及ぼした。俺たちは士気が上がり、さらにやる気が出てきた。敵はこの攻撃で眼の色を変えた。そして、観客の中でも一人、心躍らせていた。

 

相手は本気である。さっきまで弱小校と舐めていたが、ここまできて、点差が開かない。そこにきて、思った。

 

こいつらはヤバイと。このままだと負けると。

 

彼らの本気は凄まじいものであった。スリーポイントを数本決められ、レイアップを何本も決められた。

 

俺たちも食いついた。負けない、勝ってやるという志があるために食いつけた。

 

でも、点差はどんどんと離れていく。そして十点となっていた。俺たちから勝てるかもという希望は薄れつつあった。

 

残り3分。その時、俺はある事に気付いた。

 

「なぁ、多田森」

 

「ん?どうしたの?」

 

「あのさ、ボールをあのリングに通せばいいんだろ?」

 

「何を言ってるの?そうに決まってるじゃないか」

 

そうだよな……。そうだ、何で今までこれをやらなかったのだろうか。

 

「なぁ、みんな、俺にパスをくれないか?」

 

「えっ?師匠ですか?何かしでかしそうで怖いんですけど」

 

「いや、信用してよ。仮にも師匠なんだから」

 

「でも、何するの?」

 

「おっ、会長!よくぞ聞いてくれました。まぁ、言わないけど」

 

そしてボールは俺に渡った。味方一人に相手一人がいる。そんな時はやり易い。

 

ドリブルもシュートも上手くない俺は歩いてパスを回す中間地点になるしかなかった。そんな俺でも、これなら点は簡単に入る。

 

俺はボールを持ってリングに向かって全力で大股歩いた。スピードに乗せて。

 

俺はそのスピードを生かして高くジャンプした。

 

俺はこれまで全然点を入れてなかった。だからそこまで用心されてなかった。

 

だから空中にいた時、俺の独壇場となる。俺は背が高い。そして助走の分、さらに高くジャンプする。

 

俺はリングの高さまで届いた。そして右手に持ったボールを本気でリングの中に叩きつけた。

 

その時、体育館全体がどよめいた。観客が唖然している。

 

まさか、弱小校の高校生がダンクなんて出来るなんて……。

 

そう思われた。

 

俺が点を入れると他のみんなは希望を取り戻した。

 

「凄いよ!柚子木くん!ダンクを決めるなんてっ!」

 

「だんく?何それ?美味しいの?」

 

「えっ?ダンクを知らないの?」

 

「知るわけねぇだろ」

 

「まぁ、柚子木くんだもんね」

 

……こいつっ‼︎結構心にきたんですが。

 

相手はまさかと思っているようであった。鳩が豆鉄砲をくったように。

 

普通、高校生でダンクを決める人なんか数えられるくらいしかいない。だから、それができる奴がいたなんてと思われた。そして、それが敵の戦意を挫いていた。

 

さっきまで(ないがし)ろにしていた俺が今では脅威である。そして俺をマークすればするほど、他の奴らが生きてくる。

 

そうして、第二クォーターは俺たちの優勢で終わった。

 

42-39

 

だが、俺はある事を忘れていた。

 

そう、後半に清戸はいない。

 

今、10分間の休憩である。その間に何としてでも一人連れて来なければならない。

 

でも、今のハイレベルな試合を見ている人はそう簡単には試合に出てくれないだろう。

 

「ごめんっ、ちょっと観客席で会う人がいるんだ」

 

「おっ?何だ?白浜っちか?」

 

「まぁ、そんな所」

 

俺は観客席の方に行った。

 

実は知っていた。あいつがこの試合を見ているのを。一度断られたが、あいつしかいないんだ。

 

轟しかいない。もう一つの勝利へのピースは轟なんだよ。あいつがいるからこそ、本当の勝利が手に入る。

 

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