こんな奴でも青春したいっ‼︎   作:Gヘッド

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はい!Gヘッドです!

いや〜、神様大体の事できますから扱いやすい。

ちなみに、明日は二回投稿します。8時と14時です。


神様の記憶世界

俺が覚悟を決めると『証明の巻物』から光が溢れ出てきた。その光は(またた)く間に俺を包んだ。そして、少しすると光が弱まった。俺はそおっと目を開ける。

 

目の前に広がるのは竹林。竹が生えて、まだ人の手が加わっていない土地。

 

やっぱり、あの条件は本当なのであろうか。

 

条件を聞いた時は信じられなかった。けど、ここまで来てしまったからには信じるしかないと思った。

 

 

ココの全てを受け入れろ。それが条件だった。そのためには俺自身がその時代に(おもむ)く。

 

ココに何があったかは知らない。俺はココの何も知らない。半年も一緒に住んでいたのに。

 

俺はまず竹林から出ようと進んだ。足を一歩一歩前に出して前進である。落ち葉や雑草を踏んでリズミカルに歩く。

 

……やばい。なんかちょっと楽しんでしまっている俺がいる。ここは何時代か知らないけどなんか新しい発見できそう。

 

少し歩いて行くと竹林の終わりが見えた。そして、俺は林の中を出る。そこの目の前には農村があった。6〜70くらいの民家があるだけの農村。人々はそこで暮らしいていた。地を(たがや)し、苗を植え、麻の服には泥がついていた。

 

昔の暮らし、昔の人付き合い、昔の仕事。どれもこれも全てが初めて見たものである。

 

俺が目を輝かせて眺めていると後ろからある人の声が聞こえた。神様である。

 

「え?なんでいるんですか?」

 

「ん?儂か?いや、やっぱり説明が必要じゃろ?」

 

「まぁ、そうですけど」

 

「大丈夫じゃ。今の儂の姿はお主にしか見えておらん」

 

「そういう問題じゃなくて……ああ!もういいです。いちいち相手にしても疲れるだけだから」

 

俺は神様を置いてスタスタと村に向かって歩く。神様は浮遊しながら俺に追いついてくる。

 

「おい、お主。どこに行くのじゃ?」

 

「は?いや、どこってココを探しにだよ」

 

「いやいや、今のお前にはまず無理じゃ」

 

神様は俺を指差した。

 

「その服では怪しまれる。まずは着替えろ」

 

神様は指をパチンと鳴らす。すると、いきなりポンッと服が出てきた。

 

なんかスゲェ。そう思えてしまう事に少し悔しさも残る。けどやっぱりスゲェ。さすが神様。

 

俺は服を着替え終わると神様に根本的な質問をしてみた。

 

「ねぇ、神様。ここってどこなの?」

 

「ド直球で聞いてくるな。他に(ひね)りはないのか?」

 

「うん。ない」

 

「はぁ、まぁいい。ここは佳代、お前が言うココの産まれの村じゃ。ここは小さな農村じゃが、国境近くなんじゃよ」

 

「国境?」

 

「そうじゃ。時は戦国時代が始まる少し前。お前らが言う室町時代の末期じゃ。この頃には国と国が戦う戦争が勃発していた」

 

「じゃぁ、国境近くって事は……」

 

「ああ、めちゃくちゃ危ない地域じゃ。何人も人が死んだらしいぞ」

 

マジで?そんな所がココの故郷なの?っていうか、俺の家があった所って元々そんなんだったの?

 

「にしても、スゲェな。タイムスリップか」

 

「ん?タイムスリップ?それは違うぞ」

 

神様はまたパチンと指を鳴らした。すると、頭の上からタライが落ちてきた。でも少しおかしい。

 

「いっつぅ……ってあれ?痛くない?」

 

「どうじゃ?痛くないじゃろ?なぜならここは現実ではないからじゃ」

 

「現実じゃない?」

 

「うむ。ここは儂の記憶の中じゃ。儂は神だから何でもできるとでも思ったか?」

 

「うん」

 

「しかしな、神は本当は出来ない事も多いんじゃ。この世の(ことわり)の物理的法則を破る事はできん。じゃから儂たち神が出来る事は誰かにエネルギーを与える事。それだけじゃ」

 

「だから、麻の服とか、タライとか出せたのか?」

 

「そうじゃ。だから、この世界は儂の記憶。だから、儂が覚えていなかったり、見ていない所は再現する事が出来ない」

 

この世界は神様の記憶の世界。今から神様が今まで見てきたココの全てを知る事になる。

 

それでも、俺は決めた。ココを認めると。

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