こんな奴でも青春したいっ‼︎   作:Gヘッド

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はい!Gヘッドです!

今回は久しぶりの登場の人が2人ぐらい出てきます。



皮肉で詰まったこの世界

心なしか、俺はたまにこう思う。天才の脳が欲しい。天才になりたいと。

 

それは言ってしまえば皮肉と言ってもいいだろう。

 

女の子がお姫様になりたいと願うのと一緒だ。彼女らはいつか分かる。お姫様になるのがどれだけ大変なのか。まず、この世界で数億人に一人しか、まずなれない。そして、王子様と運命的な出会いの確率もそれほど低い。まずそこでほぼほぼ無理である。

 

もしなったと仮定してみよう。それでもお姫様は辛い。まず、国事、放送などでほぼ毎日うわべを取り繕わなければならない。もしうわべを取り繕う必要がないのならそれはそれでいいだろう。まぁ、この世にそんな誰もが求める完璧(パーフェクト)な人はいないが。

 

一秒一秒に気を配らせなければならない。それを毎日である。

 

そんな事を俺は出来ない。俺はそこまで心が強くない。最初は楽しいと思えても所詮三日坊主、いつかは飽きて、辞めたいと思う。

 

天才とはいわば宿命とも言えるだろう。その力を持ったがためにその力を使わなければならない。使わないと他人から「何をしているんだ」と非難されてしまう。

 

俺はそんな事を思いながら社会の宿題を解いていた。

 

宿題をやってきてないため居残りである。もちろん今まで数回ばっくれて浦部の堪忍袋の緒が切れてしまったために大人しく勉強している。

 

俺が勉強していると浦部はジィ〜ッと俺を見ている。何処かへ逃げないように見張っているのだろう。

 

「センセ、何でそんな見てんですか?もしかして俺に惚れた?」

 

「んな事言える暇があったらさっさと手を動かせ。平常点引くぞ」

 

うっ、その言葉は学生には痛いな。

 

それと、俺と浦部以外にももう一人居残りの生徒がいる。三日月幸子である。

 

幸子は問題を見ると「フッ‼︎」と言った。

 

「この私にはこのような幼稚で単純な思考回路は持っていない。この私は底なしの闇ダークネスを操るためだけに産まれた因子(マター)なのだからッ‼︎」

 

「つまりお前は分からないんだろ?」

 

「……な、なわけないだろう……、ほ、ほら、この問題なんか、見てみろ。『だんじょこよーきんとーほー』だぞ!」

 

「その答えは下の問題な。そこは『労働基準法』だ」

 

「『ろーどーきじゅんほー』?何だ?」

 

「いや、お前ニュース見ろよ。『エブリー今日のコレ』とかやってるぞ」

 

「む、私のジンクスでな。アニメしか見られないんだよ。ニュースは見れん‼︎」

 

その無駄なジンクス一回捨てろ。

 

俺と幸子が喋っていると浦部の視線が段々と怖くなってきた。

 

そんなこんなで俺は問題を解いた。

 

が、解いた問題を覚えてはいない。なんとなく解いていた。俺は何か他の事を考えていた気がする。

 

 

 

空は青かった。雲は少しずつだが動いている。でも、小鳥は空へと羽ばたけない。先行く小鳥に羽ばたく翼をもがれてしまった。それでも鳥は飛ぼうとする。風に乗ろうとする。それでも乗っているのは地面である。

 

その現実に小鳥は心打ち砕かれる。

 

この世は皮肉の塊である。その風に乗れるか乗れないかは分からない。ただ、風に乗る乗らないの二つだけではない。風を起こす者、風に逆らう者もいる。

 

さぁ、その小鳥たちは風をいかに使うか。

 

下手に使うと地面に落ちる。そして死ぬ。

 

上手く使えば空へと高く飛ぶだろう。誰も届かないほど、太陽へと近づくだろう。

 

それとも、自分で空を作り上げるか。

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