今回も特に言う事はありません。
幼乃は猫の首筋をわしゃわしゃと撫でている。猫は幼乃に懐いているようだ。猫は幼乃のスカートを引っ張った。
「ん?なんじゃ、こいつ。儂のパンツが見たいのか。お前には見せんぞぉ〜」
彼女はそう言うと猫を持ち上げた。猫は「ニャァ〜」と言う。
猫好きなのだろうか。彼女はこんな風に笑えるのか、と思う。
すると別の猫もやって来た。が、彼女の方ではなく俺の所にであった。
俺の所にやって来た猫は小太りでブサイクな顔であった。
「おい、どっか行けよ。別にお前には用ねぇよ。ブサイクめ」
俺がそう言うとその猫は人間の言葉を理解するかのように俺を睨んだ。そして「ニャァァッ!」と威嚇して飛びかかってきた。
が、流石は小太りである。動きが遅い。飛びかかってきた所を俺が簡単に捕まえた。
すると、猫の鳴き声が聞こえたのであろうか。幼乃がこっちにやって来た。
「お〜い、ジロ〜。ジロ〜か?」
彼女はそう言いながら俺の方を見た。
「あっ、お主……」
「うっすっ」
「いや、早よジロウを離さんか」
「こいつ俺に飛びかかってきたから」
「こいつは少し頭がいいんじゃ。ほら、離せ!」
彼女はそう言うと俺が持っていたジロウを奪った。ジロウは幼乃には懐いている。
まさか、あのブサイクとか理解できたのかな?まぁ、無理だろ。
「で、何でここにいるのじゃ?ま、まさか、さっきまでの儂の姿を見てたんではなかろうな」
「大丈夫。バッチリ俺の
「ぬッ!そ、そんな、ひ、卑怯な!その恥ずかしい姿を言いふらすのと引き換えに儂の
「なわけねぇだろ。ってか少しは現実見ろよ。悪の組織なんかほぼいねぇから」
「じゃぁ、何だ?その恥ずかしい姿で脅して儂にえ、え、エッチな事を……このスケベッ‼︎」
こ、こいつ、もしや倉本パターンか?エロ話を異性に堂々と展開できる奴なのか?
まぁ、恥ずかしがってる所が可愛いな。うん。いじめたくなっちゃうぜ。
「いや、違うから。ってか少しは俺の話をまともに聞いてよ」
「そ、そんな
酷くないか?初めて会ってから数時間しかないのにこの言われよう!何なの?俺の顔とかに自信が無くなってくるんだけど!
俺と幼乃が言い合っているとジロウが幼乃の腕から逃げた。ジロウは茂みの中へと消えていった。
「ああっ、ジロウ。行かんでおくれ」
幼乃はしゃがんで茂みの中を探した。茂みの中、彼女の足には枝が当たって痛かっただろう。それでも彼女は探すのを止めない。
「お前、もう止めとけば。足いてぇだろ」
すると、彼女は少し悲しそうな声でこう言った。
「お主には分からんじゃろう。嫌われ者を」
「は?」
「ジロウは野良じゃ。嫌われて憎まれて。それがジロウには仕方がない事じゃ。生きる上では誰かを蹴落とさねばならん。だから憎まれる。それが野良じゃ」
が、流石にもうジロウがいないと分かると彼女は茂みから出てきた。膝から血が出ている。俺は彼女の膝を指してこう言った。
「痛くねぇのか?」
「いや、痛うない。痛みはもう慣れた。それにこんなものよりも一人にされた時の方がよっぽど痛いわ」
彼女はそう言うと実験に戻ると言って自分の部屋へと戻っていった。
……そういえばなんか、忘れているような気が……。
……あっ、お茶買わないと。
俺は自販機でお茶を買った。取り出し口の所に手を突っ込みペットボトルを取り出した。
手にペットボトルが触れた。その時、手がひんやりとした。もう秋らしく段々と寒くなっている。
俺は野良は嫌いだな。
何故、嫌われようとするのかが。
その生き方は好きではない。他にないのかと思ってしまう。
でも、心のどこかでそれに憧れる自分もいる。
生きるためには嫌われないとならない。そんな不遇を生きている野良が少しかっこいい。
今回は弥生ちゃんを紹介します。
身体/身長170センチ。体重47キロ。髪はショート。スリムな体型だが、胸の所だけボンッ‼︎Fカップ
性格/非常に大人っぽい。だが、妹の幼乃の事となると少し変化するらしいが……。ちなみに彼女は犬派。
好きなもの/研究、実力、???
悩み/幼乃がこの頃反抗期