今回は特に言う事はありません。
俺と幸子は一緒に問題を解いていた。が、ほぼほぼ幸子が分からない問題を俺が教える形だった。
そう、実は俺、社会科はできるんですッ‼︎
とまぁ、いらない新常識を読者の皆さんに押し付けた俺と幸子は浦部に宿題を提出した。
そして、部屋から出ると幸子の姉である陽子がいた。陽子は幸子が出てくるのをずっと待っていたらしい。
幸子はそんな陽子を見て「ようこ〜」と言いながら飛びついた。陽子はそんな幸子の頭を撫なでた。
そんな姿を見ていた俺はとても微笑ましい光景だなと思った。仲の良い肉親。それは生きていく上での心の
血が繋がっているものだから。それが親近感という感情を抱かせる。性別、年齢が違っても他ならぬ何か別の共通点を持つ。
「ごめんね。待った?」
「いや、待ってないよ。それより、ほらっ。文化祭に出した画集だよ。まだ幸子には渡してなかったから」
陽子は鞄の中から取り出して幸子に渡した。幸子は「やったぁ〜」と子供のようにはしゃぎながらその紙をパラパラと見た。
陽子は俺に挨拶をしてきた。
「柚子木くんじゃない。君も居残りだったの?」
「まぁ、そうっすね」
陽子は俺に頭を下げた後、一階に行った幸子を追いかけるように階段を降りた。
姉妹のあり方……か。
俺はそんな事を思いながら部室に向かっていた。そして部室に着いた。
部室前では広路と五条、神崎と白浜、門川が体育着の姿で準備体操をしていた。
「あれ?みんなどうしたんっすか?」
「ん?スポーツしようと思って」
「え?何?スポーツ?」
「ほら、青春するためには遊ぶことも大事だろ?だからスポーツをするんだよ」
「じゃぁ、倉本は?」
「あいつは生理前だからやめとくだと。まぁ、男の俺は生理前だとどうなのかとかは知らないけど」
流石、倉本だな。男に堂々と生理前と言えるなんてあいつぐらいだぞ。
「どう?お前も遊ぶ?」
「いや、俺はいいっすわ。あんまスポーツしたくないんで」
「まぁ、お前あの時のバスケの事でさらに有名になったからな。この学校で知らない人なんか全然いないんじゃないか?」
そう、俺はこの前のバスケの試合でカッチョイ〜ダンクを何回か決めてしまったため、学校では
俺は遊びに行ったみんなを見送ってから部室に入った。倉本は机の上の上に突っ伏していた。扉のガラガラという音で誰かが入ってきたと認識して扉の方を見た。
「なんだ。柚子木か」
「なんだってひどくねぇか?ってか何?生理?」
俺がそう言うと倉本はコクッと頷いた。いつもなら俺を
「どうした?死にそうか?」
「だるいわ。なんかだるい」
「そうか。なんか水でも買ってくるか?」
「いや、持ってる」
倉本は鞄の中に入った水筒を取り出してゴクゴクと飲んだ。
すると、倉本は少し回復したらしく、ちょっとばかしいつもの調子のようになってきた。
「ほら、柚子木。今ならあまり動きたくない女を犯すチャンスだぞ。誰もいないからバレない!それに今なら
「お前全然ブレねぇな。そこんとこ尊敬するわ。まじリスペクトですわ」
「おう。そこだけが私の
「そんな事はないと思うぞ。だってほら……」
俺は倉本の他にも良い所を考えた。考えたつもりなんだが何も浮かばない。倉本はエロい所以外は凡人、または凡人以下である。
運動神経は凡人。勉強は凡人以下。その他も大体がそんな感じ。
「……無いな。うん」
「だろ?だから言っただろう。私はエロ以外何もない。ちなみに私の特技は『風が吹けば桶屋が儲かる』的な感じでどんな事でもエロい!に繋げる事ができる事だ」
「いらねぇな。その特技」
「まぁな。本当にどっかの誰かさんみたいに才能を持っている人は羨ましいよ」
倉本はそう言うと俺をじいっと見た。皮肉の目である。
すると、倉本はまた机に頭を付けこう言った。
「だるい。やっぱダメだわ」
「トイレ行けば?」
「お前、よく女の子にそんな事言えるな」
「いや、俺お前の事女として見てない」
すると、倉本の水筒が飛んできた。
「ああっ‼︎ごめんごめん。つい手が滑って」
「お前、俺を殺しにきただろ。ってかこの水筒もう何も入ってないじゃん」
「そうだ。だから水を入れてきてほしい。喉乾いた。あっ、できればお茶がいい。後で金は出す」
俺は倉本に言われた通りお茶を買うため、一階にある自販機の所まで行った。
そこには、幼乃がいた。
幼乃は猫と
研究だけの女じゃないんだな。