やばいですね。もしかしたら200話ぐらいまでepisode6.5が続くかもしれないです。まぁ、この小説の二大重要編なんでそこんところだけ許してください。
次の日、俺は神崎の家へと行った。神崎の家は神社であり、彼女の父親がそこの神社の主人である。
神崎の家の神社は『稲荷神社』と言って、安産祈願で有名な神社である。多分、日本のトップ3に入るくらいはあるだろう。
が、今日は戌の日でないから人はそんなに多くはないだろう。
神社の
俺は神社の階段の真下まで来た。俺は上を見上げる。2〜300段はあるだろうか。しかも、普通の階段とは違って段差が高い。
そして俺は階段を上りきった。神社の境内はとても綺麗である。戌の日ではないものの、ちらほらと人がいる。
俺は神崎に着いた事を知らせるために電話をした。
「先輩?俺、境内に着きましたよ」
「あっ、うん。分かった。じゃぁ、受付の所で待っていてくれないかな?」
俺は神崎に言われた通り神社の受付らしき所で待っていた。しばらくすると巫女姿の神崎と五条が来た。
「あっ、先輩。巫女さんじゃないっすか」
「うん。一応正装に着替えておいたんだ」
俺は神崎から五条へと視線を移す。
「ってか先輩何でいるんですか?」
「ん?私か?私は今日千鶴と遊ぶ予定だったんだよ。でも、お前のせいで遊べなくなったってわけだ」
「えっ?マジっすか?」
「マジだ」
うわっ、なんか凄く罪悪感を感じるのだが……。
「まぁ、でも、私と千鶴は船に乗ってしまったが、降りる気は全然ないぞ」
俺はこの時、初めて二年の2人の重要性に気づいた。前までモブも同然だった2人が今はとても頼りになる存在。そんな人に相談できる俺は幸せ者だ。
神崎は俺をある場所へ案内した。そこは境内とは少し離れた場所にある倉庫で、そこの隣には墓石があった。墓石って言っても地面から突き出しているただの岩の様なものである。それに苔がついていて墓石自体がまず古い。結構前からあるものなのだろう。
「倉庫から何を取り出すんですか?」
「いや、この倉庫からじゃなくて、この霊からに質問をするの。この霊にココちゃんの事を聞くの?」
「この霊に?」
「そう。守護霊の一覧を見せてほしい。そこにココちゃんが載っているかもしれない」
神崎が言うに、ここの霊は稲荷神社の神様らしい。狐耳、尻尾をつけた神様。まるでココみたいな感じらしい。
神崎はその墓の前で詠唱を始めた。
そして、詠唱を終えると俺の目の前にある人が現れた。
ココと同じような体をした霊である。が、衣服はココとは大違いであった。ココはエプロンを常時着用の霊だったが、この霊は豪華な着物を着ていて、キラキラした髪飾りをつけていた。そして、見るからに偉そう。
「なんじゃ?寝ていた儂を呼び出して何の用じゃ?」
その霊は不機嫌そうに俺たちに聞いてきた。神崎が自分が呼び出したと言うと霊は「はぁ……」とため息を吐いた。
「戌の日以外は儂の大切な休みなんじゃ。分かるか?バケーションが大事!だから気安く儂を呼び出すでない!」
その霊はとてもずぼらな性格であり、神としての威厳を感じる事はできなかった。