今回は結構いい回にしたつもりです。
次は多分バトルが入りますね。久しぶりのバトルです。
ちなみに、今日の夜中に一回更新してます。読んでない人は読んでおいてください。多分、話がガラリと変わってます。
「って言ったって、実際はわかっていたのだろう?」
「まぁね。何となくだけど。この世界に来てから気づいた」
神様の真意を俺は知っていた。この世界に来て、俺は知ってしまったのだ。
神様は元々ココを元に戻す気なんてない。むしろ、邪魔な俺を突き落とす気でいたのだ。
神様の出した条件は『全てを受け入れる』という条件。そこで、俺は実際にあった事実とは違うものにしようとしたら、俺はゲームオーバー。
でも、よく考えてみるとある落とし穴がある事に気づいた。
この『証明の巻物』はあくまで神様が認めなければならない。だから、もし、俺が全てを受け入れる事が出来たとしてもそれは認める事は出来ないのではないのだろうか。それは、人としてであり、ココと共に生きる人としてでもある。少なくとも俺はそんな奴を認める事は出来ない。
認めないという事は俺が勝ったという事にもならない。
この考えは仮説の一つに過ぎなかったが、神様の一言で俺は確信した。俺は確実に消されると。
俺は神様に「やめてくれ」と言った。それはいつまでも耳に残る嫌な声を、音を聞きたくなかったから。そして、早く消えたかった。
早く消えて無になりたかった。もう、悲しまない。憎まない。泣かない。そんな風になりたかった。
神様は俺にこう言った。
「終わるか?」
その「終わる」はどのような事を意味していたのだろうか。
まぁ、いいか。別にそんな事どうでもいいんだし。
俺は投げやりのような諦めの気持ちだけであった。
その時である。神社の方から悲鳴が聞こえてきた。
「きゃぁぁぁ!」
その声は間違いなくココであった。俺は「別にどうでもいい、どうなっても俺には関係ない。どうせ俺は消えるんだ」と思っていた。
でも、俺の足は神社の方へ向かっていた。
こっちのココは俺の事なんか知らない。俺の事なんか知らないけど、俺はココの事を知ってる。だって、時代は変われど、幽霊でも人間でもココはココだ。俺の大事な家族の一人で、泣き虫なココ。それに変わりはないんだよ。
俺はどうなってもいい。でも、ココはここにいるんだよ。この村で暮らしているんだ。この世界のココはまだいるじゃないか。なら、俺は何をするんだ?
時代を変えるんだよ。もう、ココが悲しまないように。俺とココが会わないように。そうすれば、ココはずっと天国で斎正と暮らせるじゃないか。
もう、ココの泣く姿は嫌なんだ。俺の背中で泣かれたくないんだよ。俺の背中に涙と鼻水がついちまう。それが俺の背中の重荷になるんだ。めちゃくちゃ重いんだよ。
だからさ、最後は笑った姿が見たい。ココの笑顔が見たい。だってあいつの笑顔は明るくて、無邪気で、見てるこっちも笑っちまう。
俺はココを背に敵と対峙していた。
「こ、光牙さん?」
「やぁ、また会いましたね」
敵は何人もいた。でも、不思議と怖くはなかった。どうせ、俺は消えるんだし、それに銃を持った敵とも戦った事がある。自然とリラックス出来た。
中学の時のように、破天荒で、でも誰かを守りたいから出せる本気。背後に守りたい人がいると張り切っちゃうんだよ。
だから、守らせてくれよ。守れなかった分、守らせてくれよ。大好きな家族を。
「例えそれが修羅の道でも、誰かを守るためならば突き進む。”