こんな奴でも青春したいっ‼︎   作:Gヘッド

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はい!Gヘッドです!

今回の題名はちょっとへんてこりんですけど、まぁ、読んでみたらわかります。



北瀬。お前はうざい

この前、席替えをして俺の隣にはうるさい奴が来てしまった。つくづく思わされるが、俺は席替えの運が悪いらしい。

 

最初の席は白浜と遠かった。そして二回目は白浜とは席が近いが、前の席の人が湯島であり二回連続である。そして今回で三回目。湯島とは離れたものの、もっと厄介な者が来てしまった。

 

「なぁなぁ、柚子木〜聞いてよ〜」

 

隣の席の北瀬が俺の席を軽く蹴る。

 

「おい、蹴んなや」

 

「だって聞いてくんないんだも〜ん」

 

……本当にしつこい。こんな時に白浜がいてくれればなぁ〜。

 

と俺がダラけていると聞き覚えのある声が背後聞こえた。

 

「柚子木くん!」

 

白浜である。

 

俺はサッと後ろを振り返った。

 

そこにいたのは幼乃である。幼乃は機械らしき物を抱えていた。幼乃の腕の長さぐらいある。重くないのだろうか?

 

「あれ?今、白浜の声が聞こえた気が……」

 

俺がボソッとそう言うと幼乃がクスクスと笑う。

 

「いや、白浜さんはここにはいなかったぞ」

 

「そんなはずは。俺が白浜の声を聞き間違えるはずがないだろう」

 

「無駄に説得力あるの」

 

「白浜親衛隊隊長だからな」

 

「そんなんあったかのぅ?」

 

「今作った。ちなみにこの北瀬って奴が副隊長な」

 

俺は北瀬をヘッドロックする。

 

「えっ?俺はそんなのやんねぇよ」

 

「なんだ?湯島親衛隊か?」

 

俺がそう言うと北瀬の顔がボッと赤くなる。

 

「ってか、幼乃。お前色々な人の事知ってんだな。いつも研究ばっかしてて、友達はあんまりいないんじゃないかと思ったけど」

 

「何を言っておる。私はこの学校の大体の生徒のデータを頭に入れておる。ちなみに北瀬とはマブダチじゃ」

 

「えっ?いつの間に?」

 

「この前の試合の時に幼乃ちゃんから薬をもらったんだ。筋肉痛を早く治す薬をね」

 

ああ、だからそんなにうざいのか。副作用のせいでそんなにもうざくなってしまったのか。

 

俺は北瀬に向かって手を合わせた。

 

「チーン」

 

「いや、チーンじゃないから。俺死んでねぇし。俺が死ぬ時は湯島にフラれた時だけだから」

 

「じゃぁ、さっさとフラれろ」

「じゃぁ、さっさとフラれんかい」

 

「酷くない?二人とも。俺をどんな風に見てんの?」

 

「チャラい奴」

 

「キモイ奴」

 

「うざい奴」

「うざい奴」

 

「そんな風に言わないでよ!泣くよ?」

 

「泣け」

「泣け」

 

「グハッッ‼︎」

 

北瀬は3万4953の精神的ダメージを受けた。北瀬は倒れた。

 

幼乃はそんな北瀬を目の敵にして俺に機械の事を紹介した。

 

「それより、柚子木。さっきの白浜さんの声はこの機械が出したんじゃよ」

 

「えっ?この機械が?」

 

「そうだ。名探偵コ◯ンくんが付けている蝶ネクタイの性能を知っておるか?」

 

「ああ、確か色々な人の声に変換出来るとかだろ?」

 

「そうじゃ、あれを作ってみようと思ったのだが、どうもコンパクトにするのが難しくての。まぁ、試作品にしてはよくやった方なんだがな」

 

俺はそれを聞いた時、率直に凄いなと思った。体が小さく、まるで小学生みたい。そんな人からこんなに凄いものができるなんて。

 

「でも、お前暇人だよな。アニメの物を作ろうとするなんて。他にオリジナルでなんか作りたい物とかないの?」

 

その時、俺は地雷を踏んだ。幼乃の顔が一瞬暗くなった。

 

「うむ。特に無いな……」

 

俺はそれ以上の事は何も言わなかった。昨日、光から聞いた話が本当であるとすると幼乃は今、研究者として立ち止まっているのではないか。

 

成功までの道のり、研究者としての道のりの途中で進むのを諦めかけているのではないか。

 

本当にそんなんでいいのか?彼女は本当にそれで満足しているのか?彼女がしたい事はコピーじゃないだろ。他人がしている事を自分もする事が研究者として楽しい事なのか?

 

俺は研究者ではないし、研究の事なんてこれっぽっちも興味ない。でも、研究者なんだから、科学者なんだからそれをしないと面白くないじゃん。

 

俺は幼乃にちゃんと言おうとした。それで楽しいのか?と。

 

「おい、幼……」

キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン

 

チャイムがなってしまった。

 

幼乃は「じゃぁね〜」と言いながら自分のクラスへ戻ってしまった。

 

「あっ、おい。待てよ」

 

俺は彼女を引きとめようと声をかけた。しかし、その声は彼女には聞こえなかった。

 

 

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