今回も特に言う事はありません!
家に帰って来た。風呂に入って寝巻きに着替えてリビングに来た。
今日はうどんである。暖かいつゆの中にうどんとネギが入ったシンプルなうどん。
かつお節のコクがしみた汁が絡んだうどんをズズズッと
柔いうどんは噛まなくてもすぐに切れる。そんなうどんにはつゆの味がしっかりとしみていてそれまた美味しい。
「まぁ、85点だな」
ココはそれを聞くとたいそう喜んだ。「本当ですか⁉︎」と言いながらテーブルの周りを踊る。その姿はなんとも楽しそうな姿で『人生楽しんでマスッ‼︎』って感じ。何か浮かれているような。
「上機嫌だな。お前は悩み事とかなさそうでいいな……はぁ」
俺はため息をついた。なんか、今回の蕗見姉妹の事がどうもうまくいきそうにない。まず、どのような感じになるのかの
俺の悩み事はもしかしたら、その人の人生を左右する事なのでもある。何とか成功したい。俺はそう思っている。
でも、もしかしたらと考えてしまう。だから、悩んでしまう。自信を持つ事が出来ない。
さっき、俺はココに対して『ココは悩み事が無い』という事を言った。あの言葉は失言だった。
そう、悩み事が無い人なんてこの世にいるわけがない。本気で考えてる悩み事が一つや二つは誰でもあるはずだ。
ココにだってその悩み事はあった。でも、俺には見せようとはしなかった。だから俺はその悩み事なんて知らなかったし、まず悩み事があるなんて知らなかった。
その悩み事が今の俺とココの仲をぶち壊すとも知らずに。
ココは「そんな事ないですよ」と言った。拳を握りしめ声を震わせて。
俺はその時、何かがおかしいとは思った。文化祭の帰りの事がどうも気になる。
でも、俺はその時深く言及しなかった。
俺は話を逸そらすためにテレビをつけた。少し音量を大きくしてソファに寝っ転がった。
ニュースではコンテストの事がまた報じられていた。弥生の名前だけが画面に表示される。でも、そこには幼乃の名前はない。それが俺を無性にイラつかせた。
……あっ、そうだ。こうすりゃいいじゃん。
ソファである事を考えていたらいい事を思いついた。
「なぁ、ココ」
「はい?何ですか?」
「俺さ、このコンテストに出るわ」
「……は?ついに頭がどうかしてしまいましたか?」
「いやいや、このコンテストの審査員になるんだよ。それか観客」
「光牙様には審査員なんて無理ですよぉ〜。観客の方がいいんじゃないですか?」
なんか今
「まぁ、観客になるわ」
「GHBのお仕事ですか?」
「そうだな」
するとココはある事を言い出した。
「じゃぁ、光牙様と一緒に私もそこに行きます」
「は?何で?連れてく意味がない」
「いいじゃないですかぁ〜。ほらっ、思い出づくりですよ。二人の思い出残しましょう」
いやいや、
思い出か。でも、思い出なんていらないと思うのだが。だって少なくともまだ二年はここにいる事になるんだし。
「まぁ、別にいいけど面倒事は起こすなよ?」
俺がココをコンテストに連れて行く事を決めるとココはまたまた嬉しそうに踊り出した。
なんかこの頃ココは俺とよく絡もうとする。思い出と言いながら俺にベタベタしてくる。
ココらしくないな。