こんな奴でも青春したいっ‼︎   作:Gヘッド

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はい!Gヘッドです!

通信障害のせいで少し遅れました。


ケジメをつける

で、結局あの後も何回か試したが、エロ関係の告白はもうダメなようだ。というより、それほど重要じゃない事を言っても鎖は切れないみたいである。

 

さぁ、どうすればいいのだろうか。今、この状況はとても気まずいものである。なるべく言わずにしておいたけれど、言わないといけなくなってしまった事は二人にとってアンラッキー。

 

俺に繋がれている鎖は3本。ココは4本。やっぱり話し合わないといけないのか。と思った俺はある事に気がついた。

 

では、なんで最初の方に鎖は切れなかったんだ?

 

でも、その理由はなんとなくだけどわかった気がした。二人が納得しなきゃならないんだって。その時、初めて自分が抑え込んでいた思いが放たれるんだ。

 

そして、あの重苦しい空気がまた流れる。

 

「俺はココと一緒に暮らしたい。今まで普通に暮らしてたけどあの家にはお前がいないといけないんだって俺は思う。でも、俺はココの言う事だって優先してあげたい。ココに嫌な思いはあんまりしてほしくない」

 

俺の鎖がプツンと切れた。

 

人生は絶対に変わっていくもんなんだよ。変わっていって、変わっていって、変わっていったその先に待っているのは『死』。それはみんな平等だけど、変わる回数とどんな風に変わるのかは人それぞれによって違う。だから、人は『あの人』と『この人』で分類する事ができる。生き方が、生きる道が違うから。

 

でも、その変わっていく人生にへばりつこうとする者もいる。未来に背を向けて、過去を見る者。たまにはそういうのもいいかもしれない。でも、ずっと見ていて後ろ歩きで未来へ進んでしまうと絶対に迷子になるんだ。そんな迷子になりたくない。間違えて進んできた道に一人残されたくはない。

 

そうなるとまた前を見たくないから後ろを見てしまう。負の連鎖のようになってしまう。

 

「……私は、やっぱりこのままがいいです。光牙様と暮らすのは楽しいです。でも、私はここにいないとダメなんです」

 

いいや、ダメなんかじゃない。ダメなんだって思い込んでるだけ。自分でその道をダメにしたいから。後ろを向いている口実を作るための嘘なんだよ。

 

「なんでここにいないといけないんだ?」

 

「け、ケジメ……です」

 

今まで後ろ向いてきたから、今度からも後ろを向く事をケジメ?いや、違う。そんなのはケジメじゃない。だって、まずやらなきゃいけない事さえも見つけていないのだから。

 

その答えは簡単に出てくる。考えなくてもスッと出てくるはずなのにココは頭が硬いから出てこない。

 

「どんなケジメ?」

 

「職務を怠ったケジメです……」

 

鎖は切れもしないし、繋がれもしない。可もなく不可もない無難な答え。

 

「俺にはケジメがあるよ」

 

「光牙様にもあるんですか?」

 

「うん。ココがすぐ隣で泣いているのに俺はそんなココに肩を寄り添う事もしなかった。ココの涙を止める事さえできなかった。それが俺のケジメ」

 

また俺の鎖が切れた。でも、ココの鎖は一本も切れない。

 

ココはそんな俺を羨ましそうに見た。

 

「どうした?鎖が切れた俺がそんなに羨ましいか?」

 

「いや、そういうわけではないんです。ただ、正直に思いを言える光牙様が羨ましいんです。堂々と、胸を張って、自分の意見を述べるのがすごいと思えるんです。その凄さが羨ましいんです」

 

「でも、そう言うお前も正直言って羨ましい。俺はそんな簡単に人を褒められない。今、褒めているのだってそう。人を褒めるのは自分はできないと自分に言い聞かせているのと同じ。なのにお前はそれを平然とやってのける。それはお前の長所だと思うぞ」

 

「それは長所がない人が持つ唯一の長所という事ですか?」

 

「そりゃ、違う。お前には輝くものが一つある」

 

「輝くもの?」

 

俺はココに微笑みかけた。

 

「なんとなくだけどお前といたいって思わせる。それは多分、好かれやすいんだよ。そこがお前の長所だ」

 

「好かれやすい?」

 

「ああ、そうだ。だって、現に俺はお前といたいって思ってるからな」

 

「や、やめてください……」

 

「やだ。やめない。だってお前泣いてんじゃん。嬉し涙?」

 

「ぢ、ぢがいます。別にぞんなんじゃありません」

 

ココは手で涙を拭き取る。それでも、涙はポロポロと溢れ出る。

 

「おい、泣くんじゃねぇよ。泣き虫」

 

「ずいまぜん。ずいまぜん。ひっ、ひっ。だって、だって、嬉しいんですもん。光牙様には迷惑かけないって思ったのに、ひっ、ひっ」

 

その時、ココの鎖が一本だが切れた。溜まっていた感情が少しだが現れてきた。

 

とても暖かく感じられた。

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