こんな奴でも青春したいっ‼︎   作:Gヘッド

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はい!Gヘッドです!

今回は特に言う事ありません。


この愛に理屈なんかありゃしねぇ

……おい、ちょっと待て。前回の話のラストにココがなんかスゲェ発言してたぞ。ん?ありゃ、新たなる呪文とかなんかだよな?『柚子木光牙は倒れました。復活の呪文を入力してください』的なやつだよね?そうだよね?きっとそう、そう思っているよ。

 

え?『光牙様のことが好きになっちゃった』?そりゃ、面白い冗談で。

 

……。

 

「なぁ、ココ、冗談だよな?」

 

「違いますよ!」

 

え?冗談じゃない?

 

マイケルジョーダンッ‼︎なんちって。

 

……。

 

……。

 

……。

 

おい、マジかよ。

 

いや、待て。もし、これが冗談じゃなかったとして、俺が好き?

 

これは多分、ラブじゃなくてライクだろ……。うん、そう思いたい。

 

いや、もし『愛』的なのだったら?いやいや、さすがに『恋愛』はないだろ。だって、他にも『友情』とか『隣人愛』とか色々愛の種類はあるんだぜ。

 

それに、ココには心に決めた人がいるはず!……もうこの世にはいないけど。

 

……。

 

「……えっ?マジですか?」

 

「そうですよ!マジです!もう、何度も言わせないでください。恥ずかしいです……」

 

ココはそう言うと顔を赤くする。ココの腕の鎖が二本も切れていた。これはきっと『俺をどう見ていたか』と『俺への思い』を告白したことによって切れたのだろう。

 

あれ?じゃぁ、ココは。

 

「本当に俺のこと好きなの?」

 

「そうって言ってるじゃないですか。もう、くどすぎです……」

 

鎖が切れたってことは本当に思っているってこと。つまり、俺=好き=ラブ⁉︎

 

ちょっと少しだけ俺の頭の整理の時間がほしいな。

 

え?なんで俺のこと好きなの?っていう所が一番聞きたい。でも、それをいきなり聞くのもどストレートすぎるから、もっと他のを聞こう。

 

……。

 

……。

 

……。

 

……。

 

……。

 

……。

 

ダメだ。全ッ然思いつかない。しいて言うなら『ココは俺とエッチをしたいのか』ぐらいしか聞くことねぇよ。ってかどうせそんなん答えわかってるし。

 

そりゃぁ、もちろん、したいんじゃね?

 

「なぁ、俺とエッチしたいの?」

 

「そ、そんな、そんな卑猥(ひわい)なことしたいわけないじゃないですかっ!」

 

うん。こりゃ、(みゃく)アリだな。

 

って、そうじゃなぁぁぁい‼︎確かにそりゃ、聞きたいけどそれよりも、もっと先に聞かないといけないことがあるだろうがぁぁっ‼︎

 

「……」

 

「……」

 

二人は何も話さない。いや、話さないのではない。話せないのだ。話をしようにも何を話せばいいのかわからない。わからないから考えてしまうけど、何も思い浮かばない。そうすると、ただ時間だけが過ぎていく。時間が過ぎれば過ぎるほど気まずい雰囲気になっていく。その気まずい雰囲気が嫌だから、話すネタを頑張って探す。

 

でも、無い物を探しても何もない。神様はいつだって見ているだけでただ無情。そんな都合のいいものは出てこない。

 

なら、作ればいいのでは?

 

もちろん、その手はもある。が、それには十回建てのビルの屋上から落ちても壊れないほどの強靭で、鋼のような(メンタル)を持つ者にしか無理なことである。

 

そして、俺はココに『なぜ俺が好きなのか』と聞くタイミングを逃した。

 

しかし、その時は訪れた。

 

「光牙様は何で私を家族って見るんですか?」

 

ココも言葉を探していただろう。この沈黙を破る言葉を。静寂の中、言葉を(つむ)いだ。

 

多分、ココはこの答えを知っているはず。なのに、わざわざ聞いてきた。多分、この答えがココの思いにリミッターをかけていた。

 

けど、俺はコロコロと思いを変える気なんて一切ない。だから俺はそのままの思いをココに伝えた。

 

「だって俺もココのことが好きだから。でも、これは『異性』としてじゃなくて、『人』としてだ。人として俺はお前が好きだ。そんでもって、この好きっていう気持ちを説明しろなんて言うなよ?だって、この愛に理屈なんかありゃしねぇ。ただ、好きだから。それだけだよ」

 

この言葉はココの告白をフッたことと一緒。ココはこの言葉を聞くと、ほおに涙を伝わせていた。でも、ココは笑っていた。

 

「知ってました。光牙様はそういう人だって。だから、私は好きなんです。大好きなんです」

 

フラれてもなお、その人のことを思い続ける。それほど、(こく)なことはそうそうない。

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